【ソフトテニス】ダブル後衛の試合戦術!

【ソフトテニス】ダブル後衛の試合戦術!

今回は、ソフトテニスでダブル後衛が試合をする時の戦術を解説しています。

ソフトテニスでは大きく分けて雁行陣がんこうじん単平行陣へいこうじんの2種類の陣形があります。

雁行陣は前衛と後衛に分かれてプレーをするオーソドックスな戦術です。

並行陣はさらに「ダブル後衛」「ダブル前衛」に分けることができます。

まとめると、「雁行陣」「ダブル後衛」「ダブル前衛」の3つ。

今回はそれらのうちの1つであるダブル後衛の戦術について考えてみます。

なお本稿はサイトリニューアルに伴い修正を加えたものです。

ダブル後衛の技術&試合戦術の基礎

ダブル後衛で必要とされる技術戦術を簡単に押さえておきましょう。

本章のポイントはこちらです。

Point

・ダブル後衛の試合戦術を実践するためはストローク技術が必要

・ストローク技術で大切なものはボールコントロールの感覚

・試合戦術のベースは経験

・ダブル後衛はネットプレーヤーがいないためより確実なラリーが求められる

今回のテーマは戦術ですが、まずは戦術の前提となる技術について確認しておきましょう。

後衛ストローク技術は感覚

ソフトテニスでは前衛・後衛というポジションに関わらずボールコントロールの技術が大切です。

そして、後衛のストロークの技術の本質にあるのは「感覚」です。

ソフトテニスはボールに合ったスイングを行うことで正確なショットを打つことができます。

ボールは毎回変わりますから、プレーヤーは毎回違うスイングでボールに合わせなければなりません。

よく言われる「フォームを一つ一つ意識する」方法でボールに合わせたスイングの微調整は不可能でしょう。

優れたストローク技術を身に付けるためには、体の自動的な調節能力に任せるしかありません。

 

ではどうすればいいかというと「ボールだけに集中する」ことで感覚が磨かれていきます。

自転車に乗るときのように、脳は繰り返しによって自動的に学習する性質を持っています。

またボールに合わせるということは、ある意味でボールとのコミュニケーションです。

ボールをよく見て集中することで脳にボールの動きが伝わり、初めて体は最適なスイングを実現することができるのです。

自分が打った後も飛んでいくボールに集中することがポイントです。スイングの結果を脳が受信し、自動的に調節してくれます。

ダブル後衛の試合戦術の基礎

ソフトテニスの試合戦術で重要なのは経験です。

何度もゲームを経験することで「どこに打てばいいのか?」を判断する直観が磨かれます。

ゲームプランを立てるのはいいですが、ラリーが始まれば瞬間の判断に身を任せましょう。

 

道を歩いているときのことを考えてみてください。

向こうから歩いてくる人とぶつからないように自然に位置関係を調節しています。

ホワイトボードなどを使って「歩行者がこう来たら、こう動く」と確認するだけが戦術ではありません。

直観的な判断は、経験に裏付けられた優れた能力であることも多いのです。

 

ダブル後衛の特徴としては「ラリーの安定性に優れている一方で、ポイントを決める決定打が他の陣形よりも劣る」と言えます。

そこでダブル後衛での試合は「相手より一本でも多くラリーを続けること」が基本となります。

ダブル後衛には「ペアの前衛が決めるまで」という決定打がないため、特に正確なラリーが重要です。

 

ちなみに「ミスをしない」と考えるのはマインドの仕組み上望ましくありません。

「ミス」という言葉自体にネガティブなイメージが湧くからです。

「確実に入れる」

「ラリーを続ける」

これらのような良いイメージが喚起される思考の習慣を身につけましょう。

イメージした方向へと脳は無意識レベルで向かおうとします。

参考:【ソフトテニス×脳科学】高速ラリーを実現!速いストロークを打つ方法!

ダブル後衛の試合戦術

それではダブル後衛の具体的な戦術を見ていきましょう。

本章のポイントはこちらです。

Point

・ダブル後衛はベースラインプレーヤーが2人いるため守備に優れている

・相手後衛と2人で勝負して先に崩す展開が理想的

ローボレーハイボレーを身に付けておくと攻めやすい

それでは詳しく確認していきましょう。

ダブル後衛の戦術は守備力を活かした展開

ダブル後衛のメリットは守備力に優れていること。

①前衛パッシングが打たれない

②ロブを打たれても走る必要がない

以上のような点は雁行陣と比べたときの強みと言えます。

雁行陣で前衛が抜かれると相手のポイントになりますが、ダブル後衛にはそのリスクがないということです。

また前衛の頭を越すロブを打たれることがありません。

立体的な展開で相手を揺さぶる

「ダブル後衛」vs「雁行陣」の場合、雁行陣側の後衛だけが一方的に走らされる形になります。

中ロブと言われる攻撃的なロブが打てれば相手の体勢が崩すことができます。

この点ダブル後衛の側はロブで崩されることがありません。

チャンスボールが上がれば攻撃のチャンスとなります。

「ミドル」「パッシング」を織り交ぜる

ダブル後衛を相手とする前衛の心理としては、ロブや中ロブでペアの後衛が走らされることを警戒するでしょう。

ダブル後衛2人に対してペアが1人で相手をし、自分(前衛)がラリーに入れないことは焦りに繋がります。

ロブに意識が向いてくると、今度はサイドやミドルのパッシングが通りやすくなります。

「後衛前ロブ」の選択肢

後衛前にロブを上げるのも選択肢として持っておきましょう。中ロブ系の高い弾道のボールを後衛前に打つのもお薦めです。

高さのあるボールのメリットは、前衛がボレーしづらいことです。

前衛が気になる場合など、一旦リズムを整えるときに使いやすいコースです。

ダブル後衛は自分たちが前衛アタックを打たれる心配がありませんから、後衛前ロブで相手に余裕を与えても対応しやすいでしょう。

ダブル前衛のデメリット&対策

次にダブル後衛のデメリットをまとめます。メリット・デメリットの両面に向き合うことで完成度がよりが上がります。

ダブル後衛のデメリットは以下の2つ。

①攻撃力が低い(決定打がない)

