【ソフトテニス】切れ味抜群!カットサーブ上達のコツ!

2021年10月14日

今回は、カットサーブの技術や練習方法を解説しています。

カットサーブはボールが柔らかいソフトテニスならではの技術と言えるでしょう。

特にインドアでは変化が大きく効果的な技術で、ダブル前衛ではほぼ必須のスキルでもあります。

サーブはソフトテニスにおいて唯一自分からボールを打てるプレーです。

サーブが得意であれば、一球目から有利にポイントをスタートするチャンスになりますから、ぜひとも身に付けたい技術ですね。

そこで本稿では、脳科学・スポーツ科学の理論をベースにした効率的なカットサーブ上達法を解説していきたいと思います。

カットサーブの打ち方の基本

始めにカットサーブの基本的なポイントを整理しておきましょう。

Point

・カットサーブで大切なものは「感覚」

・グリップは「イースタンで短く持つ」

・打ち方は「ボールをシュッとこするように打つ」

順番に確認していきます。

カットサーブの技術の本質

カットサーブが上手くなるために必要なのは感覚です。

ソフトテニス上達というとフォームを重視しがちですが、フォームを意識していてはボールが打てません。

ソフトテニスで打つボールは毎回変わるため、同じフォームでは打てないのです。

 

毎回変わるボールに対して、一つ一つフォームを覚えて対応はできません。

どうすればいいのかと言えば、体の自動調節機能に任せます。

 

自動調節と言うと違和感を感じるかもしれませんが、この働きは日常生活でも活かされています。

例えば、自転車などは繰り返しによって自然と感覚が身に付いています。

自転車のバランスの取り方やカーブの曲がり方を一つ一つ覚えるとなると大変だと思いませんか?

体の感覚に任せるべきことは、感覚に任せる方がいいのです。

 

カットサーブも脳の仕組みを活かした練習を実践して、ボールをコントロールする感覚を養いましょう。

「感覚で打てないから考えてプレーする」と思っていると、ますます自然な体の動きが使えなくなります。

「正しい方法を実践して、これから感覚を磨く」という気持ちで練習してみてください。

自転車の例のように、誰もが日常の中で使っている機能ですから、ソフトテニスにも必ず活かすことができます。

カットサーブのグリップ

カットサーブのグリップについて説明します。

カットサーブのグリップは「イースタングリップで、短く持つ」のが基本です。

以下ではグリップの種類を簡単に確認しておきます。

グリップの名称は場合によって異なりますが、ここではソフトテニスで一般的に使用される名前を使います。

【ウエスタングリップ】

ストロークを打つときのグリップはウエスタングリップの場合が多いでしょう。

ウエスタングリップは、地面にラケットを置いて真上から手のひらで握るときのグリップです。

地面に置かなくても、ラケット面がちょうど向き合うように握ることでウエスタンになるでしょう。

ウエスタングリップは手のひらとラケット面が平行になる握り方だと言えます。

【イースタングリップ】

イースタングリップは普段のウエスタングリップから90°ずらした、包丁を握るような角度のグリップになります。

物を切る包丁の握り方とボールをカットするイースタングリップが同じなのは、手の働きからくる関係があるのでしょう。

ストロークはボールとラケット面が厚く当たりますが、カットサーブはラケット面が当たる角度が薄くなります。

イースタングリップは回転を掛けるカットサーブに適したグリップだと言えそうです

つまり、回転を掛けるためにスイングスピードは速くないといけないが、サービスコート内に入れるので飛距離は短め、というカットサーブの性質に合っています。

 

ここで、ウエスタングリップではラケット面がボールに対して垂直(真正面)に当たるとします。

するとイースタングリップはウエスタンから90°ずらしていますから、ラケット面とボールの接触角度が最小になるグリップだと考えられます。

説明を覚える必要はありませんので「普段とは違う、短く回転に特化したグリップにする」ことを押さえておいてください。

カットサーブの打ち方

カットサーブの打ち方の基本は「ボールの下側をシュッとこするように打つ」です。

ボールを打つ時に打ち方を考えていると感覚が使いにくくなるので、「シュッ」とか「ジュッ」などの感じを大切にしてください。

カットサーブはラケット面とボールが薄く当たって回転が掛かるような打ち方になります。

 

