【ソフトテニス×脳科学】痛快!前衛のスマッシュ上達のコツ!

2020年2月18日

今回は、前衛のスマッシュが上手くなるフォームのポイントや練習のコツを解説しています。

ソフトテニスではスマッシュは基本的に前衛のプレーです。

上手くインパクトできると威力が出るため、花形のプレーと言えそうです。

魅力あるプレーのスマッシュですが、一方で苦手とするプレーヤーは多いように思われます。

スマッシュが本当に上手くなるためにはどうすればいいのでしょうか?

 

ソフトテニスのスマッシュのグリップ

ソフトテニスのスマッシュのグリップについて、始めに要点をまとめておきます。

 

Point

・スマッシュのグリップは「セミイースタングリップ」か「イースタングリップ」

・グリップチェンジをすることで、スイングにリストの自然な動きが使える

 

サーブやスマッシュを打つときには、ストロークを打つ握りからグリップチェンジを行うことが薦められています。

スマッシュのグリップは「セミイースタン」「イースタングリップ」が良いでしょう。

グリップについて順番に理解していきましょう。

 

セミイースタングリップ

ソフトテニスでのスマッシュのグリップは「セミイースタングリップ」が一般的です。

【ソフトテニス】脳科学を活かしたサーブ上達のコツとは?でも説明している握り方で、サーブと同じグリップだと思ってもらえばOKです。

 

セミイースタングリップの基本は、普段のストロークからグリップから一角分イースタン方向(親指側)にずらします。

グリップチェンジすることで、スマッシュのスイングを自然に振り抜くことができます。

 

グリップチェンジを行う理由は手首の可動域に関係しています。

イースタン寄りのグリップの場合、「うちわ」で仰ぐようなリストの動きが自然と使えるようになります。

ただし、スイング時に手首の動きを意識して使おうとする必要はありません。

オーバーハンドでのスイングが行いやすいことを理解しておけば、実践には十分です。

 

ウエスタングリップ

普段のストロークやボレーでのグリップは、ウエスタングリップと呼ばれます。

地面とラケット面が水平になるようにグリップを握ります。

手のひらとラケット面が同じ向きになり、インパクトの瞬間に力が伝えやすいグリップでしょう。

 

イースタングリップ

ウエスタングリップと90°握りをずらしたのが「イースタングリップ」です。

「包丁握り」と説明されるグリップです。

このイースタングリップも、サーブ・スマッシュのグリップとして薦められます。

 

 

上記の2つのグリップ「ウエスタングリップ」「イースタングリップ」

これら2つの中間に当たるのがスマッシュで使う「セミイースタングリップ」です。

 

以上はグリップの基本的な説明ですが、最終的には一人一人違うものです。

スマッシュにも自分が打ちやすいグリップを選ぶのがベストでしょう。

 

また、同じ握り方を指して異なる名称が使われる場合があります。

ソフトテニスで一般的に使われている名前で統一致しました。

 

参考:【ソフトテニス×脳科学】切れ味抜群!カットサーブ上達のコツ!

 

前衛スマッシュのスイング

前衛スマッシュのスイングについて解説します。ポイントはこちらです。

 

Point

・スマッシュを打つために重要なのはフォームではなく感覚

・フォームは上級者の動きを後付けで説明したもの

・「ボールを投げる」ような、自然な体の動きに任せてスイングする

 

スマッシュの「フォーム」=「動き」について理解していきましょう。

一般的なフォームの考え方とは違うかもしれませんが、一つの考え方として参考にしてみてください。

 

スマッシュの「技術」=「感覚」

スマッシュの技術の本質は「感覚」です。

本当の意味でスマッシュのフォームの習得は、効率の良い体の動きの感覚を磨くということです。

フォームとは、上級者が感覚で行っているプレーを後から説明したものです。

 

ナイスショットには「ボールに合ったフォーム」「ボールに合ったタイミング」の2つが必要です。

全身が連動したスイングで、タイミング良くインパクトする。そうするとボールに力が伝わります。

スマッシュにおいてもこれら2つの要素が重要です。

 

フォームと言っても、スイングの形を頭で覚える訳ではありません。

大切なのは動きの「形」ではなく「機能」の方です。

ソフトテニスが上手くなるためには、フォームという形にこだわらず、感覚という機能を重視しましょう。

 

 

なぜフォームは必要がないのでしょうか?

