【ソフトテニス×脳科学】「快音」が響くボレー&ストロークのコツ!

2020年2月10日

 

今回は、ソフトテニスのボレー・ストロークなどのショットで快音が響くようになる方法を解説しています。

ソフトテニスが上手い人のプレーを見ると、インパクトで物凄い打球音が響く瞬間があります。

音自体はプレーの目的ではありませんが、良いショットが打てている1つのサインではあるでしょう。

また打球音が良いと、プレーに爽快感が出てソフトテニスがより楽しくなると思います。

 

ボレー&ストロークの打球音を決めるもの

ソフトテニスのボレーやストロークなどのショットで、目が覚めるような打球音が響く場面があります。

タイトルではボレーとストロークを掲げましたが、強打ができるサーブとスマッシュなども含みます。

 

快音のポイントとなるのは「インパクト」です。

 

ソフトテニスはインパクト良ければすべて良し!でも説明している通り、インパクトはソフトテニスのプレーを決定付ける重要なものです。

なぜなら、プレーヤーがボールに影響を与えられるのはラケットとボールが接触しているインパクトの瞬間だけだからです。

インパクトのラケット面とボールとの接触が放たれるショットを決めます。

 

快音が響き渡るようなショットは、理想的なインパクトができたときに実現します。

打球音はラケットとボールが接触したときに起きるものなので、インパクトの質を表すものでもあります。

快音が響くインパクトは以下の3つのポイントが満たされたものです。

 

①スイングスピード

②タイミング

③スイートスポット

 

つまり「しなやかでスピードのあるスイングで、タイミング良く、ラケットのスイートスポットでボールを捉えたとき」です。

 

サーブ・ボレー・ストロークでこのようなインパクトができれば、ボールにスイングの力が正確に伝わり、快音とともにショットを打つことができます。

あらかじめ注意して頂きたいのですが、ソフトテニスの理論的な説明とプレー中に実践することは異なります。

例えば運動連鎖によってスイングスピードを上げるという説明は、プレー中に考えているとスムーズな動きの妨げになります。

以上のことを踏まえて、3つのポイントを詳しく見てみましょう。

 

①スイングスピード

痛烈な打球音が響くショットは、スイングのスピードが速くなければなりません。

スイングスピードを上げるための方法は「リラックス」「反復練習」です。

 

リラックスについて

持っている体の力を最大限活かすためには、まず力を抜くことが大切です。

力が抜けて緩んでいる状態から力を入れる時のギャップによってエネルギーが生まれるイメージです。

 

例えば自分が持っている身体的な力が100だとしましょう。

あらかじめ30まで力が入っている場合と、完全にリラックスした0の場合で比較してみます。

 

【力が30入った状態からのスイング】

30→100(生み出される力=70)

【力が0=完全にリラックスしたスイング】

0→100(生み出される力=100)

 

完全にリラックスしている状態の方が、より大きなパワーを生み出せることが分かりますね。

自分でリラックスの効果を実感する方法としては、思い切り全身に力を入れてスイングするというものがあります。

先に力が入っていると、体がスムーズに動かないことが体感されるでしょう。

 

 

人間は力を入れることには慣れていますが、力を抜くためにはコツがいります。

リラックスするのにお薦めなのが呼吸を使う方法です。

 

ゆっくりと息を吐きながら全身の力を抜くとリラックスがしやすくなります。

人間は息を吐いている時に力が入りやすくなるので、息を吐くときに意識的に力を抜いていきます。

吸うときは自然に吸って構いません。

 

フォームなどを頭で意識していると、体のスムーズな動きが妨げられ、スイングスピードは落ちます。

全身をリラックスさせて必要のない力を抜くことで、サーブ・ボレー・ストロークの動きに運動連鎖が使えます(運動連鎖は、体の各部分が連動して動くこと)。

 

反復練習について

体の動きは繰り返し行うことで自然と上達します。

スマートフォンやパソコンでの文字入力も、始めのうちは慣れませんが繰り返すことで次第に速く正確になります。

ソフトテニスのサーブ・ボレー・ストロークの動きも、反復練習によってスイングスピードが上がります。

 

ここで言う反復練習は、フォームを意識して行う必要はありません。

フォームは運動連鎖が身に付いた結果として生まれてくるものです。

ソフトテニスが上手い人はフォームが綺麗に見えますが、フォームの裏にあるのは慣れです。

 

形だけを真似しようとすると、スイングの機能が身に付かなくなるので気をつけましょう。

リラックスして体の自然な動きに任せてスイングすると、結果的に体がスムーズに動きます。

 

②タイミング

スイングスピードが上がっても、ボールに対してタイミングが合っていなければ上手く力を伝えることはできません。

スイングスピードが最高に達したところで正確にインパクトすると、ボールに力が伝わり快音が響きます。

 

極端な例を考えると、スイングのトップスピードが速くても、テークバック時のラケットに当たってもボールは飛びません。

良いショットにはスイングスピードだけでなくタイミングが不可欠です。

 

また、コントロールもインパクトのタイミングと深い関係があります。

ストロークの「振り急ぎ」「振り遅れ」のように、スイング自体が良くてもタイミングが合わなければコースがずれてしまいます。

ボレーはタイミングが合わなければ上手く弾くことができません。

打点は前後で語られることが多いものの、実際にはタイミング=時間で捉える方が打ちやすくなるでしょう。

具体的な練習メニューは次章で解説しますが、スイングスピードとタイミングはワンセットというところを押さえておいてください。

 

