ソフトテニスの試合で初戦負けから抜け出す「心の使い方」

ソフトテニスの試合で初戦負けから抜け出す「心の使い方」

「『今回こそは勝つぞ!』と思っていも、終わってみればいつもと同じ結果に…」

このような経験をお持ちの方は多いことでしょう。

本記事では試合でこれまでと違う結果を生み出すマインドの使い方を解説します。

ソフトテニスで初戦負けから抜け出すには

タイトルは「初戦負け」としていますが、テーマとしては大会序盤での負けのことを想定しています。

一回戦、二回戦で負ける状態から抜け出したいと思っている方に向けての内容です。

既に上位進出を果たしている方には、さらなる飛躍にも応用できるでしょう。

スポーツの勝敗について

今回の主な内容とは異なりますが、始めに前提となる内容に触れておきたいと思います。

スポーツの試合で勝ちたいという気持ちは自然なものだと思います。

しかし現代スポーツでは勝敗を重視しすぎる傾向を感じます。

 

自分が勝つということは対戦相手が負けています。

ある大会でトップに立つ選手も常に勝ち続けるわけではありません。

仮に全戦全勝する人がいるとしても、あくまでも他人との競争のはなし。

他人に優越することで人生が本当に充実するということはあり得ません。

 

競争というゲーム性があると様々な競技が楽しくなります。

試合での勝敗の意味を一度立ち止まって吟味してから、自分の目標に向けて成長していきましょう。

ソフトテニスの試合で勝つ方法は「自己イメージの書き換え」

初戦負けから抜け出すために必要なことは何でしょうか?

それは「自己イメージの書き換え」です。

 

自己イメージとは「自分はどういう人間で、何ができるのか」という自分が持っている認識のことです。

人間は自己イメージ通りになります。

 

本人が自己イメージ通りになろうと意識していなくても、心の仕組みとして自然に起きることです。

人間は無意識に、慣れ親しんだ状況に留まろうとします。

 

・毎日の通勤、通学でどの道を通るか?

・お風呂で体を洗う時に、どの順番で洗うか?

 

これらは一つ一つ考えるまでもなく、無意識のうちに選択しています。

私たちの日常の行動は、自然に自己イメージに適うものが選択されていることでしょう。

無意識が現在の試合成績に慣れている?

「初戦負け」が続いている人は、無意識のうちに初戦負けに慣れています。

脳は良い悪いで判断するのではなく、自己イメージ通りの自分になることを優先します。

本人が望ましくないと思っていても、脳は「このままがいい」と感じてしまうのです。

 

上手くなるためには、試合で勝つためには、「行動」が大事だというのももっともです。

行動が変わらなければ、現実の自分のプレーが変わることはないでしょう。

しかし、その行動の裏には心の働き=脳の働きがあるはずです。

まずイメージを変えなければ、脳は自分が変わることを避けようとします。

参考:勝てないのは「わざと」?こうすればソフトテニスの試合で勝てる!

ソフトテニスの試合で現状で超える方法

人間の行動は、無意識に自己イメージに相応しいものになっていることが分かりました。

では、ソフトテニスの試合で上位進出や優勝を達成するにはどうすれば良いのでしょうか?

 

①高い目標を設定する

②高い自己イメージを作る

 

これらの2つを行います。

ポイント①高い目標を設定する

いつも試合で負けていいるとしても、「まずは初戦突破」などの目標を設定してはいけません。

目標は、今の自分のままでは達成できないほど高いものにしましょう。

 

過去の成績を基準とした目標では、脳に「変化しなくていいよ」というメッセージを送ることになります。

目標設定は「これまで」と違う自分へと、「これから」成長していくためのもの。

自分が変化しなくても達成可能なものは目標にはなり得ません。

過去の試合成績に関係なく「全国優勝!」などの高い目標を設定することが正解です。

 

未来のなりたい自分に過去は関係がありません。

 

時間は未来から過去へ流れます。

 

明日が今日になり、今日が昨日になります。

今という時間から離れることのない人間にとって、時間が未来の方から流れてきていると捉えるのが自然です。

そして、過去という時間は今の自分から離れていき、二度とは戻ってこない出来事のことです。

ただ離れていくだけの過去によって、未来の目標を制限する理由はありません。

 

目標を旅行の「目的地」に置き換えてみます。

旅行で自分が準備物移動手段出発時刻などはどうやって決めれば良いでしょうか?