サーブを打つ時にフォームは気にせず、反復練習によって感覚を掴むことが大切です。

自転車に乗れる人は、自分がどうやって自転車に乗っているかはよく分からないものです。

ソフトテニスの技術も自転車と同じで、高度なスキルは理屈ではない感覚として身に付いています。

トップ選手の正確で流れるような動きを見ると、「感覚で行っている」と言われる方がむしろ納得がいくのではないでしょうか。

 

カットサーブの動作は映像などを使って見て覚えるようにしましょう。方法は後ほど説明します。

参考:最高のソフトテニス理論が学べる本・DVD!

なぜカットサーブは難しいのか?

カットサーブが難しいと感じるのはなぜでしょうか?

Point

・カットサーブは普段と違うグリップ・違うスイングなので、慣れていない

・何度も練習して技術を身に付けた得意なショットと比べている

カットサーブが苦手な大きな理由は、カットサーブに慣れていないことです。

 

練習を積んだ結果、それでも難しいと感じる方もいるかもしれません。

「スイングスピードを上げてボールに回転を掛け、サービスコート内にコントロールする」。

こう考えればカットサーブそのものの難易度は高めだと思います。

 

しかしカットサーブを難しく感じるのは、その難易度だけが原因ではないと思われます。

例えばフォアストロークを打った回数カットサーブを打った回数には、かなりの差があるのではないでしょうか?

グリップもスイングも普段と違う訳ですから、通常のストロークに比べて不慣れなのは自然なことです。

 

「繰り返し練習したショット」と「新しいショット」をそのままで比較しても仕方ありません。

自分の得意なショットと同じように、これから練習を行えば優れたカットサーブ習得は可能です。

これは苦手な人が多いバックハンドやスマッシュについても同じことが言えます。

 

苦手だと感じるショットでも「慣れていないだけで、これからできるようになる」と気楽な気持ちで臨みましょう。

難しく考えずに気楽に練習する方が、体はスムーズに動くものです。

参考:【ソフトテニス×脳科学】最速でバックハンドが上手くなるコツとは?

参考:【ソフトテニス×脳科学】沈んで、入る!「ショルダーカットサーブ」のコツ!

カットサーブの練習方法

それではここからカットサーブの練習方法を確認しましょう。

技術を身に付けるためには実践が大事なことは言うまでもありません。

カットサーブ練習のポイントはこちらです。

Point

ボールに集中すると脳の学習スピードが上がり、上達が速くなる

・ボールをよく見て体の自然な動きに任せてカットする

イメージトレーニングで上級者の動きをコピーする

始めにも触れた通り、カットサーブの技術の中心は感覚です。正しい練習方法は感覚を効率良く身に付けられるものです。

 

カットサーブの練習はこちらの2つのステップで行います。

①ボールに集中して体に任せる

②カットサーブのイメージトレーニングを行う

2つの練習メニューを詳しく見ていきましょう。

練習法①ボールに集中して体に任せる

効率的なカットサーブの練習には「ボールに集中する」ことが大切です。

人間はある対象に意識を集中しているときに雑念が減り、脳の学習効率が飛躍的に上がります。

 

ボールに集中してカットサーブを練習しましょう。

フォームは意識せず、体の自然な動きに任せてスイングすることを繰り返します。

自分が打つ瞬間、打った後までボールをよく見て、あれこれ考えず頭の中をクリアな状態に保つようにします。

思うようなサーブが打てなくても気にせず続けてください。脳が自然に学習してくれます。

 

ショットが上手くいかないとき、多くのプレーヤーは頭で考えて体の動きを修正しようとします。

しかし脳には繰り返しによって自動的に学習する働きがあり、フォームを意識して直したりするのは学習の邪魔になります。

先ほども自転車の例を挙げましたが、小さな子どももフォームなどを意識せず、繰り返しによってバランスが取れるようになっていきます。

成長して知恵がつくと一つずつ意識して修正しようとしますが、大事なのは体の仕組みに合った正しいルートで進むことです。

 

ミスショットと感じられるものも脳にとっては一つのデータであり、学習の素材です。

修正するとすればフォームではなく大まかなイメージを描くことがお薦めです。

 