フォームを頭で理解することと、実際にボールコントロールが身に付くことは、全く異なる働きだからです。

フォームを身につけるから上手くなるのではありません。

「反復練習によって身に付くスイングが、後から見ると綺麗なフォームになる」、というのが正しい順番です。

 

自転車に乗る時にはスムーズな運転ができますが、それはフォームを覚えたからではありませんよね?

スマッシュの技術も、反復練習によって身に付く感覚こそが重要なことを押さえておきましょう。

 

スマッシュの動き(フォーム)のヒント

スマッシュの技術は感覚で、頭で考えると自然なスイングの妨げになります。

その上で、スイングの感覚を掴むヒントを挙げることはできます。

 

スマッシュのフォーム=動きを掴むのに役立つのがボールを投げる動きです。

投げるという動作は「高い位置で力を加える動き」という点で、スマッシュと共通しています。

 

ストロークの動作も、体重移動や体の回転などが、ボールを投げる動作に似ています。

スマッシュやサーブの場合は特に「投げる時の腕の振り」「ラケットのスイング」が近い動作になります。

 

 

スマッシュの打ち方が掴めないという方は「ボールを投げる動きと同じ」だと思ってシンプルにとらえてみてください。

形を意識しすぎると、かえって動きを複雑なものにしてしまいます。

 

スマッシュの練習として「キャッチボール」を行うのも効果的です。

キャッチボールの動作の中に、ソフトテニスの動作の基礎が含まれています。

実際、全国強豪校でもキャッチボールは練習メニューに取り入れられているようです。

 

参考:キャッチボールでソフトテニスが上手くなる!

 

前衛スマッシュの練習理論

ここからは、スマッシュが上達する具体的な練習方法をご説明します。

 

Point

・ボールに集中してスマッシュを繰り返し打つことで、脳が自動的に学習する

・集中状態を習慣化すれば、チャンスボールにも強くなる

・上級者のスマッシュを何度も見ると、イメージが現実のプレーを改善する

 

それでは、スマッシュが上手くなる練習理論を詳しく理解していきましょう。

 

スマッシュが苦手な「原因」と「対策」

スマッシュを苦手とする理由は以下の2つが考えられます。

 

①「チャンスボールで力んでしまってミスする」というプレッシャーの面

②「そもそもスマッシュを打つのが苦手」という技術的な面

 

今回は2つ目の技術面を中心に説明しますが、実際にはプレッシャー対策も同じ方法でカバーできます。

 

スマッシュの技術面で大切なのは感覚だということは既に説明しました。

ソフトテニスで正しい感覚が身に付けるということは、条件反射を身につけることでもあります。

この条件反射という働きがスマッシュのプレッシャー面にも大いに役立ちます。

 

条件反射とは「生まれつきでなく学習によって身に付く反応」のことです。

熱いものに触れた時にパッと手を離すような反射と違い、後から身につけることができます。

 

スマッシュの条件反射とはどのようなものでしょうか?

