本記事では、ソフトテニスのプレーに革命的ともいえる上達を可能にする方法を探ります。
正確なデータはありませんが、これまでの一般的な方法ではソフトテニスが上手くなれない人が多数派でしょう。
従来型のソフトテニス理論を覆す、誰もが上手くなるための意識革命の提案です。
ソフトテニスの革命的な上達の理論とは?
ソフトテニスが上達するためにはどうすればいいのでしょうか。
「ソフトテニス上級者はジュニア経験者」というイメージがあるかもしれません。
・ソフトテニスを中学・高校から始めて上手くなる人
・社会人から一気に上達する人
実際にはいつから始めても上手くなる例があります。
誰かにできるということは「自分にも可能性がある」ということです。
ソフトテニスの才能が生まれつき決まっているわけではありません。
「自分にはできる」という思いは成長や目標達成のために非常に重要です。
この記事を読む間だけでも「できる」という自分の可能性を肯定してみてください。
可能性が自分の中にあるとすれば、引き出されるか引き出されないかの違いです。
ではソフトテニス上達の可能性はどうすれば引き出せるのでしょうか?
ソフトテニスが上手くなる練習方法とは?
この記事を読んで下さっている皆さんは「これから上達したい!」と思っている方でしょう。
流れるようなフットワークで、ボールが吸い込まれるようにコースへとコントロールされる
ソフトテニス上級者のプレーを見るとこんな印象を抱きますね。
「自分にもあんなプレーができたら…」と感じるものです。
これまで練習してきたのに上手くなれなかった。
それでもこれから上手くなることはできるのでしょうか?
答えはイエス。
ソフトテニスが上達するために必要なことは「正しい方法で練習すること」です。
■ソフトテニス上達のポイント
・効果の高い正しい方法で練習すること
・「練習メニュー」よりも「練習意識」が重要
同じ部活で同じ練習メニューを行っても人によって上達のスピードは違います。
同じ練習をしているようでいて、プレーヤーの内側ではまったく違う体験をしているのです。
本当に大切なのは「練習メニュー」ではなく「練習意識」です。
またソフトテニスのプレーで重要なのはフォームではありません。
「上達するためにはフォームを意識する」はソフトテニスの常識ですがこの発想を完全に逆転させます。
この逆転が今回のの威容が革命的と言える理由の一つです。
ソフトテニス上達のために本当に大事なのは「感覚」です。
ソフトテニスで語られるフォームは後付けの理論です。
「ストロークは腰を落として、テイクバックを早くして」
「ボレーはラケットを振らずに面を残して」
これらは外から見た形の説明ではありますがそれはプレーを可能にしている本質ではありません。
ソフトテニスでボールを打つときには毎回違う打ち方をします。
同じフォームでラケットをスイングしてボールをコントロールすることはできません。
ボールが毎回違うからです。
ボールのコースやスピードや回転などが全く同じことはまずありません。
プレーヤーは毎回違うボールに毎回違うフォームで対応することになります。
ソフトテニスが上手いとは感覚によって毎回違うボールに対応できることです。
フォームを一つ一つ頭で考えてスイングの微調整を行うことなど決してできません。
感覚的なソフトテニスのプレーは誰にでもできる
ソフトテニス上級者のプレーは感覚。
「感覚で打つなんてムリだ」
このように思われるかもしれません。
しかしソフトテニスの感覚は誰にでも身に付けることができます。
それどころか現に私たちは感覚によって様々なことを行っています。
以下のような例からも明らかでしょう。
■自転車
自転車は繰り返し練習すると感覚が磨かれて乗れるようになる
→精密なバランスやカーブの角度を直観で判断している
■言語(日本語)
母国語の文法(型=フォーム)が感覚で使えるようになる
→日本人は日本語の文法を知識として学ばなくても使える
繰り返しますがフォームや形は後付けの説明です。
本当にソフトテニスが上達するためには意識の革命が必要です。
・理論ではなく感覚が大事
・意識して打つのではなく無意識で打つ
・フォームは上達の原因ではなく上達した結果を見ているだけ
・頭で考えて練習するより考えないで練習するほうが圧倒的に上達が速い
間違ったことを書き並べていると感じますか?
しかし先述の「自転車」や「日本語」などは無意識的なプロセスによって現実に習得されています。
感覚ベースのソフトテニスの意識に違和感を感じる理由は従来の理論と異なるためでしょう。
正しいか誤りかに関係なく私たちは過去から続いてきたものに慣れ親しむ傾向があります。
しかし根拠のある科学的な知識ですら日々アップデートされています。
これまで言われてきたことは必ずしも正しいわけではありません。
以上、ここまではソフトテニスの理論的な面の転換についての内容でした。
実際にソフトテニスが上手くなるためには「理論」だけの転換では足りません。
正しい理論に基づく「実践」が伴うことで初めて革命的な上達が可能になります。
ソフトテニスの革命的な上達の実践法とは?