これらは全て「目的地」を設定することで決まります。

現在行うことが、未来に向けた目標地点を設定することで始めて見えてきます。

 

過去によって現在や未来が決まるという考え方はどうでしょうか?

旅行で言えば、昔住んでいた場所を基準に、これから向かいたい目的地を制限するようなものです。

過去の住所と目的地は何の関係もありません。

 

スポーツの成績でも、学校の成績にしても全て同じです。

過去は離れていくだけの現在には関係のない時間で、大切なのはこれから訪れる未来です。

「未来にどうなりたいか」という目的地を設定して初めて、現在行うべきことが決まります。

 

ソフトテニスのプレーについての目標、試合についての目標も、過去の実績に関係なく設定しましょう。

過去のプレーも成績も未来には一切関係がありません。

自分の心が望むままに、できるだけ大きな目標を掲げます。

 

目標とのギャップがエネルギー=モチベーションとなり、現在の自分に変化を起こす活力になります。

初戦突破を現実のものとしたい場合、目標はそれより大きなものにします。

「達成するためには初戦突破は当然クリアできている必要がある」というような、大きな目標を設定する。

すると途中にあるステップは自然と達成することができます。

目標へと近づく方法としては、次に説明する自己イメージの働きがワンセットです。

参考:ソフトテニスで上達し試合に勝つために必要なゴール設定とは?

参考:時間を味方につける!ソフトテニスが上手くなる「超時間術」!

ポイント②高い自己イメージを作る

高い目標を設定したら「その目標を達成できる!」という高い自己イメージを作ります。

間違えてはならないのは、頑張って練習をするのではないということです。

先ほどにも書いた通り、人間は自然と自己イメージ通りになります。

 

現在の自分から自己イメージの自分へと移行する時には、「頑張る」「努力」のような感覚にはなりません。

イメージがしっかりと作られていれば、自然と快適な方向へ向かうように、自己イメージの方へと向かいます。

反対に高い自己イメージが作られていない場合はどうでしょうか?

本人の意識の上では「勝ちたい!」と思っていても、無意識下では「初戦敗退が自分らしい快適な世界」と感じてしまいます。

 

自己イメージへと移行する働きは、ナチュラルなモチベーションが働きます。

これは、真夏の炎天下で外を歩いるとき、クーラーの効いたコンビニを見つけて慌てて駆け込むのと同じです。

あるいは、気がついたら「YouTubeを開いていた」「漫画を読んでいた」なども同じ心の働きです。

 

自分の好きなことに対しては努力という感覚はなく、体が自然と動いてしまうもの。

高い目標を設定し、「自分はできる!」という高い自己イメージ持てば、目標達成の行動も同じ感覚で行うようになります。

イメージができていれば努力という感覚なしで、自然と目標達成に向けた行動が引き起こされます。

止められてもついやってしまうこと。これが本来の意味でのモチベーションです。

ソフトテニスで試合に勝つことも、自己イメージを上げることで可能になります。

 

「私はソフトテニスが上手い」

「私は試合で勝つのが当然だ」

 

このような高い自己効力感が、物事を成し遂げるための原動力になります。

 

自己イメージを書き換える方法は様々ですが、ここではシンプルな方法だけをご紹介しておきましょう。

それは「口ぐせ」を変える方法です。

普段何気なく使っている言葉は記憶と繋がっていて、イメージを引き出します。

「口ぐせ」は自己イメージを形作る大きな要因の一つ。

自分が使う言葉からネガティブなものを減らしていき、ポジティブなものを増やすように心がけましょう。

ポジティブな言葉が習慣化すると、自己イメージはどんどん良い方向に書き換えられていきます。

 

高い目標を先に設定するのが理想ですが、自己イメージを上げることから始めるのも一つの方法です。

自分が望ましく感じられる方向に向けて、ポジティブな言葉で自分を肯定する習慣を身につけましょう。

 

自己イメージを高める実践ワークはこちらをご参照ください。

参考:ソフトテニスで前衛にも後衛にも不可欠な「エフィカシー」

参考:ソフトテニスの試合で勝つために重要な「セルフトーク」とは?

まとめ

●「初戦敗退」から抜け出すには自己イメージを書き換えること

時間は未来から過去へ流れる→過去は関係がない

●ソフトテニスの試合で勝てるようになるポイント

①高い目標を設定する

②自己イメージを高める

●目標は高ければ高いほど良く、現在の自分とのギャップがエネルギーを生む

ポジティブな「口ぐせ」を身につけると自己イメージが上がり、脳はイメージを実現する

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