ソフトテニスの現実を超える!?「バーチャルテニス」を実装する練習メニュー!

ソフトテニスの現実を超える!?「バーチャルテニス」を実装する練習メニュー!

本記事では、想像の世界を現実のソフトテニスのプレーで実践する練習メニューをご紹介します。

練習メニューと言っても、日々の部活動で行うようなものではありません。

遊び感覚で行うだけで、実際のプレーが自由でクリエイティブになる方法です。

ソフトテニスが上手くなるためには「イメージ」が不可欠

ソフトテニスが上手くなるためには、イメージの働きがどうしても必要になります。

体を動かすスポーツの場合は、特に映像としてのイメージングが効果を発揮します。

イメージが目標を実現する

そもそも人が何らかの物事を成し遂げるときには、常にイメージの働きがあります。

イメージを「意志」と言うと分かりやすいかもしれません。

受験勉強をして志望校に合格することも、目標へと向かう脳と心の働きがあります。

もちろん、思うだけでなく勉強という行動も求められます。

その行動を引き起こしているのもまた意志の力。

つまり始めにイメージの働きがあって、人は何かを成すことができます。

 

歴史を動かすような発想や発明もまた、未来に思い描くイメージが引き金となります。

ただがむしゃらに行動を起こすだけでは、目の前に見えている世界は変わりません。

実現したいイメージに向けて引き起こされる行動こそが、現在の自分を変える力を持ちます。

 

ソフトテニスの練習メニューは乱打サーブレシーブなどのことを指すでしょう。

ボールを打つ練習も大事ですが、それ以上の意味を持つのがイメージ。

練習という行動を引き起こしているのもまた、脳内に作られたイメージです。

イメージは現実に直接影響を与える

行動を変えるだけがイメージの働きではありません。

イメージそのものが体に与える影響も大きなものです。

 

分かりやすい例としては想像上のレモンを食べるというものがあります。

頭の中でレモンの甘酸っぱい香りや、手触り、口に入れたときに広がる果汁の味などをリアルに想像してみます。

そうすると物理的にはレモンなど存在しないのに口の中には唾液が出てきます。

 

バーチャルなイメージの世界は体に確かな影響を与えることが確認できるでしょう。

スポーツでイメージトレーニングが有効なのもこの点が大きいと言えます。

優れたパフォーマンスを目で見たり、頭の中で想像する。

頭の中で行われる体の動きは仮想体験のようなもので、現実のパフォーマンス向上に繋がります。

イメージに対するある実験では、実際に体を動かす練習よりも、頭の中で行うイメージトレーニングの方が効果が高い可能性も示されています。

 

イメージのポイントをまとめると、以下の2つになります。

■イメージのポイント

・イメージ=想像の世界には限界がない

・リアリティのあるイメージは現実に影響を与える

イメージは物理的な制約なく自由な世界でありながら、現実に確かな影響があります。

これがイメージが持つ力であり、人間が持つ可能性です。

リアリティとは臨場感があるということです。身近なものである必要はありません。

参考:「イメージ」の力!ソフトテニス上達の2つ目のポイントを徹底分析!

「バーチャルテニス」を実装する練習メニュー

ソフトテニスのパフォーマンス向上のためにはイメージの働きが重要であることを確認しました。

主なイメージトレーニングの方法は脳機能で理想のプレーを実現!ソフトテニス上達の2つ目のポイントなどでもご紹介しています。

基本は「上手い選手のプレーを見ること」、そして「自分の最高のプレーを思い描くこと」です。

 

今回は少しユニークなイメージトレーニングの方法を見ていきましょう。

先ほど見た通りイメージの世界には制約がありません。

実際に行われているソフトテニスの練習や試合という枠にすら、とらわれる必要はないのです。

現実にはまだ実践されていないけれど、想像の世界では可能な「バーチャルテニス」。

型破りな新しいテニスのスタイルも、リアルなイメージを描けば現実のプレーとして実装可能です。

練習メニュー①「テニスゲーム」で遊ぶ

バーチャルテニスの練習メニュー。

1つ目はテニスゲームで遊ぶことです。

練習のためだと気を張ることはありません。ただゲームを楽しむだけでOKです。

ゲームは「マリオテニス」「みんなのテニス」などがお薦めです。

これらのテニスゲームの良いところは以下のような点です。

ポイント①操作が簡単にできる

テニスゲームはキャラクターを動かしてボールを打つだけですから、操作がシンプルです。

そのため簡単に狙い通りのショットを打つことができるようになります。

 

