【ソフトテニス】ダブル後衛が相手の試合戦術!

【ソフトテニス】ダブル後衛が相手の試合戦術!

本記事では、ソフトテニスの試合で相手がダブル後衛の場合の戦術を考えてみたいと思います。

ソフトテニスでは主に「雁行陣」「ダブル後衛」「ダブル前衛」の3つがあり、ダブル後衛はペアの2人ともがベースライン辺りまで下がってプレーする陣形です。

ダブル後衛の試合での戦術!では、自分がダブル後衛の場合を想定して、その特徴や試合での戦術を考えています。

ダブル後衛の特徴を整理してみよう

始めに、ダブル後衛の特徴を押さえておきましょう。

先ほど挙げた3つの陣形「雁行陣」「ダブル後衛」「ダブル前衛」を簡単に数値化したものがあります。

それぞれの攻撃力と防御力を比にしたものです。

 

【雁行陣】 攻撃力:防御力=5:5
【ダブル後衛】 攻撃力:防御力=3:7
【ダブル前衛】 攻撃力:防御力=7:3

 

表に挙げた数値はあくまで参考で、実際のプレーでのデータがある訳ではありませんが、それぞれの特徴を表していると思います。

雁行陣は前衛・後衛で分かれてプレーしており、攻守のバランスが良い陣形です。

ダブル後衛の場合前衛がいないため、決定打には欠けますが、その分相手が攻めにくい陣形です。

ダブル前衛はボレー・スマッシュをラリーの中心としており攻撃的なスタイルですが、陣形が崩れやすくラリーを続けるには高度な技術が要求されます。

ダブル後衛の長所と短所

ダブル後衛の対策を練るためには、ダブル後衛のことをよく知っておく必要があります。

ダブル後衛の長所

まず、ダブル後衛の長所を簡単に確認しておきましょう。

基本的には以下の2つのポイントがあります。

 

■ダブル後衛の長所

①前衛パッシングを打たれることがない

②ロブを打たれても走る必要がない

 

ダブル後衛の強みは、先ほど挙げたように防御に優れていることです。

前衛パッシングを打たれることがなく、また前衛の上を通されるロブを打たれることもありません。

2人がベースライン付近でプレーするので、安定してラリーが続けやすい陣形です。

このようなダブル後衛の長所は、それを相手にする側からすると注意するべきポイントになります。

ダブル後衛の短所

ダブル後衛は「攻撃力:防御力=3:7」でした。

ダブル後衛の短所をまとめると、以下の2点です。

 

■ダブル後衛の短所

①攻撃力が低め(決定打がない)

②相手後衛がコースを打ち分けやすい

 

これは前衛が前にいないことによるものです。

ネットプレーヤーがいないため、ボレーやスマッシュなどの決定打を打てる場面が雁行陣に比べると少なくなります。

またダブル後衛を相手にする側からすると、前衛の動きを気にせずに打てるというのは心理的な余裕が生まれます。

ミドルやショートへのボールも、前衛を気にせず思い切ったボールを打つことができます。

 

Point

・ダブル後衛はディフェンス面に優れた陣形

・パッシングやロブで陣形が崩されることがない

・ネットプレーヤーがいないため決定打に欠ける

参考:【ソフトテニス×脳科学】安定した後衛ストロークを打ち分ける思考法

ダブル後衛が相手の戦術

前半の内容では、他の陣形との比較でダブル後衛の特徴を確認しました。

ダブル後衛と試合をする時には、ダブル後衛の長所は警戒するべきポイントですし、短所は狙うべきポイントになります。

これはどの陣形についても、試合の相手になる場合には同じです。

自分が「雁行陣」でダブル後衛と試合をすることを想定して、前衛・後衛それぞれの戦術について解説します。

ダブル後衛が相手の【後衛】の戦術

ダブル後衛が相手のとき、後衛が取るべき戦術は以下の3つが挙げられます。

ラリーの中心として使えるのは①と②で、③は時折使うと効果的です。

 

■ダブル後衛相手の戦術

①一方の後衛を狙う

②ミドルを狙う

③ショートボールやカットストロークを織り交ぜる

戦術①一方の後衛を狙う

相手がダブル後衛の場合、弱い方のプレーヤーを狙うのは試合戦術としては定石です。

ペアで力の差がない場合は自分の得意な展開(クロス・ストレート)などで絞っても良いでしょう。

 