「体の自然な動きに任せる感じ」がつかめてくると、体がスムーズに連動した効率的な動きが使えるようになります。

このスムーズな連動が正しい体の動きであって、本来フォームという言葉が意味するべき働きだと思います。

「テイクバックはこうで…」と頭でフォームを意識することは、体の連動を妨げスムーズさを失わせ、結果的に効率的なフォームから遠ざかる確率が高いのです。

練習法②カットサーブのイメージトレーニング

カットサーブが上手くなるためには、イメージトレーニングが非常に重要です。

イメージトレーニングはボールを打つときではなく、練習を行う前に準備として行ってください。

先ほど述べた通り、ボールを打つ時はボールをよく見て自然な体の動きに任せます。

 

実際に体を動かしていなくても、臨場感のあるイメージは現実に影響を与えます。「臨場感」はキーワードです。

例えば頭の中でレモンを食べているところをイメージするだけで、口の中にはだ液が出ます。

 

カットサーブが上手くなりたければ、優れたカットサーブのイメージを作ることが効果的。

ハイレベルなプレーのイメージは現実の自分に良い影響をもたらします。

カットサーブのイメージトレーニングは以下の2つの方法で行います。

①カットサーブが上手い選手の動きを繰り返し見る

②自分が最高のカットサーブを打っているところをイメージする

順番はどちらからでも構いませんが、①でカットサーブの具体的なイメージを先に作るほうがいいでしょう。

それぞれについてご説明します。

トレーニング①カットサーブが上手い選手の動きを繰り返し見る

カットサーブが上手い選手の動きを繰り返し見ましょう。映像で構いません。

一流選手の動きを見るだけで、脳内ではそれを自分が行っているかのようにシミュレーションされています。

上級者のカットサーブを見るだけで脳が学習し、現実に上手くなっていくのです。

 

フォームを頭で覚えようとする必要はありませんし、現実にボールを打つときに意識する必要もありません。

まなぶ」は「真似まねぶ」だと言われます。小さな子どもは大人のすることを自然と見て真似をしますが、意識していなくてもミラーリングが行われている証拠です。

ここに挙げている2つのイメージトレーニング法でイメージのリアリティを上げれば、現実の体の動きは無意識に最適化されていきます。

トレーニング②自分が最高のカットサーブを打っている映像をイメージする

イメージトレーニングの2つ目は、自分の理想のプレーを思い描く方法です。

理想のプレーを思い描くにも、まずはトップ選手のパフォーマンスを見ておきましょう。

トッププレーヤーの動きのイメージを掴んでおくことで、自分のプレーのイメージがよりリアルなものになるからです。

 

ここでも重要なのは臨場感。

自分がで理想のカットサーブを打っているところを何度もリアルにメージします。

コートをテニスシューズで踏む感覚、ラケット面がボールをカットする感触と「ジュッ」という打球音など、五感豊かにイメージしていきましょう。

 

最後に、カットサーブの参考になる動画をご紹介します。

ユー・カイウェン選手、リン・ウェイジェ選手のカットサーブ

世界最強のダブルフォワードと言われた、中華台北のユー・カイウェン選手、リン・ウェイジェ選手のカットサーブです。お2人とも左利きです。

 

小林奈央選手のカットサーブ

日本代表選手として輝かしい功績を残した小林選手のカットサーブです。

 

鈴木琢巳選手のカットサーブ

中本選手とのペアでダブル前衛としてご活躍の、鈴木選手によるカットサーブです。

 

参考:脳が最速で学習する!ソフトテニス上達の1つ目のポイント「集中」

参考:【ソフトテニス】脳科学を活かしたサーブ上達のコツとは?

まとめ

●カットサーブの技術の本質は「感覚」

●カットサーブのポイントは2つ

・グリップ「イースタンで短め」

・打ち方「ボールをよく見て、ボールをシュッとこするように打つ」

ボールに集中することで雑念が減り、脳の学習速度が上がる

●フォームは気にせず体に任せて打つことを繰り返し脳の自然な学習に任せる

●カットサーブのイメージトレーニングで上級者を脳内コピーする