「ゲームで簡単に打てても、現実にはどうしようもない」と思われるかもしれません。

実際、ソフトテニスを始めた頃はボールが思うように打てません。

しかしそれでいいのです。

簡単にショットが打てるゲームの世界であれば、ショット以外の要素に集中することができます。

それは「コース」であったり「ポジション」であったりします。

ラリーを続けるという技術面がクリアされているゲームだからこそ、応用的なプレーを仮想体験することができます。

 

「次のショットをどこに打つか?」

「どのポジションに立つか?」

 

このような直観的な判断能力が自然と磨かれていくことになります。

スマッシュやボレーのフォローなども、「コース」と「タイミング」だけ合わせればできます。

冷静にフォローの練習ができる場面は現実にはなかなかないでしょう。

 

もちろん、ゲームの世界のプレーがそのまま全て現実に通用する訳ではありません。

ですが技術的な面を心配せずに好きなだけプレーを試せることは大きな利点です。

ポイント②試合を俯瞰的に見ることができる

テニスゲームの2つ目のメリットは試合を俯瞰的に見ることができる点です。

俯瞰(ふかん)とは高い視点から物事を見るということです。

鳥が空からテニスコートを眺めているように、ゲームでは客観的な視点でプレーができます。

 

ソフトテニスの試合に出ているプレーヤーにとって、試合全体を見渡すような視点が持てるのは理想的です。

とは言え突然高い視点を持てと言われても難しい。

それがゲームなら誰でも簡単に俯瞰でプレーすることができます。

ダブルスの4人のプレーヤーが上から見つめられている視点で、全体を見渡して直観的な判断を行う。

ボールのコントロール技術は心配がありませんから、自然と試合展開へと意識が向きます。

 

ボールコントロールは本来ソフトテニスで始めに身につけておきたい技術です。

それは、試合展開などの要素も結局のところ技術がなければ成立しないから。

優先順位としては技術が高いけれども、試合展開が学べるならそれに越したことはありません。

 

ゲームの場合はテニスの技術が身に付く前の段階で、俯瞰的な試合展開をシミュレーションすることができます。

実際に相手プレーヤーと対峙する時はまた違った感覚がありますが、イメージを掴むにはもってこいでしょう。

次に、バーチャルテニスの2つ目の練習メニューです。

練習メニュー②ソフトテニスの枠外のプレーをイメージする

イメージトレーニングの基本として「ソフトテニスが上手い人のプレーを見る」というものがあります。

現在のソフトテニスにおける、実際の最高レベルを映像として見ておく。

これは最もリアルにハイレベルなプレーのイメージが作られる方法でしょう。

ソフトテニスの経験がない人が漠然とプレーをイメージするのはプレーにリアリティがありません。

ソフトテニスの映像はソフトテニス史上最強!?超一流前衛&後衛の動画でイメージトレーニング!などをご参照ください。

 

イメージの働きを考えれば、「よりハイレベルなイメージを描くほど、現実のプレーのレベルも上がる」と言えます。

どれだけイメージの世界でのパフォーマンスを高め、そこに臨場感を感じられるかが鍵です。

その意味では、実際にソフトテニス界で行われているプレーにとらわれる必要はありません。

イメージの限界が能力の限界を決めます。

イメージ①「テニス」ロジャー・フェデラー選手

テニス界のトップを走る続けるロジャー・フェデラー選手

ソフトテニスの試合でそのまま使えるプレーでなくても、幅広いテクニックのイメージが作られるでしょう。

 

