本記事では、ソフトテニスの試合で通用する「心技体」について解説しています。
「心技体(しんぎたい)」という言葉は、皆さんも聞いたことがあると思います。
心、技、体という3つの要素が、なぜこの順番になったかは定かではありません。
今回はスポーツという文脈に照らして、この心技体という言葉を考えてみたいと思います。
ソフトテニスの「心技体」
心技体の3つの要素を、ソフトテニスに照らしつつ簡単に整理してみます。
■ソフトテニスの心技体
・「心」:精神力。心の働き、メンタル。
・「技」:技術。ボールのコントロールなどのテクニック。
・「体」:体力。体の状態や、運動能力。
これら3つは切り離せるものではなく、相互に繋がっています。
例えば心の働きは体なしではありえませんし、高い技術が宿るのもまた、体です。
相互に繋がり合う関係の中で、なぜ「心」が始めに来ているのでしょうか?
どれほど強靭な精神力を宿していたとしても、ボールコントロールの技術がなければ、あるいはボールを追う体がなければ、ソフトテニスが強いとは言えないはずです。
それでも「心」が始めに来るのは、技・体を磨き上げるためには、まず心の働きが始めにあるからだと思います。
ソフトテニスで技術を身につけるためには、そのための練習を行う必要があります。
また、練習の内容を調べたり、考えたりするのも、心の中に思い描くことが先にあって、その後に現実の行動としてアウトプットされます。
体についても同様です。
体力や身体能力・運動能力を高めるためのトレーニングを行うのも、その行動を引き起こしているのは心の働きです。
健全な体を維持するためにも、やはり良い習慣を継続するという意志の力が始めにあります。
もちろん技術や体は非常に大切です。
ボールを思い通りに打てなければ試合に勝つことは叶いませんし、健康な体は人生の全ての活動の基盤となります。
ですが、それらを実際に磨くには、先に心の働きがあるという理解がいいのではないでしょうか。
それが上達の正しい道筋を進むための知恵になるはずです。
ソフトテニスの技や体を磨くのは意志の力
ソフトテニスの技術、身体能力を伸ばすためには、先にマインドの働きがあります。
人間が空を飛び、宇宙にまで到達することになった原因は、技術や体力ではありません。
まず成し遂げたいという思いが先にあって、未来に思い描いたイメージが必要な行動を喚起します。
現在身の回りにある自動車やスマートフォンなどの製品も、かつては製造のための技術など存在しなかったものです。
それらを製造する方法がどのように生み出されたかと言うと、先に心の働きがあったからに他なりません。
ソフトテニスの心技体を磨いて上達する。
それは、まず未来にこうなりたいという心=イメージを思い描くところから始まります。
人間の脳はイメージと現実を区別しません。
私たちは映画がフィクションだと気が付いていても、それに心底恐怖したり、感動して涙したりといったことが起こります。
臨場感を感じている空間は、脳にとっては現実とイコールです。
未来に思い描く自分のイメージもそこに臨場感があれば、脳にとっては現実に到達すべき世界になります。
技術や体力は、その意志の力によって磨かれていくでしょう。
参考:時間を味方につける!ソフトテニスが上手くなる「超時間術」!
参考:ソフトテニスが上手くならない…上達を止めている「スコトーマ」とは?
まとめ
●心技体はそれぞれ、精神力、技術、体力などのこと
●技術や体(体力)も重要だが、始めに心の働きがある
●人間が何かを成し遂げるのは意志の力→未来のイメージを思い描き、技術と体を磨く
●ソフトテニスの技術・身体能力を高めるためにはマインドの働きが重要