本記事では、「ソフトテニスが上手くなること」「試合で勝つこと」に不可欠なことについて解説しています。
私たちがある分野で成果を収めたいと思えば、そこには人間のマインドの仕組みが関わってきます。
本人の自覚の有無に関わらず、マインドの働きは私たちのパフォーマンスを決定付けます。
ソフトテニスにおいて、自らの理想のプレー像に近づくためにも、正しい知識を身に付けておきましょう。
ソフトテニスで「試合で勝つ」ための秘訣
ソフトテニスが上手くなるために、また試合で勝つために必要なもの。
それは「ゴール」です。
ソフトテニスに限らず、人間はゴールを設定することで自らに成長を促すことができます。
ゴールについて正しい理論を学べば「ゴール設定こそが、人間の潜在能力を開く鍵になる」ことが見えてきます。
なぜゴール設定が必要なのか?
ゴール設定について正しく理解して実践すれば、あらゆる面でのパフォーマンスが向上します。
ゴールとは自分はこれからどうなりたいか」という人生の様々な方面に関わることだからです。
人生は未来に向かって進んでいくものです。
私たちが今行うべきことも、未来のゴールを設定することで初めて決まります。
コンビニに行くという日常での行動でも、先に行き先である「コンビニ」というゴールが設定されています。
何となく目的地もなく歩く、という時でも、向かう方向をその都度設定して、未来に向けて現在の行動が引き起こされます。
何か物事を成し遂げるためには、初めにゴールを設定します。
ゴールを先に行き先を決めてしまえば、達成の方法は後から見えてきます。
反対に、目指すべきゴールがないところに達成はあり得ません。
始めにゴールありきです。
長期的なゴールであれ、短期的なゴールであれ、先にゴールを設定することで、現在の行動が喚起されます。
ソフトテニスのゴールを設定しよう
ソフトテニスの場合も先にゴールを設定することで、後から必要な成長が促されます。
もしゴールを設定しなければ、どうなるでしょうか?
人間は無意識に、過去の延長線上の世界を維持しようとします。
「ソフトテニスが上手くなりたい」
「試合でもっと上位に進出したい」
このように本人の意識としては思っていても、脳は変化を避け、現状維持を優先します。
「~したいと思っていながらも達成できない」という今の状態を、未来にも再現しようとするのです。
このような脳の働きは、本人にも意識されないため、実感が湧かないという方も多いでしょう。
しかし人が「変わりたいのに変われない」と言うとき、「変われないこと」の裏にも心理的な働きがあります。
つまり、本人が意識の上で望んでいても、脳が変わらないことを選んでいます。
参考:時間を味方につける!ソフトテニスが上手くなる「超時間術」!
ソフトテニスの試合で勝てるゴール設定の方法
ソフトテニスが上達し、試合で勝てるようになるためにも、ゴール設定から始めましょう。
ゴールには2つの重要な条件があります。
【ゴールの条件】
①現状の外側であること
②「want to」=「~したい」という動機であること
ソフトテニスのゴールは「現状の外側」に設定する
ソフトテニスのゴールは必ず「現状の外側」に設定します。
現状の外側とは、今の自分のままではとても達成できないような遥か遠くを意味します。
簡単に言うと、大きな目標を設定するということです。
現状の自分の延長線上でもいけません。
現在の自分が続いた先に可能性としてあり得るものは、現状の内側に含まれます。
現状の外側では、今の自分では構造的に達成することができない、何らかのバリアがあるものにしましょう。
ソフトテニスのゴールは「want to」で設定する
ソフトテニスのゴールは「want to」=「~したい」という動機付けのものを設定します。
「have to」=「~しなければならない」では、人に押し付けられたゴールになってしまいます。
本人がしたいことをしているときこそ、人は高いパフォーマンスを発揮します。
身近な例で考えてみましょう。
・頑張って勉強をしている時
・好きな漫画を読んでいる時
「勉強」と「漫画」、モチベーションが高いのはどちらでしょうか?
また、学習効率が上がっているのはどちらでしょうか。
もちろん、漫画を読んでいる時です。
好きな漫画を読んでいる時は、時間を忘れ、キャラクターやストーリーを楽々記憶していきます。
これが「want to」で引き出される力です。
現状の延長線上にはない程遠く、しかし自分が心から実現したいと望む。
このような、理想の「なりたい自分」こそが本当のゴールです。
ゴール設定がソフトテニスに変革をもたらす
ソフトテニスのゴールは、自分の責任の下に、自分で設定するものです。
分かりやすくするためにゴール設定の例を出しますが、ご自分で設定することは覚えておいてください。
現状の内側のゴールとは「今の自分のままでいい」という心理を生みます。
例えば「前の試合では一回戦敗退だった。だから初戦突破を目標にしよう!」と思ったとしましょう。
これは一見良さそうですが、ゴール設定としては間違いです。
初戦突破は現在の自分に合わせた、今の自分のままでもできそうなことだからです。
現状の内側の目標では、無意識に「自分は変わらなくていいんだ」という刷り込みをしてしまいます。
想像してほしいのですが、初戦突破を目標にして、これまでと違う練習方法や意識が生まれてくるでしょうか?
むしろ、「これまで通りの練習をまたがんばろう!、という現状維持に繋がるはずです。
今の自分ではいけないと言うのではありません、これは自己否定とは異なります。
むしろ、「自分は今よりもっと大きなことができる。凄いことができる」という自己肯定です。
ゴールの設定は、自己の成長を促し、未来の可能性を拓くものです。
現状の内側のゴールだと、過去の枠の中に未来の可能性を制限してしまいます。
なので、ゴールは常に現状の外側に設定します。
ソフトテニスのゴール設定
ソフトテニスにおけるゴールの例を、もう一度考えてみましょう。
「私はインターハイで優勝したいからそれがゴールだ!前回は初戦敗退だったが、過去は関係ない。」
これでOKです。
高いゴールを設定すると、現状との間にギャップが生まれます。
現状とのギャップは、自分が成長するためのエネルギーです。
より大きなゴールを設定すると、より大きなエネルギーが生まれます。
参考:ソフトテニスで前衛にも後衛にも不可欠な「エフィカシー」
まとめ
●始めにゴールありき→先にゴールを設定することで、達成方法が後から見え、行動が促される
●ゴール設定の2つの条件
①「want to」=「~したい」
②「現状の外側」=今の自分のままではとても達成できない、遥か遠くのもの
●高いゴールを設定することで現状とのギャップが生まれ、より大きなエネルギーが生まれる