試合で別格の強さを誇る「ソフトテニス・ネイティブ」になる練習法!

試合で別格の強さを誇る「ソフトテニス・ネイティブ」になる練習法!

本記事では、ソフトテニスが上手く試合でも強い「ソフトテニス・ネイティブ」について解説しています。

ソフトテニスが上手い選手のプレーを見ると、流れるような動きで正確なショットを放ちます。

「流れるような」と「正確な」。これらと同じ形容が使われる技能があります。

 

それは「言語」です。

私たちは日本語で会話をするとき、一つ一つ語順などを確認する必要はありません。読み書きにしても同様です。

国語の授業で文の成分などを学習はしますが、それらを学ぶ前の子供の頃から日本語は使えています。

ソフトテニスと言葉の関係についてはソフトテニスの正しいフォーム=言葉の文法?言葉でソフトテニスが見えてくる!でも扱ったテーマですが、今回は別の角度から考察してみます。

言葉という誰にでも身近なものとの関係で考えることで、ソフトテニスの理論が実感を伴うものとして理解できるはずです。

試合で圧倒的な強さを誇る「ソフトテニス・ネイティブ」とは?

「ネイティブ」という言葉には主に2つの意味があります。

 

【ネイティブ】の意味

①ある土地にもともといる人

②ある言語を母国語として話す人

 

今回の内容で注目したいのは2つ目、言語としてのネイティブです。

言語におけるネイティブ

母国語話者のことをネイティブスピーカーと言いますが、この人たちは文法などを学ばずにある言語を感覚として自然に習得しています。

例えば英語のネイティブスピーカーは英語を母国語として学び、流暢に話すことができます。

しかし英語を外国語として単語や文法を学んでもカタコトなまま、というのは多くの方が経験していることでしょう。

ネイティブスピーカーは言語体験に基づいて感覚で話しますが、言葉についての説明をまとめた文法を学んでも、ネイティブの様な感覚は磨かれません。

 

会話や文章が先にあって、それを分析し整理した結果が文法です。

つまり文法とは後付けの理論であって、文法を覚えることで言葉を学ぶのは、原因と結果の関係が入れ替わった学習方法だと言えるでしょう。

語学と言うと単語や文法を覚えるイメージを抱きがちです。

しかし本当にある言語を習得したければ、ネイティブのように感覚を磨くことが不可欠です。

 

英語だけを使う環境にいるだけで、驚くほど早く英語が身に付くという事例はいくつもあります。

脳内にある言葉のデータが大量に入力されると、言葉の文法を感覚として学習するのは人間の脳の自然な働きです。

ネイティブと同等レベルになるかどうかは別にしても、文法を覚えてその形に当てはめるだけでは、いつまで経ってもその言語は上達しないままでしょう。

 

また「デジタルネイティブ」のように、ネイティブという言葉が言語以外の場面に使われる場合もあります。

デジタルネイティブは、生まれたときから、あるいは物心ついたときからパソコンやインターネットがある環境で育った世代のことを指します。

ソフトテニス・ネイティブとは?

そこで提案したいのが「ソフトテニス・ネイティブ」の考え方です。

ソフトテニスネイティブは、ソフトテニスを理論(フォーム)よってではなく、感覚でプレーできる人のことを意味します。

ネイティブスピーカーという言葉に倣うならば、ソフトテニスのネイティブプレーヤーといったところでしょうか。

 

ソフトテニスネイティブとは簡単に言えば、ソフトテニスが上手い人たちのことです。

前衛・後衛に関わらずソフトテニスの技術に優れており、試合でも上位に進出しやすいでしょう。

それに対してソフトテニスのノンネイティブの方は、フォームなどの形を覚えて上達を目指します。

フォームを覚えてもネイティブのようなスムーズな動きは身につけられず、試合で勝つのも難しくなります。

 

言葉の文法が後付けでなされた説明であったように、ソフトテニスのフォームも後付けの理論です。

フォームはソフトテニス上級者の動きの外側についての正確な説明ではあるかもしれません。

しかし現実に優れたパフォーマンスを可能にしているのは、言葉の例と同じく本質は「感覚」にあります。

 

Point

・言語のネイティブは文法を学ばず自然に話せるようになる

・スポーツ上級者は感覚によって様々な状況に対応できる

・ソフトテニスも言語と同じく感覚を磨けば上手くなる

参考:【ソフトテニス×脳科学】「フォーム無視」は「ブロークン・テニス」ではない!?

