本記事では、ソフトテニス上達の起爆剤となるものを解説しています。
ソフトテニスには技術、戦術などいくつかの要素がありますが、それらを伸ばすためのトリガーは共通しています。
成長を促す際始めに必要なものとは何でしょうか?
ソフトテニスが上手くなる「起爆剤」
ソフトテニスが上手くなるための起爆剤とはなんでしょうか?
それは「自信」です。
自信は一般的に能力がある人が持つものとされていますから、自信によってスポーツが上手くなるというと違和感があるかもしれません。
しかし人間の心の働き方からするとその順番は逆だということが分かります。
「ソフトテニスが上手い→自信を持つ」ではありません。
「自信を持つ→ソフトテニスが上手くなる」です。
ソフトテニスが上手くなるということは上達に相応しい練習を行ったということです。
練習を行うということは、その裏側には行動を引き起こした心の働きがあるはずです。
「自分はできる!」「ソフトテニスが上手いのが本来自分があるべき姿だ!」という自信=高い自己イメージが先にあり、後から能力が身に付くという順番です。
「根拠のない自信」という言葉があります。
一見「根拠もないのに自信を持ってどうなるんだ?」と思えます。
しかしここまで確認してきたように、先に自信という意志の力があって、それに相応しい行動が後から引き起こされます。
参考:【研究者】ジャック・アンドレイカさんに学ぶソフトテニス上達のコツ!
なぜ先に「自信」を持つとソフトテニスが上手くなるのか
自信を持つことが能力を高め目標を達成するための起爆剤になる。
能力開発のプロセスに納得しやすいように現実の例を参考にしてみましょう。
数学
数学は「できる」という自信によって本当にできるようになります。
これは数学にまつわる歴史を振り返ることで確認できます。
江戸時代、人々の間では割り算が高等数学と考えられていたようです。
それが明治になると割り算は誰にでもできるもので、今度は三角関数が高等数学と考えられるレベルになりました。
しかし現在では三角関数は、多くの高校生が理解できるレベルです。
少なくともそれが解けるからと言って理系エリートと思われるものではないでしょう。
つまりある時代において「人間にはここまでのことができる」という認識があると、それが実際の能力の水準になるということです。
数学の例は社会全体で共有される認識のフレームですが、これは個人単位にも言えることです。
個人が「自分はできる」という強い確信を持っていれば、その意思の力によって能力が獲得されるということです。
飛行機の発明
ライト兄弟が世界で初めて有人飛行に成功したことは有名です。
しかし彼らは名門大学を卒業するような学歴があったわけでも、莫大な開発資金があったのでもありません。
同時代にはライト兄弟よりも遥かに教育や資産に恵まれた人物がいながら、飛行機の発明に最初に成功したのはライト兄弟でした。
なぜそのようなことが可能だったのでしょうか?
飛行機の発明の例も、始めにあったのは「自信」でしょう。
「自分たちなら絶対に飛行機を作れる!」と本気で信じていたからこそ、その思いが実現しました。
信念のもとに動き、必要な知識や理論が後から獲得され、ついには人類の誰もが成しえなかった偉業の達成を可能にしました。
1マイル(1600m)走
1954年まで1マイル走を4分未満で走ることは誰にもできず、不可能なことだと考えられていました。
しかし一度ロジャー・バニスター選手が4分を切ると、その後4年間で4分の壁は40回以上も破られることになります。
当時の選手たちの4分の「壁」は心理的なものだったと言えるでしょう。
誰か一人が達成することで「人間にはそれが可能だ」という確信が持てた瞬間、他の人にも同じことができるようになります。
以上、学問やスポーツなど、様々な分野の例から自信が私たちの可能性を開くために重要であることが伺えます。
一人突出した人物が現れると「人間にはここまでのことが可能なのだ」という認識が生まれ、現実の能力がその心の働きに対応します。
先例がないことでも「自分なら絶対にできる」と信じている人は、信念に基づく行動が引き起こされ、達成のための能力が身に付き、目標実現の方法が見えてきます。
簡単に言うと「できると思えばできる」ということです。
ソフトテニス上達をもたらすのも自信を持つことです。始めに現在の自分では達成できないような高い目標を持ちます。
現在地区予選で負けていても、過去の成績はこれから目指す目標には関係がありません。
目標は例えば「全国大会優勝!」などの現状からかけ離れた遥か高いものを設定します。
設定した目標は他人には決して言わないようにしてください。
そして「自分にはその目標が達成できる!」という強い自信を常に維持します。
自分の行動や習慣をコントロールしている司令塔は脳ですから、自信を持てば高い自己イメージに相応しい自分へと自然と向かいます。
可能性を開くのは意志の力です。
まとめ
●ソフトテニスが上手いから自信を持つのではなく、自信を持つからソフトテニスが上手くなる
●「人間には可能」「自分ならできる」というイメージを維持すると、本当にできるようになってくる
●高い目標を持ちその目標を達成できるという自信を強く持ち続けると脳は目標達成の道を選ぶ