本記事では、ソフトテニスの上達が実感できない状態を、チャンスに変えるマインドを解説しています。
ソフトテニスの練習を行っている人は、誰もが上手くなりたいと思っているはずです。
しかし、懸命に練習をしても上達が実感できない方も中にはいらっしゃるでしょう。
そのような状況を好転させるヒントを探ります。
ソフトテニスが上達しないとはどういう状態なのか?
ソフトテニスが順調に上手くなれば、日々のプレーは楽しいものになります。
また、成長そのものが人間にとって大きな喜びを伴うものです。
しかし、練習が全て思い通りに進むとは限りません。
中には伸び悩みを感じるプレーヤーもいます。
しかし、この伸び悩みを感じているプレーヤーこそ、大きなチャンスを秘めていると言えます。
ソフトテニスのレベルを整理してみると?
説明のために、ソフトテニスの上手さを数値にして説明します。
もちろん正確に数字にすることはできませんから、あくまで目安です。
ソフトテニスの【初心者】を0~29とします。
ソフトテニスを続けた【中級者】のレベルが30~69。
ソフトテニスでハイレベルな【上級者】のレベルを70~100とします。
以下で2人の選手の例を挙げて説明していきます。
現在ソフトテニスのレベルが20の選手がいるとします。
真剣に練習をしているにもかかわらず、中・上級者のようなスピーディで正確なプレーができません。
試合も1回戦、2回戦負けが続き、勝ちあがることはできません。
次に、ソフトテニスのレベルが60の選手がいたとしましょう。
ソフトテニスを始めてから順調に成長し、中級者の中でも上手い選手です。
上級者には一歩及ばずとも、試合では初戦を突破し勝ち上がります。
皆さんはレベル20とレベル60の選手、どちらにチャンスが眠っていると思いますか?
当然レベル60の上手い選手の方にチャンスがあると感じますよね。
さらに上達して上級者レベルになること可能性もあり、試合でも勝てそうです。
もちろん順調に上達することも、現在のソフトテニスのレベルが高いことも良いことです。
ですが「チャンス」を秘めているのは、レベル20の選手です。
この人は順調に上達した中・上級者には得られないものを手に入れる可能性があります。
参考:最短距離で上達!ソフトテニスの練習メニューの「公式」とは?
ソフトテニスで重要なのは「レベル」ではなく「変化量」!
ソフトテニスの「レベル60よりレベル20にチャンスがある」と書きました。
なぜ、現在の実力が低いプレーヤにチャンスがあるのでしょうか?
その理由は「変化量」です。
現在のレベルに関わらず、成長した度合いのことを指します。
「成長」の幅のことでもありますし、これから向かう「方向」のことでもあります。
数学のグラフを想像してみてください。
高い数値のグラフでも、真横に伸びているグラフは、どこまで伸ばしても上には上がりません。
しかしそれが右上がりになっているグラフだとどうなるでしょうか?
右上がりの傾きがあるグラフは、伸ばせば伸ばすほど高い数値へと到達します。
現時点での量が小さくても、向かうべき方向が正しければ、その先はどこにでも辿り着くことができるのです。
ソフトテニスが順調に成長してレベル60になった人は、60→80と上達する方法は分からないかもしれません。
伸び悩んだ経験がなければ、自分がなぜレベル60に到達できたのか再現性のある方法が分からないからです。
レベル60の選手は技術が高くても、そのままでは変化量は0です。
レベル20で停滞していた人が、レベル20→40と成長した場合はどうでしょうか?
変化量は20です。
この場合、停滞している状態から、自ら変化を起こしています。
逆境を乗り越えた経験は、ある時点でのレベル以上に本人を支える糧となります。
20が40になるのなら、そこから40→60→80…と変化していくことも可能です。
その時点のレベルが低くても、レベルアップに向けて正しい方向に向いて進んでいけば、どこまでも成長することができます。
ソフトテニス以外でも「レベル」より「変化量」が大切
現在の自分のレベルが高いこと自体は、素晴らしいことだと思います。
ですが現在伸び悩んでいる方は、これから成長するチャンスです。
変化する必要がないと、人は変わりません。
必要性は人の可能性を開きます。
例えば自動車や新幹線がなかった時代、飛脚と呼ばれた人たちは1日で180km~200kmを走破したと言われています。
必要があるからできることが、違う環境の人間から見ると驚異的な技能だというのはよくあります。
「今まで思うようにソフトテニスが上手くなれなかった…」と感じている方は、マインドを変えてみてください。「これは成長のチャンス。自分が変わる必要性がある」と捉えます。
自分が「上手くなるチャンスだ!」というマインドを保てば、それに見合う情報が目に入ってきます(ソフトテニスが上手くならない…上達を止めている「スコトーマ」とは?)。
変化を起こすことができれば、そこから先どこまでも進むことができるでしょう。
しかも、この「変化」はソフトテニスだけにとどまりません。
ソフトテニスが始めから順調に上手くなった人は、他の分野については自分の可能性に疑いがあるかもしれません。
しかし、自分の意志で変化を起こした人は「まだ見ぬ自分の可能性」を信じることができます。
始めは上達しなかったソフトテニスが、自分次第で上達できたという成功体験があるからです。
成功体験を糧として、分野を問わず自己の成長を信じることができるでしょう。
参考:受験勉強・テスト勉強で「ブレイクスルー」を引き起こす!
終わりに
本記事では、ソフトテニスで伸び悩んで思うように上達できない方に向けて書きました。
もちろん、既にハイレベルなプレーヤーが、これから更なるレベルアップに繋げられる内容でもあります。
「ピンチはチャンス」だとよく言われます
人生のあらゆる場面で、これが正しいとは言いません。
しかしスポーツや勉学の学習という意味では、伸び悩みという「現状への不満」は、「成長へのエネルギー」になり得ます。
本稿は考え方が中心ですので、具体的なソフトテニス上達法は別の記事をご参照ください。
ソフトテニスが上達する方法は、脳の仕組みに合った練習方法です。
脳の仕組みに合った練習方法を実践し、変化率を上げてみましょう。
参考:前衛・後衛に共通する「ソフトテニスが上手くなる」ことの本質とは?
まとめ
●ソフトテニスで現在伸び悩んでいる人は、これから上手くなるチャンス
●自分の意志で変化を起こすことができれば、そこから先どこへでも行ける
●ソフトテニスの成功体験→あらゆる分野について、自分の可能性を実感できる