本記事では、ソフトテニスの練習メニューの公式をご紹介します。
ソフトテニスに限らず、スポーツの練習における「量」と「質」の問題は重要です。
練習の量は、練習をした時間のことだと言えます。
練習の質はというと、どれだけ効率の高い方法で練習したかということになるでしょう。
練習の量と質に関わるソフトテニス練習の「公式」があります。
練習の量と質で言えば、質を上げることが遥かに重要だと考えています。
ソフトテニスの練習効果の「公式」とともに練習の量と質について考えてみましょう。
ソフトテニスの練習メニューの「公式」
ソフトテニスの練習には「公式」があります。
その「公式」とは…
「効率×時間=上達度」
「効率」と「時間」は掛け算になっていますから、どちら一方が0だと上達度は0です。
ソフトテニスで長い練習時間で量をこなすだけでは大きく上手くなることは残念ながらできません。
上達するためは練習の質=練習の効率が高いことが不可欠です。
極端な例を考えてみましょう。
ソフトテニスの練習として、毎日何時間も腕立て伏せと腹筋とスクワットを繰り返したとします。
これらのトレーニングはボールを打つよりも負荷が大きく決して楽なものではありません。
このメニューで「量」をこなせば「ソフトテニスの上達」が望めるでしょうか?
答えはもちろんノーです。
量をいくらこなしても練習の効率が0に近いほどに低いからです。
腕立てやスクワットで筋力はつくかもしれませんが、これらのトレーニングにはソフトテニスの技術を向上する要素がふくまれていません。
上記の例は分かりやすいように極端なものにしましたが、量に偏った練習はそれほどまでに効果が低いのです。
練習を行う本人たちはソフトテニスが上手くなろうとしながらも、現実には効果が低い練習を繰り返すということが起こり得ます。
効率が低くても量はこなしていますから、当人には「努力しても上手くならない」と感じられることでしょう。
効果のない方法で努力を重ねて自分の可能性を見限っていしまうのは本当に悲しいことです。
「学習性無気力」という心理学の言葉があります。
学習性無気力の意味は、何度も同じことで失敗を経験すると自己効力感が下がり挑戦すらしなくなるということです。
結果的に期待通りにならないことは仕方がないですが、始めから上手くいかない方法で実践するのは避けたいところです。
皆さんはぜひソフトテニスが上手くなる練習を実践してください。
練習メニューの「効率」を上げるメリット
ソフトテニスの練習には質=効率が大切だということを確認しました。
もちろん質ばかりが高くても、実際の練習時間があまりにも短いと上達は難しいでしょう。
しかし効率を徹底的に高めて練習をすれば、ハイスピードで上達することは可能です。
以下で効率的な練習を取り組むことのメリットをご説明します。
メリット①ソフトテニスが上手くなる
練習効率を上げれば練習時間が同じでもソフトテニスの上達スピードは上がります。
工夫次第では練習時間が短くなっても上達が期待できます。
実際、同じ部活内で上達に差が出るのは練習の「効率」に差があるからです。
「部内の同じ練習メニューなのに効率に差が出る」のは違和感があるかもしれません。
ですが同じ「一本打ち」という練習メニューを行っているようで、内側では一人一人違うことをしています。
これは「練習メニュー」ではなく「練習意識」の違いです。
同じ練習メニューでも本人がどのような意識で取り組むかによって、練習の効果には格段の違い現れます。
メリット②成功体験で自己肯定感を高められる
効率の高い練習方法でソフトテニス上達が実感できれば「自分が成功を実感した体験」として自信を持つことができます。
反対に量だけを求めた練習をした場合は「努力しても上手くならない」と感じる可能性があります。
これが先ほどの学習性無気力感です。
ソフトテニスの練習の質を高めることができれば自己肯定感を上げていくことができます。
自分の取り組みによって成長が実感できるからです。
ある分野で成功体験が積めれば、他の分野でも「あの時のように自分にはできる」という自己肯定感を持ちやすくなります。
自己肯定感は過去の体験に関係なく自分で上げていくことが望ましいと言えます。
とは言え、自分の体験に根差している方が自己肯定の確信はより強固なものになります。
メリット③怪我を予防できる
ソフトテニスの練習時間が長く体に負担がかかると当然怪我をしやすくなります。
しかし練習の質を高めれば限られた時間の中でもソフトテニスは上達します。
「上手くなるためには人より練習しなければならない」という考えもあるかと思いますが、私はこの意見に賛同できません。
練習は自分の体のコンディションが保てる範囲内で行うべきです。
年齢に関係なく自分の体とはしっかりと向き合い、大切に扱うことをお勧めします。
他の持ち物と違い私たちの体は生涯取り換えることができません。
もちろん怪我は注意をしても避けられない場合もあり、そこに新たな学びの可能性もあるわけですが、予防するのに越したことはありません。
正確なデータがあるわけではありませんが、強豪校の選手は比較的怪我が多いものではないでしょうか?
もし他校に比べて有意に怪我が多いとすれば、それだけ体に負担がかかっているということでしょう。
私自身の知識・経験を踏まえて言えば、上手くなるためにそれほどの練習量が必要だとは思えません。
むしろ全国区で勝ち抜くためにこそ徹底的に合理的な方法で練習を行うべきなのです。
練習の質を高めれば短い時間の中でも上手くなることができます。
それどころかスポーツは実際に体を動かさなくてもイメージトレーニングだけでも上手くなれます。
実際の練習なしでも上手くなる方法があるわけですから、工夫次第でいくらでも練習効率は上げることができるでしょう。
精神的・身体的パフォーマンスの最大化を目指すスポーツマンとしての資質は、自分の持つ体を大切にすることでもあるのではないでしょうか。
ソフトテニスの効率的な練習方法は他の記事で解説していますのでぜひ合わせてご参照ください。
まとめ
●ソフトテニスの練習は量より質が重要
●ソフトテニス上達の公式は「効率×時間=上達度」
●質=効率が高い練習をするメリット
①ソフトテニスが上達する
②成功体験を得て自己肯定感を高められる
③怪我を予防できる