【ソフトテニス】「自分を知る」と試合で勝てる!太古の英知に学ぶ強さとは?

【ソフトテニス】「自分を知る」と試合で勝てる!太古の英知に学ぶ強さとは?

本記事では、ソフトテニスの試合で大切な「自分を知る」ことについて解説します。

「自分を知る」ことは非常に重要です。

「自分を見つめること」とも言えます。

「自分」を客観的に観察する能力は、生きる上で大きな力になります。

そしてこれは、スポーツにも当てはまります。

ソフトテニスの試合で勝つにも、「自分を知ること」「自分を見つめること」が重要です。

力を発揮するためには「自分を知る」こと

孫氏の有名な言葉にこのようなものがあります。

 

「彼を知り己を知れば百戦殆うからず。

彼を知らずして己を知れば、一勝一負す。

彼を知らず己を知らざれば、戦う毎に必ず殆し。」

 

現代語では以下のようになるでしょう。

 

「相手と自分の実情を知れば、全ての戦いで勝つことができる。

相手の実情を知らず、自分を知っていれば、勝つこともあれば負けることもある。

相手を知らず自分のことも知らなければ、戦うたびに必ず負ける」

 

孫氏に説かれていることを根拠に正しいとは言えませんが、現代の様々な場面にも通じる知恵があるように思われます。

この言葉によると、相手も自分も知っていれば必勝とされる理想的な状態です。

 

注目すべきはその次です。

相手のことを知らなくても、自分のことを知っていれば五分五分の勝負になる。

つまり、引き分けには持ち込めると読むことができます。

こちらの文言からは「自分を知ること」が重要であると理解できます。

 

反対に、自分のことが分かっていない状態だとどうなるでしょうか?

日本語だと「我を忘れる」「自暴自棄」など、自分の状態が冷静に見られていない状態を表す言葉があります。

いずれも判断能力が落ち、問題解決が難しい状況が想像できますよね。

 

2人の人が喧嘩をしている例で考えてみましょう。

2人とも頭に血が上り、互いに罵り合っています。

それを周囲で見ている人の視点では、「馬鹿なことをしているな…」と感じますよね。

客観的に見るということは、冷静な状況判断ができる意識状態を意味します。

つまり自分自身を客観的に見ることができれば、落ち着いて問題解決に望めます。

 

これはもちろん、スポーツにも当てはまります。

自分の現状を冷静に分析することで、高いパフォーマンスを発揮することができます。

参考:【ソフトテニス】試合に不可欠な「観察力」を身に付ける方法とは?

ソフトテニスの試合で勝つためには「自分を見つめる」こと

自分自身を第三者の視点で客観的に見つめる。

これが心を落ち着け、高い能力を発揮することに繋がります。

 

ではソフトテニスの試合で自分の力を最大限発揮するためにはどうすれば良いでしょうか?

以下の2つの方法があります。

 

①自己分析をする(自分の能力を正確に知る)

②自己観察をする(今この瞬間に意識を向ける)

 

2つを順番に説明していきます。

ポイント①自己分析をする(自分の能力を正確に知る)

自分のソフトテニスのプレーを分析しています。

具体的には以下のような項目について、自分が得意か不得意かを整理しておきます。

 

・「サーブ」

・「ストローク」…フォアハンド、バックハンド

・「ボレー」…フォアハンド、バックハンド

・「スマッシュ」

 

以上のようなプレーについてです。

 

ひとまず今の自分自身のプレーを客観的に見つめて整理してみてください。

それ程正確でなくても構いません。

一度立ち止まって自分を見つめるという作業そのものが大切です。

自己分析の結果は「練習」と「試合」の2つの場合で対応が異なります。

 

例えば今自分が「バックハンドが苦手」だとしましょう。

練習での対応と、試合での対応に分けて考えてみましょう。

自己分析【練習の場合】

現時点で自分が苦手としているショットでも、これから練習して得意になることは可能です。

バックハンドが得意になりたければ、バックハンドを打つ回数を増やすなど、課題の克服に必要な練習を行います。

得意なプレーをさらに伸ばし、自分の武器とするのも選択肢ですが、練習ではバランス良く技能を伸ばす方が望ましいでしょう。

 