どちらか一方の後衛を狙うことは、前衛がポジションを取りやすいというメリットもあります。

雁行陣の場合、前衛のポジションチェンジはロブを打った場合に行います。

ロブはシュートに比べて滞空時間があるため、ポジション取りに時間の余裕があります。

しかしダブル後衛で安易にコースを散らすと、シュートボールのタイミングで前衛がポジションを取ることになります。

前衛がポジションについていないと簡単にミドルを通されたりするので注意しましょう。

戦術②ミドルを狙う

ミドルを狙うことも、ダブル後衛対策で有効な手段です。

ミドルは両選手から遠い位置のボールで、どちらが打つかの判断に迷う(お見合いする)コースでもあるからです。

ミドルを使ったラリーは2つのパターンに分けられます。

 

・どちらか一方を狙いつつ時折ミドルを狙う

・ミドルを基本のコースとする

 

両方のパターンについて見てみましょう。

戦術③ショートやカットストロークを織り交ぜる

対ダブル後衛の試合は相手側に前衛がいないため、配球の自由度は上がります。

ショートやカットストロークも、前衛に取られる心配がありません。

2人ともベースラインプレーヤーであることを考えれば、雁行陣相手の場合より攻撃的なショットになります。

これらのショットはラリーの中心として使うわけではありませんが、上記の①②のパターンを基本としつつ、展開の中に組み込むと有効でしょう。

ダブル後衛が相手の試合【前衛】の戦術

ダブル後衛が相手のとき、前衛が心がけたいのは以下の2つです。

個々人でポーチに出る頻度や展開は違うため、一つの参考程度に考えてください。

 

■ダブル後衛相手の前衛の戦術

①ディフェンス面を徹底する

②「ストップボレー」や「鋭角なショット」を狙う

 

詳しく説明していきます。

戦術①ディフェンス面を徹底する

ソフトテニスの前衛の役割はポイントを取る「攻撃面」が大きいです。

ダブル後衛相手の雁行陣の利点は「前衛」というポイントゲッターがいること。

それと同時に、むやみに動きすぎると相手選手に楽をさせることになります。

というのは、ラリーを続けることを前提としている後衛にとって、前衛パッシングで点がとれるのは楽なことだからです。

なので、相手後衛が楽をしようと前衛側に打ってきたボールは、しっかりと押さえておく必要があります。

 

もちろん、ポーチに出ないということではありません。

要所でラリーに絡んでいき、相手後衛にプレッシャーをかけ、自由にストロークを打たせないようにします。

 

■ゲーム内での流れ

・序盤はディフェンス重視→後半で積極的にポーチに出る

・序盤で積極的に動いて印象付ける→後半でディフェンスをしっかりと押さえる

 

これらのようなメリハリのある試合の流れが理想的でしょう。

戦術②ストップボレーや、外に弾きだすショットを狙う

ダブル後衛が相手の場合、雁行陣相手に決まるはずのボレーコースで決まらない場合があります。

特に長く弾くタイプのボレーです。

 

ダブル後衛の相手ペアは2人とも後ろいるため、フォローがされやすいのです。

そこで得点源にしたいのが「ストップボレー」「外に弾き出すなショット」です。

 

ネット前に落とすボレーと、コート外に逃げていくような弾道のボレーやスマッシュは非常に有効です。

ただしこれらはネット前についている時ではないと狙いにくいため、後ろに追ったスマッシュなどは威力をつけて深く打つ方が良い場合もあります。

 

日頃の練習から「ストップボレー」「外に弾き出すショット」を練習しておきましょう。

これらは雁行陣を相手にする時にも役に立つスキルです。

 

練習方法は簡単です。

狙いたいポイントから軌道を逆算でイメージし、コースのイメージングを行います。

コースのイメージが作れたら、あとはボールだけに集中してボレーやスマッシュを繰り返し打ちます。

イメージができていれば人間の体は無意識にそのイメージを再現します。

ボールに意識を集中しておくと、より早くショットが自動的に修正されていきます。

 

Point

・一方を狙うと自分の陣形を保ちやすい

・ダブル後衛相手にはミドルやショートが有効

・前衛はフォローされにくいコースを狙う

参考:【ソフトテニス×脳科学】ボレーの精度を上げるタッチとは?

参考:【ソフトテニス】思い通りに上達!練習メニューを「自分でデザインする」コツ!

まとめ

●ダブル後衛の長所

①前衛パッシングを打たれることがない

②ロブを打たれても走る必要がない

●ダブル後衛の短所

①攻撃力が低め(決定打がない)

②相手後衛がコースを打ち分けやすい

●ダブル後衛が相手の【後衛】の試合戦術

①一方の後衛を狙う

②ミドルを狙う

③ショートやカットストロークを織り交ぜる

●ダブル後衛が相手の【前衛】の試合戦術

①ディフェンス面を徹底する

②ストップボレーや、外にはじき出すショットを狙う

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