本記事では、ソフトテニスの調子が悪い時の対処法を解説しています。
ソフトテニスのプレーでは「調子良い」「調子が悪い」ということがよく言われます。
一度不調になると、普段できることも上手くいかない感じがします。
プレーの状態について焦りの気持ちが生まれると、なおさら調子を戻す方法が分からなくなります。
しかし単純なポイントを押さえておくだけで、自分のプレーの調子を上向きに修正するこができます。
ソフトテニスの練習や試合で好調をキープするきっかけとなれば幸いです。
ソフトテニスで調子が良くない時の回復方法とは?
皆さんは練習中や試合中にボールを打っていて、「今日は調子が悪いな」と感じることはありませんか?
もともと得意なプレーでも、なぜか思うようにいかない時があります。
不調を気にするあまり体のスムーズな動きが使かなくなり、余計に調子が落ちるとこともあります。
では不調から回復するためにはどうすれば良いのでしょうか?
お薦めは「リカバリーポイント」を用意しておくことです。
リカバリーポイントとはコンピュータの復元ポイントのようなもの。
復元ポイントは、不具合があったときに正常な状態に復元するために保存しておくものです。
リカバリーポイントはF1のレースでも使われています。
車体が壁などに向かってしまったとき、理想のコースに復帰するために向かいたい方向に視線を向けるのだそうです。
人間は視線を向けている方向やイメージしている方向に自然と向かおうとするので、視線をコントロールすることでコースをコントロールします。
ソフトテニスでもこの働きを利用しましょう。
調子が良い状態へとリカバリーするために意識することを、あらかじめ準備しておくのです。
ソフトテニスの調子回復のリカバリーポイントは、こちらの2つです。
①ボールだけに集中する
②ポジティブなセルフトークを使う
順番に確認してみましょう。
ワーク①ボールだけに集中する
ソフトテニスの調子が良くない時には、ボールだけに集中します。
ボールという一つのテーマに集中することで、雑念が浮かびにくくなります。
余計なことを考えず、クリアな意識でボールを打ちましょう。
またソフトテニスは常にボールに合った動きが求められます。
ボールに対して意識を向けることで、体の動きとボールの動きを調整することができます。
ボールに集中して打つことを繰り返すと次第にプレーの調子は良くなります。
上手くいかなくても気にせず、ただ淡々とボールに集中することだけを実践してみてください。
参考:脳が最速で学習する!ソフトテニス上達の1つ目のポイント
ワーク②ポジティブなセルフトークを使う
セルフトークとは頭の中で使っている言葉のことです。
「自分はどのような人間か」という自己イメージは、セルフトークによって作られます。
人間は自然と自己イメージ通りの人間になります。
良いか悪いかではなく、現在の自己評価に合った状態に向かおうとするのです。
そのためセルフトークをコントロールすることが極めて重要です。
「調子が悪い」と頭の中で繰り返し考えていると、不調な自分を維持するべく脳と心が働いてしまうことでしょう。
プレーが上手くいかなったときには「自分らしくない」というセルフトークを行います。
さらに、ポジティブなイメージが湧く言葉を自分自身に語りかけます。
「絶好調」
「私はソフトテニスが上手い」
これらのようなポジティブなセルフトークを維持するようにしてください。
声に出しても、頭の中でも構いません。
ソフトテニスの練習や試合の場面だけでなく、日々自分のセルフトークを観察してコントロールしてください。
不調なのに「絶好調」だと思うのは、変な感じがしますよね?
変な感じがするくらいで構いません。
脳も現実の自分とイメージの自分との間に違和感を持ちます。
現在の自分のプレーに関わらず、まずポジティブなセルフトークを行い、ポジティブなイメージを作りましょう。
肯定的なセルフトークを常に維持すれば、セルフトークの方の自分を実現しようと脳と心が働きます。
参考:【ソフトテニス×脳科学】上達の鍵となる「もう一つのイメージ」とは?
終わりに
今回はソフトテニスの調子が良くない時に使える対処法をご紹介しました。
ポイントはリカバリーポイントを作っておくことでしたが、この方法はソフトテニス以外の日常生活でも使えます。
例えば不安や悩みで心が落ち着かないときに効果があります。
この場合は、「今この瞬間」に意識を集中します。
今行っている呼吸に意識を向ける。歩いている足の感覚に意識を向ける。
そうすると不安などの心の働きは薄れ、心がニュートラルな状態になります。
さらに「ありがとう」「絶好調」など、良いことが起こっているようなセルフトークを繰り返します。
不安や悩みがある状態でポジティブな言葉を使っていると、脳が違和感を覚えます。
脳は一つの整合性の取れた世界しか維持できません。
自然とつじつまを合わせようとします。
頭の中で使う言葉を肯定的なものにすると、脳は自然と、言葉によって引き起こされるイメージと現実の秩序を保つよう働きます。
まとめ
●ソフトテニスの調子が良くない時には「リカバリーポイント」を使う!
●ソフトテニスのリカバリーポイントは
①ボールに集中する
②ポジティブなセルフトークを行う
●日常で使えるリカバリーポイントは
①今この瞬間に意識を向ける→呼吸・歩行etc…
②ポジティブなセルフトークを使う→「ありがとう」「絶好調」etc…