【ソフトテニス】脳科学で上達!前衛ローボレーのコツと練習メニュー!

2020年3月24日


今回は、ソフトテニスのローボレーのコツと、練習メニューをご紹介しています。

ローボレーはネットから離れた位置で行うボレーで、特に打点が低いものを指します。

ソフトテニスのポイントの半分は、自分のサーブかレシーブから始まります(もう半分はペアのサーブレシーブ)。

このとき前衛プレーヤーは、サービスライン付近でプレーすることになります。

ネット前でのプレーに繋げるためにも、中間地点での正確なプレーが求められるのです。

中間地点でのローボレーが上手くなるにはどうすればいいのでしょうか?

 

前衛ローボレーの基本的なポイント

前衛ローボレーの基本的なポイントを確認していきましょう。

 

Point

・ローボレーが上手くなるとは感覚を身に付けること

・ローボレーとショートバウンドのストロークではスイングが共通している

・ローボレーの技術はボールに合ったラケット面の操作が直観的に分かること

 

それでは詳しく見ていきましょう。

 

ソフトテニスの一般的な練習方法では、下のような意識が多いでしょう。

 

「フォアストロークは腰を落として…」

「ボレーはラケットを振らないように…」

 

ソフトテニスではショットを切り分けてフォーム=打ち方を身につける練習方法が多いと思います。

しかしフォームを意識する方法は、上達を妨げると考えられるのでお薦めできません。

 

ソフトテニスの技術の本質

ソフトテニスの技術の本質は「感覚」です。

ローボレーの練習は、ローボレーの感覚を身につけられるものでなければなりません。

フォームは優れた感覚によるプレーを後付けで説明したもので、上達には必要がないものです。

 

一つ一つのフォームを意識すると自然な体の感覚を活かすことができず、スムーズな動きを妨げます。

ショットの形を個別に覚えるのではなく、ボールを打つための機能を身に付けることが重要です。

 

 

ノーバウンドで打つローボレーと、ショートバウンドで打つストロークの打ち方で考えてみましょう。

これらの2つの場合のスイングは近いものになります。

問題はバウンドしているかどうかではなく、ボールに合った打ち方ができるかどうかです。

 

正確なショットを打つためには、目の前のボールに対応できる感覚を磨くこと。

ソフトテニスで打つボールは毎回変わるため、スイングも毎回変わらなければ対応できません。

上級者がショットをコントロールできるのは、無意識にスイングを調整しているからです。

効率の良い体の動きを見るとフォームも綺麗に感じられますが、フォームはあくまで結果として身に付くものです。

 

プレーの感覚は「パターン学習」

「自分がどう打つと、ボールがどう飛ぶか?」

正しい練習を行うことで、ラケットスイングとボールの飛び方の関係が直観的に分かるようになります。

 

これはボールの動きがパターン学習されているということです。

意識してパターンを覚えようとする必要なく、脳内で自動的に学習が進められます。

プレーが正しくパターン化された時、プレーヤーは感覚でボールをコントロールできます。

 

ボールの動きのパターン化は、初心者の頃を思い出して頂くと実感しやすいでしょう。

ソフトテニスを始めたばかりの頃は、ボールの落下地点が予測できず、上手く打点に入ることができません。

ところが練習を続けると正確な予測ができるようになります。

 

ボールの落下地点を頭で計算している訳ではありません。

繰り返し経験を積むことで、自然と分かるようになってきます。

このような例から見ても、ボールの動きのパターン学習は脳のナチュラルな働きで行われていることが分かりますね。

 

ボールに集中すると前衛ローボレーの感覚が磨ける

ローボレーの技術はボールコントロールの感覚。

そうならば、ローボレーの感覚を磨く練習を行えば上手くなることになります。

 

本章のポイントはこちらです。

 

