本記事では、ソフトテニス上達の3つのポイントのうち1つ目を解説しています。
脳の仕組みに合った方法で練習すると、常識では考えられないほどのスピードで上手くなります。
脳科学の成果を活かしたソフトテニス上達法の1つ目のポイントとは何でしょうか?
ボールに集中するとソフトテニスが上手くなる
ソフトテニス上達の3つのポイントのうちの1つ目。
それは「ボールに集中すること」です。
1つ目のポイントを実践するだけでも上達スピードは格段に変わるでしょう。
3つのポイントをバランス良く組み合わせることで相乗効果が生まれ、さらに上達スピードが上がります。
■ボールに集中する効果
・正確なショットは「ボールに合わせた動き」が重要
・ボールに集中することでボールの動きと同調する
ボールに集中することは当然のようですが、実際には行えていない場合がよくあります。
よく見られるのはフォームを意識しながらプレーすることです。
フォームに意識を向けているとき、目の前の現実のプレーから意識が離れています。
これではベストなスイングができないのも当然のことと言えるでしょう。
ソフトテニスの技術と集中
ソフトテニスが上手いとはどのような状態のことでしょうか?
ソフトテニスの技能の中心は「ボールコントロール」だと考えます。
プレーには技術・試合展開・フットワークなどの要素があります。
どれも大切とは言えソフトテニスのベースにあるのは狙い通りにボールをコントロールする技術面でしょう。
■ボールコントロール技術
・ボールコントロール技術の中心は感覚
・ボールに集中することで感覚が磨かれていく
ソフトテニスが上手くなるとは、反復練習によって感覚を身に付けることなのです。
脳の学習メカニズムを理解しよう!
脳には反復練習によって自動的に学習する働きが備わっています。
小さな子供は繰り返し歩く練習をして二足歩行ができるようになります。
自転車に乗ることができるのも反復練習の賜物です。
これらの技術習得は簡単に言うと「慣れ」で、一つ一つ意識して覚えた訳ではありません。
物事に繰り返し取り組むことで脳内では神経のネットワークが作られ感覚が養われます。
脳の自動的な学習のスピードを上げるのが集中です。
ある対象に意識が向けることで雑念がキャンセルされ、対象をよりリアルに感じることができます。
ボールに意識を集中することで脳はプレーへのリアリティを高めソフトテニスの学習速度を最大化することができるのです。
脳がボールの情報をキャッチする
ボールを思い通りにコントロールするためには、ボールに合わせたスイングを直観的に行えるように練習します。
ボールに合わせたスイングは脳がボールの情報を正確にキャッチすることが不可欠です。
脳が受け取った情報に合わせてスイングという運動が生まれるからです。
「飛んでくるボール」
「インパクトの瞬間」
「飛んでいくボール」
ボールをよく見て集中状態をキープしましょう。
意識を集中することで脳は受け取った情報を重要なものとして記憶する性質があります。
ラリー中に打つボールは毎回変わるため、ボールの情報を正確にキャッチすることが優れたショットの条件です。
ボールに合わせるとは「ボールの速度・コース・回転などに合わせてフォームを都度微調整すること」です。
このような体の調節を人間が意識的に行うことは不可能に近いでしょう。
しかし現実にソフトテニスの上級者はコンスタントに正確なショットを実現している。
それを可能にしているのは反復練習によって身に付く感覚です。
ボールの軌道を意識して覚える必要はなく、集中して体の自然な動きに任せてスイングしてください。
・ソフトテニス上達の1つ目のポイントは「ボールに集中」すること
・集中することで雑念が減り脳の学習速度が最大化する
・ボールに意識を向けてボールに合わせる感覚を磨く
参考:【ソフトテニス×脳科学】サーブ・ボレー・ストローク…コントロール向上の秘策!
