「練習ではできていたのに試合になると打てない…」
「チャンスボールになると決まってミスしてしまう…」
皆さんにはこのような経験はありませんか?
本記事では、ソフトテニスの試合本番や、チャンスボールなどの場面で普段通りのプレーができる方法を解説しています。
普段通りのプレーどころか、普段のプレーそのものが上手くなる方法でもあります。
ソフトテニスの試合本番で力を発揮するためには?
ソフトテニスは、試合で力が出せなかったり、チャンスボールが打てないことがあります。
ソフトテニスの試合でのプレー
試合で思うようなプレーができないのはなぜでしょうか? ソフトテニスの練習中にできるプレーは、技術面はクリアしています。
試合中にだけ技術が下がる訳ではありませんから、原因は技術以外のところにあります。
ソフトテニスプレーヤーの中には、チャンスボールを打つことを苦手とする方もいるようです。
前に詰めての後衛のトップ打ちや、前衛のスマッシュなどが、この場合に当たるでしょう。
チャンスボールは技術的には打ちやすいく、攻めやすいボールです。
通常のラリーができるのであれば、チャンスボールが打てない原因は技術面ではありません。
ソフトテニスの試合で力を発揮する方法
試合中のプレーと、チャンスボール。
どちらの場合も技術が原因でないとするなら、打てない原因は何でしょうか?
それは「意識状態」です。
言い換えれば、試合での「緊張」やチャンスボールへの「プレッシャー」を感じていることが原因です。
緊張やプレッシャーによって普段できていることができなくなってしまします。
反対に、試合本番の場面で普段通りの意識を作ることができれば、普段通りのプレーができます。
普段通りの意識を作るためには、どうすればいいのでしょうか?
答えは「条件反射を作ること」。
プレー中に理想的な意識に入れるように習慣化します。
そうすると、試合本番でも、チャンスボールでも、無意識にベストなプレーが実現されます。
条件反射は「生まれつきにではなく、後天的に学習してつくられた反射」のことです。
熱いやかんに手が触れたときに「あちっ」と手を離すのは、生まれつき備わっている反射です。
条件反射で有名な例を一つ、ご紹介しましょう。
犬にベルの音と同時に餌を与えることを繰り返すと、次第にベルの音を聞くだけでだ液を流すようになります。
繰り返し刺激を与えることで、「音」と「餌」が脳内で結び付けられ、体が無意識に反応することが分かります。
条件反射の良いところは、一度作ってしまえば体が自動的に反応するところです。
ソフトテニスで正しい条件反射を身に付けると、試合でも自動的(無意識的)に体が反応するようになります。
反射的にベストな体の使い方でボールが打てる状態です。
ソフトテニスの試合で効果的な条件反射とは?
ソフトテニスで、試合本番でも自然と自分の最高のショットが打てる。
そのためには、「ボールに集中する」ことを条件反射にします。
「ボールに集中する」ことを条件反射にする
「ボールに集中」を条件反射にするやり方は簡単。習慣やくせと同じことです。
ボールを打つときに、ボールだけに集中することを繰り返すだけです。
ボールに集中することを意識しても、すぐには変化が感じられないと思いますが、続けてください。
「自動的にボールへの集中状態に入り、体が自然とベストな打ち方を選択する」。
継続するうちに、このような状態が作られていきます。
条件反射を作っておけば、試合本番でも反射的に集中した意識状態に入り、普段の練習通りのプレーができることでしょう。
チャンスボールに対しても、集中力を維持したまま、落ち着いてスイングができます。
ボールに集中する習慣を作れば、「ミスしたらどうしよう…」のような雑念を抑えることができます。
ソフトテニス上級者が試合中に行っていること
ソフトテニス上級者は、本人に自覚はないかもしれませんが、正しい条件反射でプレーしているはずです。
上級者の試合を見ていると、スムーズで自動的な体の動きを感じますよね。
ボールに対する集中状態が習慣になっているため、体が反射的に動いています。
前衛によるフォローなどは、条件反射の典型的な例です。
目の前のプレーヤーが打ったボレーやスマッシュを返す。
このようなフォローの動作は、一つ一つ意識しながらできるものではありません。
生まれつきの反射神経の差ではなく、訓練によって作られた条件反射の力です。
ソフトテニスの試合でのポイントは「ボールに集中する」という、ただ一点だけをプレーのテーマにすることです。
プレー中の意識はシンプルに、クリアに保ちましょう。
意識していくつものことを考えようとすると、体のスムーズな動きも難しくなります。
「集中しよう」と考えるのではなく、ボールを良く見て、ボールだけに意識を注ぐようにします。
プレーの良し悪しを気にする必要はありません。
ただ実験を行うような気持ちで、淡々とボールに集中し、体の自然な反応に身を任せてプレーしてみてください。
集中状態を習慣化すると、自分でも驚くような反応スピードが身に付きます。
参考:ソフトテニスで速いサーブやストロークが返せるようになる方法!
参考:「脳が自動で戦術を学ぶ」!?ソフトテニスの試合に活かせる練習メニュー!
まとめ
●ソフトテニスの試合で普段通りのプレーをするには「条件反射」を作ること
●「ボールに集中すること」を繰り返すと、ボールに集中することが条件反射になる
→反射的に集中状態に入り、試合でも普段通りのプレーができるようになる
●条件反射が身に付けば、チャンスボールに対しても落ち着いてプレーができる