【ソフトテニス】前衛のポジションを解説!

2020年3月25日

今回は、前衛のポジションについて解説しています。

ソフトテニスでは後衛と前衛のポジションが分かれた陣形が多く、多彩な戦術が醍醐味だと思います。

ポジションは後衛・前衛の両方に関わりますが、特に重要なのは前衛のポジションでしょう。

前衛のポジションの本質的なところを理解すれば後衛のポジションシングルスのポジションについても分かりますので、皆さんご自身のポジションに関わらず読んで頂けると良いかと思います。

 

前衛のポジションの基本を押さえよう

前衛ポジションの基礎を見ていきましょう。

本章のポイントはこちらです。

 

Point

・前衛のポジションは「ボールとコートの真ん中を結んだ線の上」

・前衛は相手がボールを打つ前に動き始めるため、ポジションとタイミングが特に大切

・プレーヤーはボールが来る場所に移動するため、ポジションの基準はボール

 

それでは詳しく確認してみましょう。

 

なぜ「前衛」にポジションが求められるのか?

前衛はソフトテニスのルール上定められているポジションではありません。

しかし多くの場合、ダブルスでは後衛と前衛に分かれる雁行陣の陣形を取ります。

 

始めにも書いた通りポジションは後衛やシングルスにもあります。

しかしソフトテニスでポジションと言われる多くは前衛についてです。

 

 

なぜ前衛のポジションが重視されるのでしょうか?

それは前衛は相手が打ってからボールを取りに行っても間に合わないからでしょう。

後衛やシングルスもコースの予測ができる方がベターです。

しかしこれらはベースライン付近でプレーしていますから、相手が打ってからの反応でコートカバーを行うのが基本です。

 

前衛の場合はネット前でプレーするため、相手プレーヤーとの距離が近くなります。

相手がボールを打ってからボレー・スマッシュを追うのでは、タイミング的に間に合いません。

そこであらかじめコースを予測し、ボールを取りに行ける立ち位置=ポジションを取ることになります。

ソフトテニスで前衛のポジションが重視されるのは、以上のような前衛の役割によるものでしょう。

 

前衛の「正しいポジション」とは?

前衛のポジションを簡潔にまとめるとこちらのようになります。

 

・前衛ポジションの基本は「ボールとコートの真ん中を結んだ線上」

・中間位置に立つことで、「ポーチ」「ディフェンス」の両方の選択肢を持つことができる

 

ラリーコースの中間に立つと「ポーチに出る」「ディフェンスをする」という2つの選択肢を持つことができます。

ここでは話をシンプルにするために、後ろに追うスマッシュは一端置いておきましょう。

 

 

前衛はラリー中に「ポーチに出る」「ディフェンス(前衛サイドを守る)」の選択を瞬間的に行います。

ホームポジションとして両方の中間地点に立てば、そこから予測したコースへ動いてボレーすることができます。

基本となるホームポジションはポーチとディフェンスの両方の中間、つまりミドルのコース上になります。

 

「相手後衛がもしミドルに打ったとしたら、ネット上のどこを通るだろうか?」

 

このように考えたときのボールの軌道上がポジションの基本になります。

 

常に中間地点のポジションに立つと、相手の視点ではどちらのコースも取られる可能性があるように見えます。

「どこに打っても取られる可能性がある」という状況を作り出すことで、相手選手にプレッシャーを与えられる。

これが前衛のポジションを取った時に生まれてくる効果だと言えるでしょう。

実際に打たれたコースのボレーやスマッシュを決めることも大切ですが、まずポジションに着いていることが一つの役割です。

 

 

「前衛と後衛がコートを半々で担当するのがポジションだ」と思っていると、上手く中間地点に立つことができません。

コートを半面で分けた時、中央は常にセンターラインになります。

しかし実際には前衛はクロス展開とストレート展開でポジションを変えなければなりません。

 

それはクロス展開とストレート展開で、ボールのネット上の通過点がズレるからです。

相手後衛がミドルに打ったときのボールの軌道が中間ですが、クロスとストレートで通過点が変わります。

 