Point

・一点に集中すると脳内の雑念がキャンセルされ、学習スピードが上がる

・ボールだけに集中してローボレーを打つことで、脳がプレーの感覚を磨いてくれる

・ローボレーとストロークは「ボールに合わせたラケットワーク」というレベルでは同じ

ローボレー練習の意識

ローボレーの感覚を養うためにはボールに集中することが大切です。

ボールに集中することでプレー以外の雑念がキャンセルされ、脳がソフトテニスの学習に最適な状態になります。

このとき脳はボールの動きを情報としてキャッチし、体はボールに合わせた動きができるようになります。

 

ローボレーを打つときにボールをよく見て、ボールに意識を集中します。

見るだけでなく、ボールの音や手のひらの感触を感じ取るのもお薦めです。

 

ボールをよく見て集中すると、五感を通した情報が脳に送りこまれます。

一つ一つのショットは始めはランダムに感じられますが、練習を繰り返すとボールの動きの法則を脳が発見してくれます。

これが先ほどのパターン学習であり、ローボレーの感覚が身に付く瞬間です。

 

 

特にローボレーではボールの「タッチ」の感覚が大切です。

スイングが小さい分、ラケット面の細かな操作でボールをコントロールするからです。

ボールタッチこそ、繰り返しボールに集中することで磨かれる感覚そのものです。

 

狙ったコースに飛ばなかったり、インパクトがずれたりしても気にせず、気持ちを整えてボールに集中してください。

繰り返しているうちに脳がスイングの自動調節を行ってくれます。

 

「自動的にできるなら苦労しないよ!」と思われるかもしれませんね。

しかし歩いているときや、自転車に乗っているとき、私たちは常に脳の自動調節に頼っています。

人間の体にもともと備わっている働きを自覚して上手く使うことで、ソフトテニスのレベルは格段に上がります。

 

ソフトテニス上達のメカニズム

人間の脳は繰り返しによって自然と学習する性質があります。

勉強もスポーツも、反復練習によって脳内で新しい神経のネットワークが作られていく。

ソフトテニスの新しい神経ネットワークを作ることが、プレーの感覚を身につけることです。

 

プレーの感覚を磨くための最高の方法が「ボールに集中すること」。

頭の中の雑念をキャンセルし、今この瞬間のボールの動きを五感で感じとるようにする。

すると、脳が効率良く体の動きやボールの動きの情報をキャッチしてくれます。

簡単に言えば、繰り返しによって脳がソフトテニスを自動的に学習してくれるのです。

 

今この記事を読んでいる皆さんが姿勢を保てているのも、無意識が常に体のバランスを取ってくれているからです。

気づいていなくても人間は無意識による調節の恩恵に与かっています。

せっかく持っている機能ですから、ローボレーの上達にも存分に活かしましょう。

 

参考:ソフトテニスは「フィードバック」と「自動調節」で上手くなる!

参考:精密なショットのメカニズム!ソフトテニスは「パターン認識」で上手くなる!

 

前衛ローボレーのお薦め練習メニュー

前衛ローボレーの練習メニューをご紹介します。

 

「ボールに集中すること」を練習中に実践するだけでも、ローボレーはどんどん上達します。

ストロークとボレーでは、ラケット面の操作やボールコントロールの感覚は共通しています。

ソフトテニスのショットを個別に切り分けるのをやめ、体の自然な感覚に任せて打つ。

ショットに共通する体の感覚に任せることで、すべてのプレーが繋がりを持ち始め、ローボレーの上達は加速します。

全てのショットが同時に上達する方法!?

