【ソフトテニス】正しいフォームよりナチュラルスイング!

【ソフトテニス】正しいフォームよりナチュラルスイング!

本記事では、ソフトテニスのスイングを良くする方法を解説しています。

タイトルにもある通り、スイングの改善は、正しいフォームを覚えることとは異なります。

フォームは感覚的な体の動きを後付けで説明したものです。

上級者の動きを見てイメージを掴むことは、上達のために大変効果があります。

ですが、表面の形だけをなぞることはむしろ上達の妨げになると言えるでしょう。

理想のショットを実現するスイングは、どうすれば身に付くでしょうか?

ソフトテニスは「正しいフォーム」より「体に任せて打つ」

ソフトテニスでフォーム=体の動きを気にしながらスイングするプレーヤーは多いでしょう。

ですが、狙ったコースに正確にボールを打つにためには「体に任せて打つ」ことが大切です。

体に任せるとは、言い換えれば「直観に任せること」です。

この、体の自然な動きに任せたスイングを、ここでは「ナチュラルスイング」と呼ぶことにします。

人間の体と直観

人間には体が感じ取る直観的な判断能力が備わっています。

直観は当てずっぽうとは違いかなり正確な処理をしていると考えられます。

 

ちなみに「直観」と「ひらめき」は別のものとして考える方が整理がしやすいでしょう。

どちらも無意識による働きという点では共通していますが、筋道立っているかどうかに違いがあります。

ひらめきは突然に訪れる発想ですが、本人には論理的な理解がなされています。

直観の場合、本人には何となく感じられるものの、その根拠を理論的に説明することはできません。

 

ソフトテニスのフォームも、体の直観的な判断に任せた方が正確です。

効率的な体の動きや、ボールや試合展開に合わせたラケットワークは、頭で考えてできることではありません。

体の自然な動き、ナチュラルスイングに身を任せてみましょう。

体の判断はかなり正しい

意識の上で考えることより、体が感じ取っている直観の方が正しい場合があります。

「錯覚」はその一つの例です。

 

2本の同じ長さの直線が目の錯覚で長さが違って見える目の錯覚がありますよね。

視覚的にはどうしても長さが違うように感じられます。

しかし面白いことに、その線を指でつまむように指示されると、指を開く幅は2本とも同じになるのだそうです。

頭では違うように思われても体(無意識)はそれを正確に判断している場合があるということです。

 

本人が気が付いていなくても、体は正確に情報を処理している。

ソフトテニスのショットも、体が無意識にボールに合わせることで、初めて打つことができます。

フォームを頭で考えていては、体の自然な動きの妨げになりかねません。

 

人間も猿など動物を先祖とし、その歴史のほとんどを狩猟採集で過ごしてきたと考えられます。

つまり生存のための体の働きは他の動物たちと同等に備わっていると見るべきでしょう。

猫の動きや鳥の動きを見ると分かりますが、動物の体の動きは驚くほど正確です。

 

直観のような無意識の働きは、その性質上本人にも気が付きにくいものです。

ですが気がついていないところで体が膨大な情報の処理をしていることに敏感になると、上手に直観に身を任せることができます。

参考:ソフトテニスが上手い人が本当にしていることとは?

「正しいフォーム」よりも「直観」でプレーする

ソフトテニスのプレー中「狙ったコースにボールを打つためにはどう動けばいいのか」、体はしっかりと感じています。

頭でフォームを考えていると、体の内側の感覚を使うことができません。

「自分はフォームを意識して打っている」と思っている人でも、実際にはプレーのかなりの部分を直観的な処理に助けられています。

 

ソフトテニスのインパクトは極めて短い時間の内の出来事です。

その一瞬の内に正確にラケット面とボールを合わせて打つことは、およそ人間が意識してできることではありません。

正確なインパクトが可能なのは無意識(体)の直観によってプレーを行っているときです。

ボールをよく見て、ナチュラルなスイングで打ってみましょう。

「綺麗なフォーム」よりも、「ボールを打ちやすいスイング」の方が、遥かに機能的に優れています。

 

以下に体の内側からのサインが体感できる方法を挙げてみます。

これらを実際に行えば、自分が気が付かないところで体=無意識による調整を絶えず受けていることを実感できるでしょう。

ワーク①気を付け→体を前に傾ける

気を付けの姿勢で立ちそのまま前に向いて傾くと、あるポイントで「危ない!」と感じて足を前に出したくなります。

これは頭で考えて「ここまで来ると、倒れるから危ない」と判断している訳ではありません。

体の直観的な判断が内側から伝達されていますよね。

ワーク②体の右側を壁につけ、左足を上げる(左右逆でもOK)

体の右側を壁にぴたりとつけた状態で左足を上げようとしてみます。

しかしこの状況では私たちは左足を上げることができません。

左足を上げるには、重心を保つために体を右に傾ける必要があるからです。

これも頭で重心のことを考えている訳ではなく、体の無意識的な判断によって、私たちは「足を上げられない」状態になります。

 

実例や実感を通して、私たちの体の動きが意識していないところでかなりの部分で修正を受けていることに気が付くことでしょう。

ソフトテニスのプレー中も、自分が感じるままに、体に任せてスイングしてみてください。

「何となく打つのではダメだ…」と思う必要はありません。

なぜなら私たちは気が付かないところで何となく、直観的な判断によって支えられているからです。

全ての判断を直観に任せる訳ではなく、直観の働きに敏感になり、より有効に活用するのがいいでしょう。

自分の直観に任せた自由なプレーをぜひ感じてみてください。

参考:「ゾーン」への扉が開く!?ソフトテニス上達の1つ目のポイントを徹底分析!

参考:ソフトテニスは「フィードバック」と「自動調節」で上手くなる!

まとめ

人間には体(無意識)が感じとる直感の働きが備わっている

体の直観的な判断はかなり正確

●ソフトテニスのフォームに取り入れたい概念は「ナチュラルスイング」

●フォームを頭の中で意識していては、現実のボールに対応ができない

●ソフトテニスはフォームを気にして打つより体に任せて打つと上手くいく

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