③スイートスポット

スイートスポットとは、ラケット面の「芯」のことです。

スイートスポットの位置や大きさはラケットによって微妙に異なります。

 

一般的にはラケット面の中央よりやや上付近。

スイートスポットでボールを捉えられると「パコーン!」と爽快な打球音になります。

ボレー・ストロークのどちらも、ラケットの芯で正確なインパクトができることが理想的です。

 

理論的にはスイートスポットでボールを捉えるのですが、意識して「ボールをスイートスポットに当てよう」としなくて構いません。

スイングと同様にリラックスして体の自然な動きに任せた方が、結果としてラケット面の芯でボールを打つことができます。

 

ソフトテニスのインパクトは極めて短い時間の間の出来事です。

硬式テニスのデータですが、インパクトは1000分の4~6秒の間と言われています。

ソフトテニスで打つボールは毎回コースやスピードが違います。

 

毎回違うボールを打つためには、毎回違うフォームで正確にインパクトを行うことになります。

これは意識して行うことではなく、反復練習によって身に付く感覚に任せるべきものです。

 

参考:「モンスター」が目覚める!?睡眠から分かるソフトテニス上達のコツ

 

ボレー&ストロークで快音を響かせる練習メニュー

ここまでのボレーとストロークについてのポイントを整理しておきます。

ソフトテニスで快音が響くようなショットは、正確な「インパクト」が重要。

具体的には「スイングスピード」「タイミング」「スイートスポット」の3つのポイントに分けられる。

 

以上のことを基本として、ここからは正確なインパクトを実現するための練習メニューを確認していきましょう。

 

この記事では特にボレー・ストロークを考えています。

ですがこれらのショットに特別な練習メニューが必要な訳ではありません。

普段のサーブレシーブや乱打などの練習をどのように行うかが、インパクトの質を左右します。

 

集中を高め「無意識」「直観」でプレーする

ボールに意識を集中し、頭で考える働きを押さえ、直観に身を任せてボールをインパクトします。

インパクトだけでなく、スイングそのものを体の自然な感覚に任せるとスムーズになります。

 

先ほど書いた通り、ソフトテニスのインパクトは極めて短い時間の間の出来事です。

重要なのはボールへの集中状態を習慣化し、インパクトの瞬間もキープすること。

 

ソフトテニスの試合戦術を活かす「無意識」の使い方!ご紹介した心理実験では、本人が「見えた」と認識していない情報も、無意識がキャッチしている場合があることが示されています。

意識の上では見えていなくてもボールに対する集中状態を維持していれば、無意識が直観的にボールを捉え完璧なインパクトができます。

このときボレー、ストロークなどのショットは快音とともに放たれます。

 

最高のインパクトを実現するのは「ゾーン」

インパクトの理想は「ゾーン」で打つことです。

ゾーンはトップアスリートが極限の集中状態でパフォーマンスを最大化した状態です。

 

一般のソフトテニスのプレーヤーには困難に感じられますが、正しい方法で取り組めば誰にでも体感できることです。

ゾーンに入った時、体は勝手に動くように感じられ、意識するまでもなく直観的に最適な動きが選択されます。

ソフトテニスではテークバックやフォロースルーのフォームを意識する指導が多く見受けられます。

しかし競技を超えて共通する理想の状態である「ゾーン」は、むしろ自分が行っているという意識がない無意識のプレーです。

 

ゾーンに入るとまではいかなくても、集中力を高め、直観の働きによってインパクトを実現しましょう。

「ゾーン」は一流アスリートでも稀に訪れる体験とされています。

ですが、ゾーンに近い意識状態を作ることは十分に可能です。

 

ボールへの集中を習慣化することで、「ボールを見ると集中状態に入る」というトリガーを脳内に設定することができます。

繰り返しによってトリガーを設定することが出来れば、深く集中した自分の理想的なプレーの状態(アンカー)を、プレーに入るたびに自動的に引き出すことができます。

トリガーは引き金、アンカーは船などの錨(いかり)です。

プレーの理想的な意識状態を脳内に自ら埋め込み、自在に引き出せるよう条件付けしておきましょう。

 

先ほども強調したように、プレー中は「タイミング」や「スイートスポット」などを意識してはいけません。

これらはインパクトを理解するための説明であって、プレー中に実践することとは異なります。

ソフトテニス理論で見られるのがフォームの指導ですが、これは感覚によって行われるプレーを後付けで説明したものだと思われます(ソフトテニスの正しいフォーム=言葉の文法?言葉でソフトテニスが見えてくる!)。

ソフトテニスの上達は、理論と実践をバランス良く行うことが大切です。

 

参考:「ゾーン」への扉が開く!?ソフトテニス上達の1つ目のポイントを徹底分析!

参考:【ソフトテニス×脳科学】高速ラリーを実現!速いストロークを打つ方法!

 

まとめ

●ボレー・ストロークで快音が響くショットのポイントは「インパクト」

●打球音は目的ではないが、インパクトの質の目安になる

●快音ショットのポイントは3つ

①スイングスピード

②タイミング

③スイートスポット

●ソフトテニスの正確なインパクトは肉眼では見えないほど一瞬

●ボールに意識を集中して「無意識」「直観」に調整を任せる

●集中状態が習慣になるとプレーの理想形=「ゾーン」へと近づける