 

練習中に意識するのは「ボールへの集中」だと分かりました。

次にローボレーにお薦めの練習メニューを見ていきましょう。

 

ローボレーの練習は以下の3つです。

 

①ショート乱打

②ボレーボレー

③ストローク&ローボレー

 

順番に見ていきましょう。

 

練習メニュー①ショート乱打

ローボレーを打つ練習ではないですが、一番始めにしました。

サービスコート内で、ショートラリーで乱打をする練習です。

 

ショート乱打を実際に行うと分かりますが、ネットを越えて近い距離にボールを納める必要があります。

そのため「コンパクトなラケットワーク」と「ボールタッチ」が身に付きます。

 

先ほども書いたように、ローボレーとショートバウンドのストロークの打ち方は似ています。

練習としてはワンバウンドのボールの方が打ちやすいので、ローボレー練習の初歩的なステップだと言えるでしょう。

ショート乱打でコンパクトな打ち方の感覚を磨いていくとローボレーの感覚にも繋げられるはずです。

 

フォームは気にせず、ボールに意識を集中して打ちましょう。

継続することで、自転車に乗る時のように、ラケットワークが体の感覚として掴めるようになってきます。

重要なのはフォームではなく、あくまで感覚です。

 

【九島選手によるショート乱打の動画】

 

練習メニュー②ボレーボレー

こちらは非常にポピュラーな練習ですので、皆さんご存知かと思います。

自分と相手がお互いにサービスライン付近に立ち、ローボレーで打ち合います。

 

ボレーボレーは遊び感覚で楽しくできるメニューですし、練習の合間にもできます。

また、ポイントを決めてゲーム形式にするのも面白いでしょう。

ゲーム性が入るだけで狙うコースなどに自然と工夫が出てくるものなので、ぜひ取り組んでみてください。

 

ボレーボレーのゲーム形式はこちらの動画が参考になります。

 

練習メニュー③ストローク&ローボレー

「ストローク&ローボレー」は、ストローク側とローボレー側に分かれてラリーを続けます。

ストロークは後衛、ローボレーは前衛が打つのが基本となるでしょう。

後ろから打たれるボールは試合でローボレーをする打球に近く、実践的な練習です。

 

ボールを良く見てローボレーでラリーを続けましょう。

ローボレーに慣れていないうちは、回転などはあまり意識せず、自然な体の動きに任せて打つようにしてください。

ボールを打った時のタッチの感覚に慣れることが大切です。

 

ボールに集中して何度もローボレーを打つことで、ボールの動きと体の動きのパターンが直観的に分かるようになります。

直観が磨かれるうちに、回転も自由にコントロールができるようになるでしょう。

 

練習メニュー捕捉:イメージトレーニング

最後にイメージについて触れておきます。

スポーツにおいてイメージトレーニングは非常に重要です。

 

ローボレーもソフトテニス上級者のプレーを見ることで上達は速くなります。

実際に体を動かしてボールを打つ練習も必要ですが、目指すべきイメージを持っているかどうかで練習の効果に格段の差が出ます。

 

人間の脳波イメージと現実とを区別していません。

映画を見ている時には、フィクションのゾンビを見ることで現実の体の心拍数が上がったりします。

映像に臨場感を感じている時、体が現実と同じような影響を受けている証拠です。

これは映像を見るだけでなく、自分の頭の中で思い浮かべるイメージについても同じことが言えます。

 

上の練習メニューでも動画をご紹介しています。

ソフトテニスのトッププレーヤーの動きを繰り返し見ることで、脳が自然とプレーを仮想体験します。

言い換えれば、ソフトテニスが見るだけで上手くなるということです。

ソフトテニスの練習というと、実際に体を動かす練習だけを連想しがちだと思われます。

イメージトレーニングも合わせて行うようにしましょう。

練習の効果が格段に上がるはずです。

 

前衛のイメージトレーニングに参考になる記事はこちら。

参考:【男子前衛編】ソフトテニス動画まとめ!【上松選手・九島選手】

参考:【女子前衛編】ソフトテニス動画まとめ!【島津選手・半谷選手】

 

まとめ

●ローボレーは必要な場面も多く、前衛に必須のスキル

●ローボレーの上達のコツは「ボールに集中すること」

●ローボレーにオススメの練習メニュー

①ショート乱打

②ボレーボレー

③ストローク&ボレー