硬式テニスと軟式テニスは別の競技ですが、硬式テニスから学べるところは多いように思えます。

日本でソフトテニスが生まれる基となったスポーツで、歴史もあり、世界中で優れたプレーヤーが活躍しています。

洗練された技術や理論を参考にしてみてはいかがでしょうか。

イメージ②「卓球」丹羽孝希選手

丹羽選手は卓球日本代表として国際大会でも活躍するプレーヤーですが、ユニークなプレーをすることでも知られています。

オーソドックスな型から離れた柔軟なプレースタイル。

センス溢れるプレーは見応えがあります。

卓球は最速の球技ともいわれ、プロのラリーは反射神経を上回るほどのスピードで行われます。

ソフトテニスに卓球の動きをそのまま用いることはできませんが、多彩な技術からヒントが得られるかもしれません。

 

イメージ術③ソフトテニスの「枠を超えたプレー」のイメージ

最後の方法は最も高度な方法です。

現在のソフトテニスのプレーの中にないプレーをイメージして、現実のものとして実装します。

とは言え、まずは実際のトッププレーヤーの動きでイメージのベースを作っておく方が良いでしょう。

これまでの最高レベルのパフォーマンスを見ておき、その先を思い描きます。

 

■完璧なプレーのイメージ

ソフトテニスの世界チャンピオンであっても、全ての試合で勝ち続ける訳ではありません。

しかしイメージの中でなら、全ての試合を無失点で勝つことも当然できます。

自分の狙い通りのショットで1つのミスもないプレーを思い描くことができます。

 

完璧なプレーに臨場感を感じれば、現実のパフォーマンスはイメージの方へと近づこうとします。

実際に無失点で優勝するかどうかではなく、常に最高のイメージに向けて近づくことが大切です。

その意味では、イメージの中の自分は現実を超えるくらいのレベルでちょうど良いとも言えるでしょう。

より高いイメージを持つほど、より高いパフォーマンスができるようになります。

■②型破りなプレーのイメージ

先ほどのイメージは、従来のプレーのレベルを最大まで上げた状態です。

ここで言う型破りとは、従来の陣形や戦術に捉われないプレーのイメージを作るということです。

例えば「ダブル前衛」などはそのような現状の枠の外をイメージすることで生まれた戦術でしょう。

もともと前衛・後衛に分かれた雁行陣が主流のソフトテニス。

ダブル後衛という平行陣もありましたが、陣形と言えばこれら2つのうちのどちらかでした。

 

ルール改正なども伴ってか、プレーヤーの2人ともが前に出るダブル前衛という戦術が取られるようになました。

国際大会でダブル前衛が出てきた当時は目新しいものでしたが、今では日本国内の選手もダブル前衛の選手が見られます。

それまでのソフトテニスにはなかった「未来のプレー」をイメージして、現実のものとした例でしょう。

 

ダブル前衛のようにソフトテニスの流れを大きく変えることは大変です。

ですが、ソフトテニスのプレーで試せることはまだまだあります。

 

ストロークやボレーで狙うコースを変えてみる。

セオリーと違うパターンを試してみる。

裏面でのショットの可能性を試してみる。

 

一見すると遊びのようなプレーの中に、可能性を拓く鍵が眠っていることもあります。

遊びは本来クリエイティブなものです。

人は楽しんでいる時に最もパフォーマンスが上がります。

 

基本のプレーを身につけることはもちろん大事ですが、その外側を探ってみると面白い発見があるかもしれません。

前衛・後衛というポジションにとらわれない「フリースタイル」なソフトテニスがあっても良いと思います。

 

試合では練習の上げボールのような型通りの展開になるわけではありません。

当たりそこなったボールが来たり、相手のボレー・スマッシュをフォローする場面もあります。

様々な場面に柔軟に対応できるプレーが理想的です。

参考:「イメージ」の力!ソフトテニス上達の2つ目のポイントを徹底分析!

参考:ソフトテニスの試合戦術を活かす「無意識」の使い方!

まとめ

頭の中でリアルに思い描いたイメージは現実に影響を与える

●練習という行動を引き起こすのも「意志」=「イメージ」の働き

●バーチャルプレーの練習メニュー

「テニスゲーム」→技術面が簡単にクリアでき、俯瞰的な試合のイメージができる

「ソフトテニスの現状を超えるイメージ」→イメージなら実際のプレーを超えることができる

実際のプレーをイメージのベースにしながら、その先へと想像を発展させる

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