②相手が「ミドル」や「ショート」に打ちやすい

デメリットということはこれらを克服できれば隙のないフォーメーションに近づきます。

ポイント①攻撃力が低い

まず一つ目の「攻撃力が低い」という点についてです。

ダブル後衛はネットプレーヤーがいないため、ボレー・スマッシュという決定打を打つ機会があまりありません。

ダブルスでベースラインからのストロークでエースを取るのは難しいでしょう。

 

そこでダブル後衛の基礎に戻ります。

ラリーの早い段階で決定打を狙うより「一本でも多くラリーを続ける」という前提です。

勝負を急がず、ラリーの中で中ロブやミドルが打てるチャンスが訪れるまでラリーを行いましょう。

このデメリットを埋めるための戦術は後ほど考えます。

ポイント②相手がミドルやショートに打ちやすい

次に二つ目の「相手がミドルやショート」に打ちやすいという点。

こちらも前衛がいないことに関係しています。

 

相手側の後衛から見れば、前衛を気にする必要がなくラリーできるというメリットがあります。

雁行陣同士の試合では多用できない「ミドル」や「ショート」が狙いやすくなります。

特にミドルはどちらの後衛が取るか迷う(=お見合い)になる可能性があり、対策したいところです。

ミドル対策の定石としては「フォア側が取ること」です。

ただし実際の試合では、その時々の感覚に任せるのがベストだと思います。

 

ゲームでは状況が変わり続けますから、直観的な判断が求められます。

それを磨くのが先ほど触れた試合の「経験」です。

先ほど歩くときの例を挙げたように、直観的な判断は私たちがもともと持っている大事な能力です。

私たちの体には、人類の歴史から見ても数万年、生物の歴史からすると数億年の生存を可能にしてきた本能が刻まれています。

感覚に任せるべきところは感覚に任せた方が上手くいきます。

一歩進んだハイブリッドなダブル後衛

ダブル後衛のメリット・デメリットを考慮した上で、一歩進んだハイブリッドなダブル後衛ができれば理想です。

簡単に言えば「後衛でもネットプレーができる、オールラウンドなプレーを目指す」ということです。

実際トップレベルの選手のプレーをみると、ダブル後衛を基本としていてもネットプレーも巧みなことが多い。

雁行陣が基本で、ダブル後衛、ダブル前衛を織り交ぜる場合もあるでしょう。

ダブル後衛の弱点を積極的にカバーできる

ダブル後衛のデメリットとして「攻撃力が低い」ことや「決定打がない」ことを先に挙げました。

ダブル後衛を基本の陣形としながら、相手を崩せるときには前に詰めてハイボレーやスマッシュでポイントする。

ネットプレーはダブル後衛のデメリットを積極的にカバーできます。

また、ネットプレーはショートボールを打たれた後の対応としても有効です。

ボレーやスマッシュの動きを一定以上のレベルで身につける必要がありますから、難易度としては高くなります。

ストロークでのラリーを中心としたオーソドックスな戦術を身につけた上で、さらにレベルアップしたい方は取り組むと良いでしょう。

ボレー・スマッシュとストロークは同じ?

冒頭でストローク技術の本質は「感覚」であり、「ボールに集中する」ことで磨かれていくと説明しました。

このことはストロークだけでなくボレーやスマッシュなどのネットプレーにも通じます。

それはソフトテニスの全てのショットが「ボールを打つ」という点では共通しており、「ボールに合ったスイングをする感覚を磨くことで上達する」とまとめられるからです。

ボレーもスマッシュも、ボールに集中して繰り返すことで脳は自然に学習します。

これまで練習回数の少ないショットは始めは上手くいきませんが、自転車も始めは転びながら上手くなるものです。

 

ボールをよく見て、打った後のボールにも集中する。

ショットの結果は気にせず、何となくで構わないので気楽に続けてみてください。

先述の通り、頭で考えてフォームをボールに合わせることは不可能です。

ボールに集中する感じがつかめると、体が無意識に動き出し、心地よいインパクトとともにボールが勝手に狙い通りに飛んでいくようになっていきます。

参考:ソフトテニス史上最強!?超一流前衛&後衛の動画でイメージトレーニング!

まとめ

●ストローク技術の本質は反復練習によって身に付く感覚

●ダブル後衛の試合の基本は「相手より一球でも多くラリーを続けること」

●ダブル後衛の2つのメリット

①前衛パッシングを打たれない

②ロブを打たれても走る必要がない

●ダブル後衛の2つのデメリット

①攻撃力が低い(決定打がない)

②相手がミドルやショートに打ちやすい

ハイボレーやスマッシュなどのネットプレーができると理想的

全てのショットはボールに集中することで効率的に上達する

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