それは無意識的にプレーに集中し、自然と体が動くような感覚でスマッシュが打てる状態です。

スマッシュも条件反射で打てればレッシャーも感じにくくなり、チャンスボールも落ち着いて打つことができます。

 

スマッシュが上手くなる練習方法

スマッシュが上手くなる練習方法を見ていきましょう。

ご紹介している方法は、ストロークやサーブなど、他のショットにも応用が可能です。

 

①ボールに集中してスマッシュを打つ

②スマッシュのイメージトレーニングを行う

 

現実にスマッシュを打つ時には、ボールという一点に集中しましょう。

ボールを打っていない時間にイメージトレーニングを行えば、上達がさらに加速します。

 

①ボールに集中してスマッシュを打つ

スマッシュのスイングは、ボールに合った「フォーム」と「タイミング」の2点に分けられるのは、前述した通りです。

ポイントは、2つの項目がどちらも「ボールに合わせた動きをしている」ことです。

 

ソフトテニスの全てのショットは、ボールに合わせた動きが求められます。

つまりソフトテニスの練習での優先事項は、ボールに合った体の動きを身に付けることです。

 

 

そこで、スマッシュ上達のために重要となるのが「ボールに集中する」ことです。

ボールという一点に集中すると脳内の雑念がキャンセルされ、脳の学習スピードが上がります。

このとき脳はボールの軌道を正確に察知し、その情報を基に体の動きがボールに合わせられます。

 

フォームなどは一切きにせず、ただボールに集中して体の自然な動きに任せてスイングします。

自転車の例のように、脳は反復練習によって体の動きを自動的に修正します。

 

この練習は、スマッシュのタイミングを掴むのにも有効です。

脳が正確にボールの動きを情報としてキャッチしていれば、その中にはタイミングも含まれています。

繰り返し練習をしていると、直観的に「ここ!」というスイングのタイミングが感じられるようになります。

 

意識してスイングを修正しようとすると、脳のナチュラルな学習を妨げることになるでしょう。

始めは効果が感じられなくても、気にせず繰り返し行ってください。

 

②スマッシュのイメージトレーニングを行う

スマッシュの上達にはイメージトレーニングが有効です。

百聞は一見に如かず。

体の動きを学ぶには頭で理解するよりも、実際に見る方が遥かに効果があります。

 

スマッシュの綺麗なフォームは、練習によって感覚が磨かれた結果でした。

その動作をより早く身に付ける秘訣が、「ソフトテニス上級者の動きを見ること」です。

上級者の動きを見るだけでも、脳内では自分がその動作を行っているかのように仮想体験されています。

 

上級者のスマッシュのイメージがリアルに掴めたら、自分の動きのイメージも行いましょう。

自分が最高のスマッシュを決めて、爽快な気分を味わっているところを、臨場感豊かに思い浮かべます。

 

人間の脳には、自然にイメージした方向へと向かう性質があります。

スマッシュの良いイメージが脳内に作られれば、体はそのイメージを再現します。

 

想像の世界には制約がなく、どんな選手にもなることができます。

その自由なイメージの世界にリアリティを感じると、私たちの体は現実に体験しているかのように影響を受けます。

 

スマッシュのイメージトレーニングに使える動画

最後に、スマッシュのイメージトレーニングに使える動画をご紹介します。

九島選手柴田選手という日本を代表する前衛のお二人です。

ここでご紹介している映像以外にも、現在はYouTubeなどで参考になる動画がいくつもあります。

前衛のボレーやスマッシュの動きは、試合よりも練習の方が見やすいかもしれません。

 

【九島選手(MIZUNO)のスマッシュの動画】

 

【柴田選手(YONEX)のスマッシュの動画】

 

参考:ソフトテニス動画まとめ!イメージトレーニング【男子前衛編】

参考:ソフトテニス動画まとめ!イメージトレーニング【女子前衛編】

 

まとめ

●スマッシュのグリップは「セミイースタン」か「イースタン」

●スマッシュの技術で大切なのは「感覚」

●ボールを投げる時のような、自然な体の動きに任せる

●スマッシュの要素は「フォーム」「タイミング」の2つ

●ボールに集中して打つことを繰り返すと、体の動きが自然に最適化されていく

●スマッシュが上手い選手の体の動きを見ることで、自分のパフォーマンスが向上する