前衛・後衛に共通するソフトテニスが上手くなることの「本質」とは?

2020年2月13日

今回は、ソフトテニスが上達の本質を理解することを目指した内容です

ソフトテニス理論の中には、フォームを説明したものが多いでしょう。

前衛なら、ボレーやスマッシュのフォーム。

後衛なら、フォアハンドやバックハンドのフォーム、と言った要領です。

しかし、ソフトテニスにおいてフォームとは表面的な説明でしかなく、上達には繋がらないと考えます。

前衛・後衛ともに共通する上達の「本質」をしっかりと理解することで、練習の効果を飛躍的に上げることができるでしょう。

 

ソフトテニスが上手くなることの「本質」

そもそも、ソフトテニスが上手いとはそもそもどういう状態なのでしょうか?

最も重要な要素は「ボールコントロール」でしょう。

試合展開も大事とは言え、まずは狙ったところにボールを打つ技術を身に付けることが不可欠。

ボールコントロールを整理することで、ソフトテニスの技術を理解することができます。

 

ソフトテニスの上手さの基本となるボールコントロール

これは感覚によって行われるものです。

慣れと言ってもいいでしょう。

 

ソフトテニスは頭で考えて打つのではありません。

体の直観的な判断でボールをコントロールします。

感覚は生まれつき決まっている才能ではなく、練習によって身に付くものです。

 

ソフトテニスのボールコントロールの感覚とは、具体的にはどのようなものでしょうか?

それは「ボールと体のネットワークが作られている」ということです。

言い換えれば「ボールの動きと体の動きが合っている状態」。

練習を繰り返すことで、自分がどう動くとボールがどう飛ぶのかが、直観的に感じられるようになります。

 

 

ソフトテニスで打つボールは毎回違います。

スピードやコースなどが完全に同じボールを打つことはまずありません。

正確なショットを打つためには、毎回ボールに合わせてスイングの微調整が必要となります。

これは頭で考えてできることではなく、体の動きとボールの動きが感覚としてネットワーク化されて、初めて可能になります。

 

ソフトテニスはラリーでのポイントを競うスポーツです。

形の良し悪しを競う要素はありません。

正確にボールを打つためには、ボールに合った動きが不可欠です。

 

このような表現は、従来のソフトテニスの指導は聞きなれないかもしれません。

よく行われる指導は「腰を落として」「打った後にラケットを首に巻き付けて」といったものでしょう。

ですが、これらの方法でソフトテニスが上手くなることは難しいと思われます。

 

例えば、腰を落としてラケットを首に巻き付けてスイングしたとしましょう。

しかし、正確なインパクトでボールを捉えなければ、狙い通りには飛びません。

スイングの形だけでは技術としては不十分なことが分かります。

ボールの動きに合ったスイングでなければ、良いショットを打つことができないのです。

 

 

もちろん、スイングの動作そのものも重要です。

全身が連動したスムーズなスイングは、ボールを打つためには不可欠な要素です。

しかし、ボールを正確にコントロールするという機能を備えていなければ、ソフトテニスが上手いとは言えません。

 

また後述するように、スイングそのものに焦点を当てた場合にも、フォームを意識することはお薦めできません。

フォームを意識していると体が連動した自然な動きが使えなくなるからです。

 

 

以上のように考えたとき、ソフトテニスの技術の一つの基準となるのは「ボール」です。

 

・ボールのところに行く=飛んでくるボールの動きを正確に予測して落下地点に入る

・ボールに合った打ち方をする=自分がどう打つとボールがどう飛ぶか、というパターンを感覚として掴む

 

2つの意味で、「ボールに合った体の動きを瞬時に実現できること」がソフトテニスが上手い状態です。

両者は別々に意識して練習するものではなく同時に高めることができます。

 

参考:ソフトテニスが上手い人が本当にしていることとは?

 

ソフトテニスの本質を磨く練習方法

ここからはソフトテニスの本質を磨き、本当に上達するための練習方法を考えてみましょう。

「ソフトテニスが上手い」=「ボールに合った体の動きができる」でした。

 

ソフトテニスの技術を整理することで、その練習方法も自然と見えてきます。

「ソフトテニスが上手くなる練習方法」=「ボールに合った体の動きを効率よく身につけられる練習」となります。

 

学習を行うのは脳の役割なので、脳が正しくソフトテニスの動きを学ぶような練習方法を考えてみましょう。

前章でも書いた通り、ボールに合った動きをするには感覚を身につけることです。

 

 

ボールの動きと体の動きを合わせるとは言っても、意識して合わせようとする必要はありません。

繰り返し正しい練習を行うことで、ボールの動きと体の動きのパターンが無意識に分かるようになります。

これはフォームを覚えることとは異なるので注意してください。

 

ボールの動きのパターンを無意識に掴むことができる。

言葉にすると難しいようですが、実際には誰にでもできることです。

自転車に乗っているときに自然とカーブに合わせて運転ができることと同じです。

これは感覚によって無意識にできることですね。

私たちが日常的に行っている動作と同じように、反復によってソフトテニスのパターンを脳が学習していきます。

 

 

どのような練習をすれば、脳がソフトテニスのパターンを効率良く学習できるのでしょうか?

それは「ボールに意識を集中して打つ」ことで感覚を磨く練習です。

始めのうちは効果が感じられないかと思いますが、気にせずに続けてください。

 

ソフトテニスの技術も「ボールに集中」して練習することで脳が自然と学習してくれます。

これは自転車のバランスが自然と取れるようになるのと同じ。

継続するうちに「飛んでくるボールがどう動くか」「自分が打ったボールがどう飛んでいくか」というデータを脳が自動的に学習してくれます。

 

フォームなどは意識せずに、ボールだけに集中して体に任せて打つことを繰り返してください。

スムーズな動作でラケットを振るためには、全身上手く連動させて打つことが必要です。

テークバックなどを意識していると、自然な体の動きがかえって妨げられてしまいます。

 

リラックスしてボールだけに意識を集中しましょう。

上手くいかなくても気にせず、試すような気持ちで気楽に取り組んでみてください。

継続しているうちに、体の動きが最適化されていきます。

 

脳が自動的に学習したパターンは、本人にとっては「感覚」として身に付いています。

意識して考えても分からないことが、何となく直観的に分かるように感じられます。

このような感覚こそが、本当のソフトテニスの技術です。

 

「ボレーはラケットを振らない」

「打った後はラケットを首に巻き付けて」

 

これらのアドバイスは、ソフトテニスが上手い人が感覚で行っているプレーを後付けで説明したものです。

説明としては正しいかもしれませんが、形を真似することには意味がありません。

感覚を身につけなければ、毎回変わるボールには対応ができないことは、既にご説明した通りです。

ソフトテニスが上手くなるためには、感覚が磨かれる練習を実践することが大切です。

 

参考:脳が最速で学習する!ソフトテニス上達の1つ目のポイント

参考:なぜボールに集中するとソフトテニスは上達するのか?

 

まとめ

●ソフトテニスのフォームは、感覚によるプレーを後付けで説明したもの

●ソフトテニスが上手い=ボールと体のネットワークが作られていること

●ボールに合った体の動きを身につける練習でソフトテニスが上手くなる

●ボールに意識を集中して打つことを繰り返す→ボールに合った体の動きが感覚で分かるようになる