「ソフトテニス・ネイティブ」になろう!

ソフトテニスが上手くなるためにはソフトテニス・ネイティブになることが不可欠です。

ソフトテニス・ネイティブになる練習法

理論(フォーム)を覚えるのではなく、ソフトテニス上級者が実際にしているように感覚でプレーできるように練習をすることが大切です。

 

前衛・後衛でプレーに求められる資質に違う部分はありますが、どちらもプレーの感覚を身につけることが上達の本質です。

言葉で言えば文法を覚えた外国語の状態ではなく、言語体験を積み重ね、感覚で理解できる状態に相当します。

 

ソフトテニスでも言葉でも、感覚のベースとなっているのは経験=データです。

日本語は周囲の人が話しているのを何度も聴き、脳が自動的に語順や意味のパターンを学習しました。

ソフトテニスの場合も、何度もボールを打つことによって体の動きとボールの動きのデータが脳に送り込まれます。

そのデータを元に、脳内では新しい神経のネットワークが組まれ、自動的にソフトテニスのプレーのパターンを学習します。

 

「繰り返しによって上手くなるなら、誰でも上手くなるはずでは?」と思う方もいらっしゃるでしょう。

実際ソフトテニスは繰り返しによって誰でも上手くなります。

しかし頭の中で後付けで説明されたフォームなどを考えていると、上達を阻害する要因になります。

ソフトテニスの感覚を磨くための方法は「ボールに集中」し、今この瞬間のプレーを五感で「感じる」ことです。

現実のプレーを感じる

感覚を学習するためには脳がデータを集めることが必要で、そのデータはプレーそのものを体を通じて感じることによって送り込まれます。

五感を通じて繰り返しプレーを感じるべき所でフォームを意識していると、「プレー中に他のことを考えている状態」になってしまいます。

「プレーについて考えること」と「プレーそのものを感じること」は違います。

 

頭の中であれこれと考えるのをやめ、ボールだけに集中し、今この瞬間のプレーを感じ取る。

ソフトテニスで打つボールは毎回スピードや回転が毎回違いますが、インパクトの瞬間は1000分の4~6秒という極めて短い時間の出来事だと言われています。

このように考えると、ショットの一つ一つをフォームを意識して打ち分けることは不可能だと言えるでしょう。

それを可能にするのがこれまで説明してきた反復練習に裏付けられた感覚です。

事実として、反復練習をベースに私たちは日本語の文法を楽々使い分けています。

 

ソフトテニスネイティブの「流れるような」「正確な」プレーは、正しい方法によって練習すれば誰にでも身につけられるものです。

ソフトテニスをカタコトな外国語としてではなく、流暢な母国語として習得してみてください。

自分の中に可能性として備わっている自由で流麗なプレーを体感できることと思います。

Point

・言語と同じくソフトテニスは反復練習で上手くなる

・ボールに集中し現実のプレーを感じる

・形に捉われない感覚的なプレーは誰でも身に付けることができる

 

参考:ソフトテニスの試合戦術を活かす「無意識」の使い方!

参考:「マニュアル対応」をやめるとソフトテニスが上手くなる!

まとめ

●ソフトテニス上級者は「流れるような」動きで「正確な」ショットを打つ

ソフトテニス上級者の特徴は、ある言葉の母国語話者の特徴と共通している

「ソフトテニスネイティブ」とは、理論(フォーム)によってではなく、感覚でプレーできる人

感覚とは経験(データ)の積み重ねによって脳が自動的に神経ネットワークを構築し、学習されたもの

●「ソフトテニスネイティブ」になるためには「ボールに集中」し、今この瞬間のプレーを「感じる」こと

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