「イメージ」の力!ソフトテニス上達の2つ目のポイントを徹底分析!

2020年2月16日

 

今回は、ソフトテニス上達の2つ目のポイントである「イメージ」を深く掘り下げて考察してみたいと思います。

ソフトテニス上達のポイントは以下の3つです。

 

①ボールに集中する

②イメージトレーニングをする

③リラックスする

 

簡潔にまとめると、「集中」「イメージ」「リラックス」

これら3つのポイントは、前衛のプレーにも、後衛のプレーにも当てはまります。

イメージの重要性は他の多くの記事でも触れているところですが、改めて考えてみましょう。

 

ソフトテニス上達のための「イメージ」

ソフトテニスが上手くなるためには、イメージトレーニングが欠かせません。

イメージの働きは前衛や後衛というポジションに関わらず重要なものです。

前衛のボレー&スマッシュならボレースマッシュのイメージトレーニング。

後衛のストロークならストロークのイメージトレーニングが、そのままプレーの向上に繋がります。

ソフトテニスの上達法というと、実際に体を動かす練習について語られがちです。

もちろんスポーツが上手くなるための方法として、練習が重要なのは当然です。

しかしだからと言って、イメージの力を甘く見るべきではありません。

実際には、スポーツの上達にはイメージトレーニングこそが重要だとさえ言えます。

 

イメージトレーニングが重要な理由は主に2つあります。

 

①イメージの世界には限界がない

②リアルなイメージは現実に強烈な影響を与える

 

実際に体を動かして行うことには、物理的な限界があります。

ところが私たちが頭の中で思い描くことには、私たちの想像力以外に限界はありません。

突然全日本トップレベルの選手と同じプレーをするのが無理でも、そのプレーを自分がしているように思い描くことはできます。

イメージは自由で限界がないにも関わらず、現実に影響を与えます。

思考の働きが現実に影響を与える分かりやすい例と言えば、プラシーボ効果でしょう。

本人が薬だと信じて飲めば、薬効のない偽薬であっても心理的効果があるという現象です。

 

また「ミラーニューロン」の働きも、イメージトレーニングの有効性の根拠と言えるでしょう。

ミラーニューロンとは、ある人の動きを見ると見ている人の脳が同じ動作を行っているように活性化する働きのことです。

人の脳はミラーニューロンの働きによって、他の人の動作を見るだけで学習する。

つまり、スポーツは見るだけでも上達します。

 

ソフトテニスので「前提」になっていること

ソフトテニスをしているとき、私たちが意識していないうちに前提としているものがあります。

他の人のプレーを真似しようと思っていなくても、自然と影響を受けているのです。

「スイングのフォーム」「ゲームの展開」などは、真似ようと思っていなくてもイメージとして焼き付いています。

国際大会を見ると、韓国や中華台北の選手たちは、日本の選手たちとはフォームが違っています。

これは本人の意識というより、無意識に刻まれている体の動きのイメージがそもそも違うからでしょう。

 

少し極端な例で考えてみましょう。

ソフトテニスの初心者が、経験者のプレーを一度も見たことがなく、一切指導を受けたり情報を得ずに自己流でソフトテニスを練習したとします。ルールも分かりません。

テニスコートやラケット、シューズ等の道具は揃っているので、物理的な環境だけをみると、一流プレーヤーたちが育つような「物」はあります。

しかしこの環境で、ソフトテニスの上級者になることは困難です。

なぜなら、どのようなショットが良いショットで、どのような動きが理想なのか、目指すべきイメージが頭の中にないからです。

 

繰り返しラケットでボールを打っていれば、スイングは速くなりボールも飛ぶようにはなるでしょう。

それでも「ソフトテニスが上手い人」というモデルが頭の中になければ、改善するための方向性が分かりません。

ダブルスで前衛・後衛という陣形を取ることもないでしょう。

「もっと立体的な展開も取り入れよう」とか、「速いだけではなく深さやコースも大事だ」というような客観的な評価や修正ができないのです。

 

つまり自分が見た選手の動きを真似しようと思っていなくても、私たちのプレーは知らず知らずのうちに見て学んだものに影響されているということです。

本人に自覚がなくても、ソフトテニスを練習する時にはモデルとなるプレーのイメージを前提としています。

イメージによって身体の運用にそれほど影響があるのであれば、より良いイメージはより良いプレーへと繋がります。

 

ソフトテニスの一流選手のプレーを仮想体験する

数学の問題は、似たような問題を解いた経験があると解きやすくなります。

見たことのないタイプの問題でも、基本的なことが自分の中でクリアに理解されていれば、その応用で解くこともできるでしょう。

しかし類題を解いた経験があるのとないのとでは、解答に至る時間や正確性には差が出ます。

「一度も見たことがない問題を解決できる可能性もあるが、似た問題で練習を積んでいる方が解決はしやすい」ということが言えそうです。

 

これはソフトテニスにも当てはまります。

一度も経験したことがない展開であっても、基本的なボールコントロールの技術が身に付いていればとっさに反応することができます。

しかし似たような場面を経験していれば、より良いプレーができる可能性が上がります。

ソフトテニスで様々な場面を経験し、あらゆる場面で対応できるようになるためには以下の2つの方法があります。

 

①一流選手のプレーを繰り返し見て仮想体験する

②ボールに集中して繰り返し練習する

 

②は実際に行う練習で、今回注目したいのは①です。

人が自分で実際に経験できることは限られています。

だからこそ、自分以外の人が経験したことから学ぶ必要があります。

例えばピアノが上手くなりたいと思った場合はどうでしょうか?