前衛がポーチとディフェンスの両方の選択肢を持つためには、素早くニュートラルなポジションに入ることが求められます。

 

 

ポジションを取る時のポイントは、他のプレーヤーの位置が基準ではないということです。

ポジションの基準となるのはボールです。

 

実際にポジションを取る時には相手後衛の動きに合わせますが、これはボールがそちらに移動しているからです。

ソフトテニスはボールを相手コート内に打つスポーツですから、常にボールの動きにポジションを合わせるのが基本です。

相手後衛が動く方向は、自分のペアが後ろで打ったボールに対する反応を映しています。

後衛が動いた先にボールが落下するため、後衛の動きに対応して、ポジションの基準であるボールの動きを追いましょう。

 

参考:「マニュアル対応」をやめるとソフトテニスが上手くなる!

 

前衛のポジションを身につける練習

ソフトテニスの前衛のポジションは「ボールとコートの真ん中を結んだ線上」でした。

前衛のポジションは頭で理解するのではなく体で覚えて、現実のプレーで実践できることが大切です。

ここからは前衛ポジションを身に付けるための練習を見ていきましょう。

本章のポイントはこちらです。

 

Point

・ソフトテニスのラリー展開は変わり続けるため、前衛は直観的に動く

・前衛の経験を繰り返し積むことで、脳がプレーのパターンを学習する

・ポジションの基準であるボールに集中して練習すると最適なポジションが感じられるようになる

 

それでは、ポジションを身に付ける練習について詳しく見ていきましょう。

 

前衛としての経験を積む

前衛はゲーム中に瞬時に最適なポジションに立てることが理想です。

そのためには何度も前衛の経験を積んで体でポジションを覚える必要があります。

 

ソフトテニスのプレーの本質は感覚です

前章で前衛のポジションについて説明はしましたが、それはプレー中に頭で考えることではありません。

動きの基礎をイメージとして掴んでおいて、後は現実に経験を積むことで身に付くものです。

 

ポジションを練習するときのポイントは以下の2つ。

 

①ボールに集中してネットプレーを行う

②ペアの後衛がボールを打つ時は相手後衛が動いた方向に自分も動く

 

順番に確認していきましょう。

 

①ボールに集中してネットプレーを行う

前衛がネットプレーをする時の基本の意識はボールに集中することです。

前衛のボレー&スマッシュに求められるのは「ボールに合ったフットワーク」と「ボールに合ったラケットワーク」。

つまりボールに合ったプレーが求められることになります。

 

ボールに合わせた動きをするためには、常にボールをよく見てプレーすることを習慣にしましょう。

そうすることで脳が自然とボールと体の動きを合わせるようになってきます。

前衛練習はもちろのこと、乱打やサーブレシーブでもボールをよく見て意識を集中します。

 

ボールに意識を向けることで、脳がボールの動きを情報としてキャッチします。

後は反復練習を通して体の動きが自動的に調節されます。

 

 

気をつけたいのは、意識して体の動きを覚える訳ではないという点です。

自転車のバランスの取り方が自然と身に付いたように、前衛の動きも反復練習が上達の鍵。

プレー中はポジションやステップは一旦忘れて、ボールだけに集中してください。

 

②ネット前についたら相手後衛が動いた方向に自分も動く

前衛のプレーの基本はボールに集中することでした。

 

しかし試合でネット前につくと、視界からボールが消えるタイミングがあります。

それはペアがボールを打っている時です。

この時は相手後衛の動きを見ることが基本です。

 

後衛の動きの先にはボールの落下地点があります。

後衛が動いた方向に合わせて同じ方向に動きましょう。

 

ボールが視界に入ったら、またボールに視点を合わせて集中しましょう。

繰り返し経験を積むことで直観的に体が動くようになってきます。

ボールに合わせた体の動きが反射的にできるようになると、ボレーやスマッシュのコースがしっかりと押さえられます。

相手が打つボールに体の動きが対応している証拠です。

 

前衛プレーヤーのイメージトレーニングを行う

前衛のプレー上達には、イメージトレーニングを取り入れることがお薦めです。

イメージトレーニングを行うだけでも、現実のパフォーマンス向上が期待できます。

 

