ソフトテニスのフォームの悩みを解決しよう!

2020年5月25日

今回は、ソフトテニスのフォームについて解説しています。

ソフトテニスの指導ではフォームを重視することが多いのではないでしょうか。

フォームを覚えて上手くなるのならいいのですが、実際には上達が感じられない場合も多いようです。

練習を続けるうちに「上手くなりたいけど、どのようなフォームで打てばいいのか分からない…。」という悩みを持つこともあります。

本稿ではそのようなフォームの悩みを解決することを目指します。

「そもそもソフトテニスのフォームとは何か?」

「ソフトテニス上達に本当にフォームは大切なのか?」

これらの前提から考えながら解説していきます。

 

ソフトテニスのフォームとは何か?

本稿はソフトテニスのフォームの悩みを解決することを目的としています。

具体的な方法の前に「ソフトテニスのフォームとは何か?」から考えてみましょう。

 

「フォーム」言い換えれば「型、形」。「ソフトテニスの各プレーにおける、体の動きの形」のことです。

スイングには大きく分けてテークバック、インパクト、フォロースルーという流れがあります。

これらに対し、「テークバックの形」「フォロースルーの形」などを考えるのがフォームです。

 

ソフトテニスの指導はフォームを中心としたものが多いように思われます。

例えば以下のようなアドバイスを皆さんも聞いたことがあるかもしれません。

 

「腰を落として」

「スイングの後はラケットを首に巻き付けて」

 

上記は一般的なソフトテニスの指導として言われてきたことです。

しかしこのような「フォーム中心の指導」はソフトテニスの上達が難しい方法だと思います。

フォームという形を意識しながら練習すると、上達が妨げられる可能性があるのです。

 

なぜフォームを中心とした練習ではソフトテニスが上手くならないのでしょうか?

理由は主に2つ。

 

①フォームを意識した練習で上達しない人が多い

②フォームを意識して上達するのは理論的に問題がある

 

2つを順番に見ていきましょう。

 

①フォームを意識した練習で上達しない人が多い

先ほど触れた通り、これまでの指導はフォームを中心としたものが多いはずです。

フォームを意識することがソフトテニス上達の正しい方法なら、多くの人がそれによって上達しているはずです。

しかし実際には上達を実感できないプレーヤーは後を絶ちません。

 

「フォームを意識することは大事だが、フォームを意識すれば誰もが上手くなる訳ではない」と考える方がいるかもしれません。

ですがこれでは「フォームを意識することにはあまり上達の効果がない。上達の原因は他にある」と言っているのと同じです。

フォームを意識する場合と、意識しない場合を比べた時、高確率で前者が上達しているのなら分かります。

ところがフォームを意識して練習するプレーヤーの多くは、むしろ悩みを深くしている場合が多く見受けられます。

フォームがソフトテニス上達のための正しい要素ならば、それによって高い確率で上達しているはずです。

 

私たちは皆が日本語を話し、歩行し、自転車に乗ることもできます。

皆と言うと語弊がありますが怪我などの事情がなければ多くの人ができることでしょう。

誰もが言語や自転車は身に付ける素質が備わっているのに、ソフトテニスの上達は一握りの人しかできない。

その理由は端的に言ってソフトテニスの練習方法が間違っているからです。

 

以上のように考えると、「多くの人が上手くならないソフトテニスの現状」「フォームで上達する」ということには矛盾があります。

 

②フォームを意識して上達するのは理論的に問題がある

フォームでソフトテニスが上達するというのは理論的に無理があります。

詳しくは次章で説明していますが、そもそも人には直観的に体を動かす働きがあります。

またソフトテニスが上手い人のフォームは「形」ではなくその「機能」にこそ本質があります。

体がリラックスして連動した動きが使えること。

このような機能面がソフトテニスのスイングにおいて重要なことです。

 

外から見たフォームを似せようとしても、その内容は全く違ったものになる可能性があるのです。

スイングの目的は形ではなくナイスボールを打つこと。

フォームはあくまでボールを打つための手段です。

人の脳や体の仕組みに反して外側の形だけを真似しようとしても、上達が難しいのは当然のことだと言えるでしょう。

 

 

以上がフォームによる上達が難しい2つの理由でした。

ソフトテニスが練習をしても上手くならないのは、フォームで上達するという方法自体に誤りがあるからです。

フォームの悩みはフォームを考えることによっては解決ができません。

現在フォームで悩んでいる人は、どうすればそれを解決できるのでしょうか?