集中が拓くソフトテニスの世界
ボールに集中することでソフトテニス上達のスピードが加速する。
ボールへの集中でプレーヤーが獲得するのはボールコントロールの感覚に留まりません。
ここからは脳が秘めた可能性へと踏み込んでいきましょう。
集中によって無意識が起動する
プレー中に集中状態に入るメリットとして無意識の働きは見逃せない現象です。
ボールに集中して意識上での思考が静まると、無意識の膨大な処理機能を活かしたプレーが可能になります。
■「無意識」とは?
本人が気が付いていない脳内活動や行動
例えば通勤・通学でいつも通っているときには意識しなくても自然に体が動きます。
意識して「これをこうして…」と考えなくても自動的に処理できるのが無意識の特徴です。
また無意識は並列処理に長けています。
意識の上での思考はステップバイステップで進みますが、無意識は大量の情報を同時に処理します。
人間が生きるためには心臓を動かし呼吸を行いながら体のバランスを取り…と、常に複数の動作を行う必要があります。
これらを一つ一つ意識して行うのは大変ですし、うっかりし忘れることなどあれば生命に関わるものも含まれています。
そのため本人も気が付かないところで無意識が自動的に同時処理を行っています。
さらに無意識はクリエイティブでもあります。
このような無意識のパワーがソフトテニスに活かされればどうなるでしょうか?
無意識でのプレーで体は自動的に動き、複数のことを同時に処理しながら直観が働く状態になります。
ソフトテニス上達と学習曲線
脳の仕組みに合った正しい方法で練習を行えば最短距離での上達が可能です。
しかし効率的な方法でも効果が現れるまでには一定期間の継続が必要です。
ボールに集中することも始めは効果が感じられなくても気にせずに続けてください。
人間が何かを学ぶときのプロセスは「学習曲線」というS字カーブで表されます。
学習の効果は時間に比例して直線的に現れるのではありません。
現実には効果が感じられない状態が一定期間続き、それを越えて継続することで急激な成長が訪れます。
ソフトテニスの上達もS字カーブを描くのです。
効率の低い方法だと継続しても上達は困難ですが、効率の高い方法でも短期間では効果が実感できません。
ボールに集中することも始めは効果が実感できない期間があるはずです。
本人には上達が実感できなくても脳内ではデータが集められ学習は進んでいます。
ソフトテニスも練習を継続し閾値を越えた瞬間に劇的に成長します。
・集中状態に入ると無意識の巨大な処理能力が起動する
・無意識でのプレーで体は自動的に動き大量の情報が並列処理される
・ボールへの集中を習慣化し継続すると急激な成長が訪れる
終わりに
以上がソフトテニス上達の1つ目のポイントである「集中」について解説しました。
「ボールに集中するだけでここまで変わるのか?」と思われるかもしれません。
しかし集中状態でのハイパフォーマンスは誰もが既に経験しています。
例えば好きなゲームや漫画に熱中している時間を考えてみてください。
ある対象に没入すると圧倒的な学習効率で知識は記憶され技術が身に付きます。
誰にでも備わっている「集中力」を自在にコントロールすること。
これがソフトテニス上達に最も重要なポイントです。
プレー中の集中力を上げれば、好きなゲームや漫画に熱中している時のように脳が最高の働きを披露します。
ソフトテニスのプレーにおいて脳のナチュラルな学習機能が働き始めます。
「ボールに集中」という言葉をプレーのキーワードとして集中した意識状態を習慣化しましょう。
これを実践するだけで脳が自動的かつ高速で学習しソフトテニスの上達が加速します。
参考:脳機能が理想のプレーを実現!フトテニス上達の2つ目のポイント
まとめ
●ソフトテニス上達の1つ目のポイントは「ボールに集中する」こと
●人間は集中しているときに雑念が減り脳の学習スピードが向上する
●ボールをよく見て体に任せてスイングするとスムーズでボールに合ったスイングができる
●始めは上手く打てなくても気にせず「ボールに集中する」ことを継続する
●集中によって意識的な思考が抑えられ無意識の膨大な処理能力を使うことができる
●効果的な練習を継続するとS字カーブで成長する