ただピアノの練習を続けるだけではなく、過去の優れた演奏を聴いたり、音楽理論を学んだりすることが必要でしょう。

 

ソフトテニスでも自分が実際にあらゆるプレーを経験できるかと言えば、そうでもありません。

しかし他のプレーヤーが経験したことを自分の経験として仮想体験することは可能です。

それは一つの体験として記憶に書き込まれます。

優れた直観的な判断やひらめきは、その裏側に大量のデータ=情報があります。

データとは、自分の実際の体験や知識などの全てを含めたものです。

 

脳にとっては、現実もイメージも「情報」という面では変わりありません。

あるのは「臨場感」が高いか低いかという違いだけ。

SF映画『マトリックス』では、人間が「現実」だと思っている世界は、実は機械によって作られたバーチャルな空間=マトリックスだ、という世界観が描かれていました。

映画では、脳内で格闘のシミュレーションを行うシーンがあり、それを行うとマトリックス(仮想現実)内では本当に強くなっています。

私たち自身、想像の上でレモンを食べるだけでだ液が出るように、イメージは現実の身体に影響します。

イメージの臨場感が高い程に、その影響力は強くなります。

 

ソフトテニスの一流前衛・後衛のプレーを繰り返し見てプレーのイメージを焼き付ける。

リアリティを感じることができれば、自分が何度も試合を経験したのと同じような効果があります。

自分の練習や試合では経験していない場面を、記憶として脳に書き込むことができるのです。

フォアハンド1つをとっても、選手によってフラットで打ったり、上に振り上げるウィンドミルで打ったりと、様々なラケットワークがあります。

自分で多彩なラケットワークをイメージして身につけることも不可能ではありませんが、実際にプレーしている選手の動きを見る方が遥かに効率的です。

イメージの世界では自分が憧れる選手になることができます。

そしてそのイメージは、想像上のレモンのように現実の身体活動に影響を与えます。

イメージこそが、ソフトテニス上達のリミッターを外す鍵です。

実際に練習を行うときには、ボールだけに集中します。

ボールという対象に意識を注ぐことで臨場感が高まり、イメージと現実の動きがリンクされます。

 

参考:SFの世界!?ソフトテニス上達の3つのポイントを繋ぐものとは?

 

イメージの重要性はソフトテニスに限らない

すでにお気づきの方もいると思いますが、イメージが重要なのはソフトテニスの場合だけではありません。

ソフトテニス以外のスポーツはもちろん、人が望ましい変化を引き起こすためには必ず「イメージ」の働きが必要です。

 

動物の世界と人間の世界を比較して考えてみましょう。

人間は狩猟採集から農耕を行うようになり、現代に至るまで建造物を建て文明社会を築いてきました。

しかし動物の世界を見ると、基本的には遺伝子に書き込まれた行動・環境の中で生涯を終えていきます。

これは人間が優れているという意味ではなく、現在目の前にない世界をイメージする能力がどれほど大きな変化をもたらすかを示しています。

「こうなりたい」「こういうものが欲しい」という想像を働かせることで、そのイメージの世界を実現してきたのが、現実の人間の営みだと言えるでしょう。

飛行機を生み出したこと、宇宙にまで飛び出したこと、計算機を発明したこと、全ては思考=イメージから始まったものです。

 

大きな目標を語ると、周囲の人に「現実を見ないと」と注意されることがあります。

しかし私たちの脳(体)はフィクションのゾンビに恐怖を感じ、ヒューマンドラマに感動して涙を流します。

本人にフィクションだと分かっているものであっても、そこに臨場感があれば脳にとっては現実です。

自分がこうなりたいという大きな目標を、言葉や映像、感情の働きによってリアルにイメージする。

イメージを常に強化することで、脳はイメージの世界を実現すべく働きます。

イメージの限界が人間の限界です。

 

参考:ソフトテニスが上手くなる「起爆剤」とは?

参考:【研究者】ジャック・アンドレイカさんに学ぶソフトテニス上達のコツ!

 

まとめ

●ソフトテニス上達の2つ目のポイントはイメージ

●イメージの強みは以下の2つ

①イメージの世界には限界がない

②リアルなイメージは現実に影響を与える

●脳にとっては「イメージ」と「現実」は両方とも「情報」→臨場感の違いがあるだけ

●臨場感のあるリアルなイメージは現実の身体に強い影響を与える

●ソフトテニスの一流選手のプレーを見ると脳内で仮想体験される

●人間の能力や可能性を引き出す鍵はイメージ。イメージの限界が能力の限界