それは理論的に正しい方法でソフトテニスの練習をすることです。

 

参考:前衛・後衛に共通するソフトテニスが上手くなることの「本質」とは?

 

ソフトテニス上達に本当に大事なこと

前章ではソフトテニス上達に大事なことがフォームではないと確認してきました。

では上達に本当に大切なこととは何でしょうか?

 

答えは「感覚」です。

 

感覚を磨くことがソフトテニスが上達するために必要なことです。

感覚というと「一部の才能がある人間だけのもの」と思われますが、そうではありません。

スポーツの感覚は正しい方法で継続して練習することで、誰でも磨くことができる技術です。

脳は繰り返しによって自動的に学習する性質が備わっているため、ソフトテニスは反復練習で自然と上手くなることができます。

頭でフォームを考えながら練習すると、感覚という体の自然な働きを活かすことができません。

上手くなるために考えていたつもりが、むしろ脳の学習を妨げる原因になっていると考えられるのです。

 

感覚が誰にでも身に付くことは、皆さんご自身すでに体感していることです。

例えば自転車に乗るときは「感覚」でバランスを取り、「感覚」でカーブを正確に曲がります。

また今この文章が読めているのはなぜでしょうか?

一つ一つの単語の意味を調べ、日本語の文法を覚えたからではありません。

日本語の文章が理解できるのは、経験によって「感覚」が身に付いているからですよね。

 

「感覚」という言葉を「直観」「無意識」という言葉に置き換えることもできます。

これらは単純に言うと「慣れ」です。

自転車に乗るフォームがあるとすれば、練習によって体が慣れて自然と身についたものです。

日本語の文法についても同じです。あとから調べてみると語順などのルールはありますが、私たちはそれを自然に習得しています。

 

ソフトテニスのフォームも、自転車や日本語の場合と同じです。

ソフトテニス上級者は正しい方法で練習を続けた結果として、自然と体の動きが洗練されています。

その動きを後付けで説明したものがフォームです。

フォームを覚えたから上手くなったのではありません。

フォームは上達の原因ではなく結果です。

 

プレーヤー本人が「自分はフォームをしっかり意識することで上手くなった」と思っていても、本当は他のことが原因で上達していると思われます。

そもそもソフトテニスのプレーはフォームを一つ一つ意識してできるものではありません。

1000分の4~6秒と言われるインパクトを正確にこなし、かつフットワークや相手の動きにまで的確に対応する。

上級者のプレーは感覚の世界であり、無意識の世界です。

本当にソフトテニスが上達したいと思うとき、目指すべきプレーは感覚的なものです。

 

では具体的にどのような練習を行えばいいのでしょうか?

感覚を磨く方法は「ボールに集中する」ことです。

ボールという対象に一点集中することで雑念がキャンセルされ、上達が加速します。

フォームを正しく考えることによって解決するのではなく、一点集中によって考えることをやめます。

同じ練習メニューも意識の持ち方を変えるだけで、感覚を磨くための内容にシフトすることができるのです。

ボールだけに集中して練習することでソフトテニスの身体感覚が磨かれ、結果として綺麗なフォームが身に付いていきます。

「ボールに集中する」ことについては、なぜボールに集中するとソフトテニスは上達するのか?で解説しています。

 

参考:脳機能が理想のプレーを実現!ソフトテニス上達の2つ目のポイント「イメージ」

参考:心身のパフォーマンスが最大化!ソフトテニス上達の3つ目のポイント「リラックス」

 

まとめ

●ソフトテニスでフォームは意識しない方が上手くなる

●上手い人のプレーの本質は「感覚」

●感覚を磨く方法の1つは「ボールに集中する」こと

●「ボールに集中する」ことで雑念がキャンセルされ上達が加速する