練習で苦手なプレーを伸ばすためには、まず自分のプレーを理解していなければなりません。

ここで自己分析が活かされます。

自己分析【試合の場合】

試合の場合、バックハンドが苦手であれば、なるべくバックハンドは打たないことが得策です。

試合では得意なものを中心に勝負するべきです。わざわざバックハンドを多用する必要はありません。

 

バックハンドだけではなく、スマッシュなどでも同じことが言えます。

前衛はスマッシュが追えることが理想的です。

しかし、スマッシュの成功率が現時点で低い場合は、ロブは後衛に任せ、ボレーに専念するのも作戦の一つ。

もちろんこの場合も練習でスマッシュが上手くなる可能性を否定するものではありません。

状況を冷静に分析し、現在取りうるベストな選択を行うとういことです。

参考:ソフトテニスでバックハンドが上手くなるコツ!脳科学を活かした練習法とは?

参考:「空間」で理解するソフトテニスの上達のプロセス!

ポイント②自己観察をする(今この瞬間に意識を向ける)

今この瞬間の自分に意識を向け、自己観察を行いましょう(脳の仕組みを活かしてメンタルを強くする方法とは?)。

この方法は「マインドフルネス」に近いもので、自分の心を落ち着ける効果があります。

 

ソフトテニスでも「今この瞬間に意識を向ける」と、冷静に自分のベストなプレーができます。

今に意識を向けるということは、過去の後悔や未来の不安から離れるということです。

 

「ミスしたらどうしよう…」などのネガティブな心の働きを沈め、ニュートラルな意識でプレーに臨むことができます。

また、自分の状況を客観的に観察することで、自分の状況を正しく認識できます。

先ほど挙げた「喧嘩をしている人」の例のように、自分の状況に気が付いた瞬間、人は正しい判断ができるものです。

 

自己観察の実践ワークを2つご紹介します。

 

①呼吸に意識を向ける

②歩きながら体に意識を向ける

 

順番に確認してみましょう。

ワーク①呼吸に意識を向ける

呼吸は常に人間が行っている活動ですが、普段意識することは少ないでしょう。

ご存知の通り、呼吸は生命に直結している活動です。

食べ物を食べたり水を飲んだりすることも大切ですが、一日くらいなら何とかなるでしょう。

しかし呼吸はそうはいきません。

それ程生きる上で重要な活動でありながら、普段意識していないことが呼吸なのです。

日常のなかで「自分の呼吸に意識を向ける」ことを実践してみるだけでも、気持ちが落ち着いてきます。

ワーク②歩きながら体に意識を向ける

歩きながら自分の体の動きに意識を向ける方法です。

「歩行禅」とも呼ばれます。

歩くことそのもに心身への効能があると思われますが、さらに一歩進んだ実践法だと言えるでしょう。

 

歩いているとき足の裏の感触や足を上げる動作、手を振る動作など、自分の体に意識を集中させます。

「晩御飯は何にしようかな?」などの考えが浮かんだら、また体の方に意識を引き戻してください。

 

心が落ち着いている状態とは、思考が完全に静止していることではありません。

小さな変化を敏感に察知し、元のニュートラルな意識に戻す能力が高いことを意味しています。

 

実践ワークは以上の2つになります。

5分、10分という短い時間でも良いので、日常の中で気軽に取り組んでみてください。

これらの方法はソフトテニスのラリー中に行うものではありません。

 

ソフトテニスの試合に直接活かす場合は、ポイントとポイントの間の時間などに行います。

自分の呼吸に意識を向けたり体に意識を向けたりすると良いでしょう。

自分の能力を客観的に分析し今の自分にしっかりと意識を向ける。

心の状態がクリアになり、落ち着いてラリーに望めます。

参考:【ソフトテニス×脳科学】華麗なるラリー!後衛ストローク打ち分け術

参考:ソフトテニスの試合で力を発揮するには「条件反射」を作ること!

まとめ

●ソフトテニスの試合で勝つには「自分を知ること」

●自分を客観的に見ることができれば、冷静な状況判断ができる

●ソフトテニスで自分を知るとは、以下の2つ

①自己分析をする(自分の能力を正確に知る)

②自己観察をする(今この瞬間に意識を向ける)

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