本記事では、ソフトテニスの試合で力を発揮する方法を解説しています。
テーマとして扱うのは「調子」です。
同じ一人のプレーヤーなのに、日によって調子が変わることがありますよね。
安定して高いパフォーマンスを行う方法について、考えてみましょう。
ソフトテニスの「調子」とは?
ソフトテニスをしていて「今日は調子が良い」とか「調子が悪い」ということがありませんか?
人によっては調子の波が激しく、「今日は打てるだろうか?」と日々不安な場合もあります。
ソフトテニスで語られる調子とは一体何なのでしょうか。
ソフトテニスで調子には、以下の2つのポイントが関係しています。
■ソフトテニスの調子を保つファクター
①プレーをスキルとして身につけること
②集中状態でプレーに臨むこと
それぞれを順番に見ていきましょう。
ポイント①プレーをスキルとして身につけること
ソフトテニスのプレーを知識としてではなく、スキルとして身に付けていること。
これが、安定して高いパフォーマンスを行うためには必要です。
人間の脳は繰り返しによって新しい脳神経のネットワークを構築し、自動的に学習を進めます。
脳神経ネットワークの構築とは、本人の体感としてはある物事に慣れる状態です。
ソフトテニスのプレーがスキルとして身につくとは、このような反復練習による学習を指しています。
脳内にネットワークが一度構築されれば、簡単に失われることはありません。
日本語は一度身に付ければずっと話せますし、自転車も一度身に付くととずっと乗れます。
一度身に付ければ、「今日は日本語が話せるかな?」「今日は自転車が乗れるかな?」と日々心配することはまずありません。
ソフトテニスも脳スキルとして習得されていれば、「今日は上手く打てるかな?」と調子を気にする必要はないはずです。
このような心配を感じるということは、スキル(感覚)としてではなく、頭で理解した知識で体の動きを捉えている場合が多いでしょう。
反復練習によって身につく慣れ=感覚を身に付けることで、本物の技術が身に付きます。
ポイント②集中状態でプレーにすること
ソフトテニスの動きをスキルとして習得していれば、ボールを狙い通りに打つことができます。
しかし、技術が身に付いても力が発揮できない場面があります。
それは、集中状態に入れるか否かが関わっています。
集中状態はプレーにおける理想的な状態で、高いパフォーマンスを安定して引き出します。
先ほどの日本語の例で考えてみましょう。
日本語が身についていて、親しい友人とはスラスラ話せる人でも、大勢の聴衆の前に立つと途端に緊張して話せないということがあります。
このとき本人の日本語というスキルのレベルは全く変わっていません。
違うのは意識状態です。
リラックスしている時にはできることが、緊張やプレッシャーを感じる場面ではできなくなります。
ソフトテニスで調子が良くない時と言うのは、この集中状態に入れていない時です。
身に付けた技術を試合で安定して発揮するためには、集中状態に入る習慣を作ります。
参考:ソフトテニスの試合で初戦負けから抜け出す「心の使い方」
調子の波を安定させ実力を発揮する方法
ソフトテニスの調子に関係する要因は以下の2つでした。
■ソフトテニスの調子を保つファクター
①プレーをスキルとして身につけること
②集中状態でプレーすること
これらを実現し、常に良い調子の状態で練習や試合に臨むにはどうすれば良いのでしょうか?
2つを両方同時に解決する方法があります。
それはボールだけに集中する習慣を身に付けることです。
①のスキルの面は、ボールだけに意識を集中させることで脳がボールの動きを学習する。
その結果、ボールの動きに合わせてスイングが自動調節されていきます。
頭でフォームなどを考えながらプレーすると、本来繰り返しによって進むはずのスキルの習得が阻害されてしまいます。
脳が繰り返しによって自動的に物事のパターンを見つけ出して学習を進めることは、前述の通りです。
ボールの情報はソフトテニスのプレーにおいて非常に重要です。
ボールに意識を集中することで、上達のスピードは格段に上がるでしょう。
②の集中した意識状態も、ボールに意識を集中する状態を作ることが解決方法です。
プレー中に頭で考えていると、体は自然な動きができません。
雑念を消すためには、ある一点に意識を集中させる方法が効果的です。
ソフトテニスの場合、集中の対象はボールです。
ボールへの集中を習慣化することで意識状態は安定し、ソフトテニスのプレーの調子は好転します。
参考:「ゾーン」への扉が開く!?ソフトテニス上達の1つ目のポイントを徹底分析!
まとめ
●ソフトテニスのプレーに調子の良し悪しに関わる要因は2つ
①プレーをスキルとして身につけること
②集中状態でプレーすること
●人間の脳は繰り返しによって自然に脳神経ネットワークを構築し、自動的に学習する
●調子を良い状態で安定させる方法は「ボールに意識を集中する」ことを習慣化