 

脳は「現実」と「イメージ」とを区別していません。

最も臨場感を感じている世界が、その人にとっての「現実」です。

 

・映画や小説など作品の世界で感動して涙が出る、恐怖で心拍数が上がる

・頭の中でレモンを食べるところを想像すると、現実にだ液が出る

 

以上のような例からも分かる通り、人はリアリティのあるイメージから現実の体験と同じような影響を受けます。

 

 

ソフトテニスのプレーもイメージとして体験するだけで上手くなります。

前衛のポジションを習得するためには、トップ選手の動きを見ることが効果的。

ソフトテニスのハイレベルな前衛プレーヤーはポジション取りも優れています。

ポジションを頭で理解するより、実際に見る方が動きを掴みやすいでしょう。

 

YouTube上の動画などで前衛選手の動きを繰り返し見てみましょう。

どのような試合展開で、どのようなポジションに立っているのか?

模範となるプレーを見ることで、自分のポジションも自然と良くなってきます。

 

上級者の動きでしっかりとイメージが作られたら、自分が理想のプレーをしているところをイメージしましょう。

実際のラリー展開を思い浮かべながら、自分のポジションまでリアルに感じます。

 

現実にプレーする時には、ボールだけに集中して直観に任せて動きましょう。

事前にリアルなイメージが描けていれば、実際のプレーでも体がスムーズに動くようになります。

 

参考:【ソフトテニス】前衛がボレー&スマッシュの「タイミング」を掴むコツ!

 

後衛&シングルスのポジション

最後に後衛やシングルスのポジションについても少し触れておきます。

ポジションの重要性は前衛が特に大きいですが、後衛・シングルスでもポジションがいいとラリーが楽になります。

 

ここまでの内容で前衛のポジションの「基準はボール」だと確認しました。

ボールがポジションの基準となるのは、前衛に限った話ではありません。

後衛やシングルスのポジションも、ボールに合わせて動くことで正しいポジションに立つことができます。

 

前衛、後衛、シングルス。

これら3つの全てに共通するのは、「ボールのところに行ってボールを打つ」ということです。

 

フットワークもラケットワークも、ボールに合った動きが求められれることは変わりがありません。

ボールに意識を集中し、ボールの動きと体の動きを対応させること。

これは後衛やシングルスでのプレーにも共通していることです。

 

前衛の場合は相手後衛の動きに合わせて動いていました。

自分の後ろに立っている後衛がボールを打っており、そのコースが相手後衛の動きから察知できるからです。

 

後衛やシングルスの場合は本人がラリーをしています。

これらの場合、自分が打ったボールに合わせて次のプレーに備えたポジションを調節します。

 

基本は自分が打ったボールに対して対角線になるようなポジショニングを行うこと。

相手がボールを打つ位置が変わると、飛んでくるボールの軌道(高さや角度)が変わるからです。

相手プレーヤーが打てるコースに対してニュートラル(中間)なポジションに立って対応します。

 

 

後衛やシングルスのポジションの練習も、前衛の場合と基本的には同じ方法が使えます。

 

①ボールに集中して後衛・シングルスの経験を積む

②後衛・シングルスのトップ選手の動きを見てイメージトレーニングをする

 

以上の2つをバランスよく行うことによって、自然と脳が最適なポジションを学習していきます。

 

イメージトレーニングについては以下の記事をご参照ください。

参考:脳機能が理想のプレーを実現!ソフトテニス上達の2つ目のポイント「イメージ」

参考:【男子前衛編】ソフトテニス動画まとめ!【上松選手・九島選手】

参考:【女子前衛編】ソフトテニス動画まとめ!【島津選手・半谷選手】

 

まとめ

●前衛のポジションの基本は「ボールと真ん中を結んだ線上」

●ポジションの基準になるのはボール

●前衛のポジションを練習する方法

①前衛としての経験を積む

②前衛のトップ選手の動きを繰り返し見てイメージトレーニングをする

●後衛もシングルスも「相手がボールを打つ位置」でポジションが決まる

●ボールに対応した動きが直観的にできるようになるとソフトテニスのレベルが上がる