ソフトテニスが上手くなるために「センス」は必要なのか?

ソフトテニスが上手くなるために「センス」は必要なのか?

本記事では、ソフトテニスの上達とセンスの関係について解説します。

普段私たちがソフトテニスで何気なく使っている「センス」という言葉は何を意味しているのでしょうか?

「あの人はセンスがいい」「自分にはセンスがない…」。

このように何気なく使われる表現も、具体的に何を指しているのかはっきりしません。

ソフトテニスのセンスについて正しく理解していきましょう。

ソフトテニスが上手い人が持つ「センス」とは何か?

ソフトテニスのセンスについて、まずは言葉の意味を整理しておきます。

曖昧に使われるセンスの意味を分析することで、具体的な練習方法などに繋げることができるからです。

 

「センス(sense)」の言語的な意味は「物事の微妙な質感を感じとる働き」だと表現ができます。

ではソフトテニスでセンスがあるプレーヤーは、どのような場合に使われているでしょうか?

センスという言葉の運用的な意味を探ってみましょう。

 

■ソフトテニスのセンスがあるとは?

・人より上達が早い

・細かなラケットワークでボールを巧みにコントロールできる

・頭で考えなくても感覚でプレーができる

 

以上のような例が多いと思います。

センスに関する項目は、このようにまとめることができそうです。

 

■「センス」のイメージ

「努力」よりも「才能

「理論」よりも「感覚

 

つまりソフトテニスでセンスという言葉が意味するのは「より早く上手くなること」「感覚でボールが打てること」だと言えそうです。

 

一般的に努力は美徳とされることが多いようです。

またソフトテニスは感覚に頼るより、意識して打てる方が良いとされます。

「才能があり、感覚でプレーができるのは、あくまで一握りの人たちに限られる」

このような感想を抱く人もいるかもしれません。

 

そこで次に考えたいのが「ソフトテニスにセンスは必要か?」「必要であれば、センスを身につけることはできるのか?」ということです。

参考:「マニュアル対応」をやめればソフトテニスが上手くなる!

ソフトテニス上達にセンスは必要なのか?

結論を言うと、ソフトテニス上達にはセンスが必要だと思います。

これは前衛のプレーでも、後衛のプレーでも同じです。

つまり物事を学習する「才能」と、何となくできる「感覚」です。

 

「才能」と「感覚」の2つは誰もが持っているものです。

そのためソフトテニスでのハイセンスなプレーは誰にでも可能です。

大切なのは正しい方法で練習し、センスを磨くことです。

 

「才能」とは何でしょうか?

才能は、脳の仕組みに合った方法で物事を学習することで開かれます。

勉強の内容が頭に入らないと感じている人も、好きなゲームや漫画の内容はすぐに覚えられます。

これは才能の差ではなく関心があるかどうかの違いです。

 

「感覚」はどうでしょう?

ソフトテニスは正しい方法で練習すれば、誰でも感覚でのプレーができるようになります。

フォームを意識する指導が多く見られますが、直観に任せるべきものを頭で考えるために、感覚が養えません。

子供が立って歩くようになるのにフォームの指導は必要ありません。

自転車に乗れるようになるのも、繰り返し練習すれば自然と感覚が身につきます。

 

私たちは周囲の人が日本語を話しているというだけで、日本語を習得しています。

誰もが言葉の才能を備えて生まれてきています。

日本語が話せるのは文法という理論を覚えたからではなくて、感覚によるものです。

脳には大量のデータがインプットされることで、自動的に物事の共通のパターンを理解し、直観的に理解する機能が備わっています。

簡単にいうと、脳は繰り返しによって自然に慣れるということです。

 

実は、ソフトテニス経験者は誰もが感覚を身に付けている面があります。

自分が初心者だった頃を思い出してみてください。

始めはボールの落下地点が分からず慌てていたものが、練習を繰り返すうちに何となくボールの軌道が予測できます。

では、プレーヤーはボールの軌道を一つずつ覚えて計算を行っているのでしょうか?

もちろん違いますね。反復練習を行えば、スイングやボールの動きのパターンは脳が自動的に学習します。

 

文法を覚えた外国語のように、感覚に任せるところで理論に頼ると上手くいきません。

その原因は「才能」ではなく「方法」です。

ソフトテニスも言葉の場合と同じことが言えます。

本来何度もボールを打ち、その経験が脳内で積み重ねられれば、私たちの感覚=センスは自然と磨かれていきます。

 

■上達の方法

・前衛のボレーは繰り返しボレーを打つこと

・後衛のストロークは、繰り返しストロークを打つこと

 

ショットを繰り返し練習することで脳内にデータが書き込まれていきます。

 

頭で考えた形に当てはめてスイングすると、カタコトな外国語のように上手くいきません。

ソフトテニスの「天才」になる上達法!にも書いたように、ソフトテニスが上手くなれるどころか、人間にはとてつもない潜在能力が備わっていることが確認されています。

ソフトテニスはボールだけに集中し、今この瞬間のプレーを五感で感じることで、自然とセンスが磨かれていきます。

 

脳は常に頭の中に収まっていて外界に触れることはありません。

そのため脳は体から入ってくる情報に頼って外の世界を認識しています。

ボールに集中することでソフトテニスのプレーが脳に正しく入力され、効率よく上達できます。

参考:ソフトテニスが上達する基本的な仕組み

参考:最短距離で上達!ソフトテニスの練習メニューの「公式」とは?

まとめ

●ソフトテニスのセンスは、より早く上達することや感覚でプレーができること

言葉や自転車の例からも分かるように、才能や感覚は一人一人に備わっている

脳の仕組みに合った正しい練習をすることで、誰もがハイセンスなプレーができるようになる

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