ここからはソフトテニスで本当に上達するための実践編です。
実践はもちろん理論ではなく感覚を、フォームではなく効率の良い自然な体の動きを身につける方法になります。
ソフトテニスの本質を押さえながら上達の最短距離を目指します。
これはフォームを重視する従来の指導方法とは本質的に異なります。
先ほどの自転車や言語の例で言うと…
・自転車:本を読んで自転車を上達しようとしていた状態→実際に自転車に乗る
・言語:「文法=形」を覚えただけの言葉→実際に言葉を耳で聴いて、声に出して話す
このような大きなシフトを意味します。
スポーツも勉強も学習の役割を担っているのは脳。
最も効率的な学習の方法は脳の仕組みに合った方法です。
「正しいソフトテニス上達法」=「脳の仕組みに合った方法で『ソフトテニスのプレー感覚を磨くこと』」
ソフトテニスでプレーヤーは「ボールの所に行く」「ボールを打つ」を繰り返します。
前衛のボレーも後衛のストロークも「フットワーク」と「スイング」がポイントです。
優れたフットワークとスイングの条件は「ボールに合わせた動きであること」。
早く正確にボールの所へ移動し、ボールに合わせた最適なスイングでインパクトします。
言い換えると「ボールの動きと体の動きをネットワーク化する」ことです。
言葉にすると難しく感じるかもしれませんが実践は簡単です。
脳は反復練習によって自動的に学習してくれるからです。
先ほどまでの例で考えてみましょう。
・自転車:繰り返し自転車に乗って練習をする→自転車に乗れる
・言語(日本語):繰り返し日本語を聞く・話す→日本語が話せる
理屈を学ばなくても繰り返しによって高度な技能が身に付いていますね。
ソフトテニスも反復練習によって自然に感覚が身に付きます。
ソフトテニス上達には練習メニューよりも練習意識。
では効果を最大化するためのプレーヤーの意識とは?
プレーの感覚を磨く鍵は「集中力」です。
人間の脳は意識を集中しているときにパフォーマンスが上がるあからです。
ではソフトテニスで実践するべき集中とは?
答えはシンプル。
ソフトテニス上達のコツは「ボールに集中する」こと。
フォームは気にせず体に任せて、ボールだけに意識を集中します。
人間はある一点に集中することで脳内の雑念が減り、直観的な判断力を高めることができます。
またソフトテニスのフォームとは本来「体の連動」と「ボールに合わせること」です。
力を抜いて自然なスイングを行えば運動連鎖が働きます。
結果として効率的なフォームになるのです。
従来の「フォームを意識する」という方法ではかえって体のスムーズな連動を妨げることになるでしょう。
「腰を落としてテイクバックの準備を早く。フォワードスイングで腰→肘→ラケットとしならせる。インパクトでラケット面をまっすぐボールに当てる。フォロースルーは首に巻き付ける」
この打ち方を実際に意識してみると分かりますが、動きがギクシャクし打ちづらくなります。
反対に「ボールを見て気持ちよくラケットを振る」ことを行うと、意外と簡単にボールが飛ぶことが感じられるはずです。
運動機能という本当の意味でのフォームが一連の流れとして生まれるからです。
ボールを打つというレベルでは共通していますから基本は同じ意識で上達します。
前衛のボレーも後衛のストロークもボールに合ったフットワークとスイングで全てカバーできるのです。
また自転車の例などで述べてきた通り、脳は繰り返しによって自動的に学習する性質があります。
始めのうちは効果が感じられなくてもお試しのような気持ちで続けてみてください。
継続しているうちに一気に効果が表れるタイミングが訪れます(ソフトテニスの上達はある日突然?効率的な練習で「ブレイクスルー」を体感しよう!)。
―新世代のソフトテニス―
ソフトテニス上達のためにはフォームなどの理屈ではなく感覚でプレーすること。
そして感覚を磨くためにはボールだけに集中してプレーすること。
従来のソフトテニス理論はその時々のベストな方法が求められた結果だと思います。
しかしソフトテニスが新しい理論へと転換することには大きな意味があります。
それは次世代のプレーヤーたちが自分の潜在能力・可能性に気づくきっかけになり得ることです。
ソフトテニスは多くの中学生・高校生が学校の部活動として取り組んでいます。
上手くなりたくて懸命に練習をしても間違った方法では上達は望めません。
しかし本来ソフトテニスが上手くなることは自転車に乗ることのように誰にでもできます。
上達が難しかったのは上達できない方法が実践されてきたことが理由でしょう。
ソフトテニスを正しい方法で練習し、実際に上手くなる。
自分の心身のパフォーマンスを上げることを実感する。
「成功体験」とも言えるこの経験は他の分野でも自らの可能性を肯定し進むための礎になり得ます。
ソフトテニスのレベルは人それぞれで、上手くなくても気にすることはありません。
しかし本人が望むならば上達が実感できる方がいいでしょう。
人間が積み立ててきた知識や技術は、後から見ると間違いだと分かることが多くあります。
多くの人が実践してきたソフトテニスの練習方法に対しても疑問を持つことは自然な態度です。
現時点のベストなソフトテニス理論を追及する。
もちろん時間が経てば現在のベストにも改善点が見つかることでしょう。
しかし少なくとも現在到達しうる最高の方法論へのアップデートを目指すべきではないでしょうか。
そのことが次世代の成長のチャンスへと繋がると思います。
従来の練習法に疑問を感じている方はソフトテニスの練習方法で昔から皆がやっていること=間違い!?も参考になるかと思います。
感覚でのプレーや無意識でのプレーを実現する方法はこちら。
参考:脳が最速で学習する!ソフトテニス上達の1つ目のポイント「集中」
まとめ
●ソフトテニス上達に大切なことは正しい練習方法で練習すること
●自分の中のソフトテニスの常識に革命を起こす
×理論→○感覚
×意識→○無意識
×フォームを身につけて上手くなる→○上手くなると自然にフォームが身につく
×考えて打つと上手くなる→○考えずに打つと上手くなる
●ソフトテニス上達のポイントは「ボールに集中」すること
●ボールに集中して体に任せてスイングする
●常識を疑い情報を常にアップデートする