【ソフトテニス×脳科学】後衛が最短ルートで上手くなる練習法とは?

2020年5月26日

今回は、後衛が上手くなる方法について解説しています。

上達するためには効率的な方法で練習することが重要です。

いくら練習をしても、方法が間違っていては上手くなりません。

後衛が最短距離で上達する方法を考えてみましょう。

 

ソフトテニスの上手い後衛の条件

ソフトテニスにおいて上手い後衛とはどのような選手でしょうか?

始めにポイントを押さえておきましょう。

 

Point

・上手い後衛の条件は「ボールコントロール」「フットワーク」「試合展開」

・ストローク技術の本質にあるのは感覚

・練習でボールに合った動きを身に付けると上手くなる

 

以下で順番に確認していきましょう。

上手い後衛のプレーを整理してみると、以下の3つのポイントが挙げられます。

 

①ボールコントロール能力が高い

②フットワークが良い

③試合展開が上手い(試合を高い視点から俯瞰的に把握できる)

 

これらの3つの要素はそれぞれ密接に関係しています。

③の試合展開も非常に重要ですが、今回は技術面に絞って①ボールコントロール②フットワークを中心に説明していきます。

ソフトテニスのプレーでまず重要なのが技術だと思うからです。

 

ボールの落下地点に正確に移動して、自分の狙い通りのボールが打てる。

このような技術が身に付いてくるとプレーの面白さが増しますし、試合でも有利になります。

 

試合展開・ボールコントロール・フットワークの3つはいずれも、プレー中に頭で考えるのではありません。

これらは全て感覚で行うものです。

 

プレーをしていない時間に試合展開などについて考えるのはいいですが、ラリー中は直観的な判断に身を委ねる方がいいでしょう。

後半で詳しく説明していますが感覚は才能ではなく誰もが習得できる技術です。

 

それでは後衛のボールコントロールとフットワークについて整理していきましょう。

 

①後衛のボールコントロール

上手い後衛のポイントの1つ目として「ボールコントロール」が挙げられます。

ボールコントロール技術の本質は感覚です。

ボールに合った動きが直観的に感じられることが後衛のストローク技術のコアとなります。

 

ボールコントロールはコースだけではなく、スピードや回転のコントロールも含みます。

自分の思い通りのショットが高い再現性で打てる。

これがボールコントロールの感覚であり、後衛にとって最も重要な能力です。

 

後衛のボールコントロールは、以下の2つの要素で捉えることができます。

 

・ボールに合ったスイング

・ボールに合ったタイミング

 

良いショットを打つための条件は、ボールに合ったスイングでタイミングよくインパクトすることです。

 

後衛ストロークのスイング

リラックスして体が連動したスイングができると威力のあるボールが打てます。

スイングは反復練習によって自然と身に付くもので、フォームを意識して見につけるのではありません。

 

ストロークのフォームはソフトテニス上級者の動きを後から説明したものです。

上級者は反復練習によって育まれた感覚によってスイングを行っています。

効率的なスイングを外から見ると「フォームが綺麗」だと感じられます。

 

 

ストロークのスイングが感覚で身に付くことは自転車などの日常の例を考えれば実感できます。

自転車に乗る時にはバランスを取り、カーブを正確に曲がることができますが、フォームを意識する必要はありません。

体の動きは無意識に調節されています。

後衛ストロークのスイングも自転車と同じで、反復練習を通じて作り上げられるもの。

フォームを意識すると、かえって自然な動きの妨げになるでしょう。

 

後衛ストロークのタイミング

後衛ストロークにはスムーズなスイングだけでなく、タイミングの良いインパクトも大切です。

 

インパクトはショットを決定する非常に重要なものです。

プレーヤーがボールに力を加えることができるのは、ラケットとボールが触れているインパクトの瞬間だけだからです。

ソフトテニスのボールはコースやスピードが毎回違うため、スイングもボールに合わせて微妙に変化しなければなりません。

 

毎回変わるボールに対応して、正確なラケット面でインパクトを実現する。

これはフォームを一つ一つ意識してできることではありません。

ボールに合った動きを感覚的に行うことで初めて実現します。

 

②後衛のフットワーク

上手い後衛の条件②として挙げたフットワークは、より早くボールを打つ地点まで移動する能力です。

フットワークは下の2つの要素に分けられます。

 

・ポジション

・タイミング

 

ソフトテニスのコート内で短距離走のような足の速さを競っても大きな差は出ないでしょう。

足が速いに越したことはないですが重要なのはタイミングステップです。

 

・相手のショットに対応ができるポジションに入っておくこと

・ボールの落下地点を目指してより早くスタートを切ること

 

相手プレーヤーが打つボールに対応ができるホームポジションでリラックスした待球姿勢を取ります。

そして相手がボールを打った瞬間に反応し、ボールの軌道に合わせたフットワークを行います。

 

ソフトテニスのフットワークは「速さ」よりも「早さ」です。

スイングと同じように、フットワークも直観的な反応を使う方が早くなります。

頭で一つ一つ考えていると、動作はどうしても遅くなります。

 

 

以上が後衛の2つのポイントであるボールコントロールフットワークの説明です。

ボールコントロールとフットワークには大きな共通点があります。

両方ともボールに合わせた動きをする能力だということです。

 

①ボールコントロール=ボールに合わせたスイングができること

②フットワーク=ボールに合わせた足の運びができること

 

後衛が上手いとは、ボールに合わせた動きができるということです。

つまり後衛が上手くなるためには、ボールに合わせた動きを効率よく伸ばす練習を行えばいいことになります。

次章で具体的な練習方法を見ていきましょう。

 

参考:前衛・後衛に共通するソフトテニスが上手くなることの「本質」とは?

参考:【ソフトテニス×脳科学】華麗なるラリー!後衛ストローク打ち分け術

 

ソフトテニスで後衛が上達する練習方法

ここからは後衛が上手くなる練習方法を解説します。

 

Point

・後衛ストロークのコツはボールに集中すること

・ボールという一点に集中することで、雑念はキャンセルされ脳の学習が加速する

・後衛トップ選手の動きを見ると自分のプレーのレベルが上がる

 

前章で上手い後衛はボールに合った動きができることだと確認しました。

ではボールに合った動きをするにはどうすればいいのでしょうか?

 

①ボールだけに集中してプレーする

②上手い後衛のイメージを作る

 

以上2つの練習を実践します。順番に確認していきましょう。

 

①ボールだけに集中してストロークを打つ

後衛で重要なのはボールコントロールですから、その練習はボールコントロールの感覚を磨く練習です。

ボールコントロールの感覚を磨くための最良の方法がボールに集中することです。

 

人間は学びたい対象に集中しているとき最も学習の速度が上がります。

あるテーマに向けて集中することで余計な雑念を頭の中でキャンセルできます。

ソフトテニスで意識を集中するべき対象はボールです。

 

ソフトテニスのショットを決定付けるのはインパクトで、これはコンマ数秒の極めて短い時間の間の出来事です。

インパクトの瞬間に毎回正確なラケット面でボールに合わせる訳ですから、プレー中はボールに100%意識を向けることが理想です。

 

脳は繰り返しによって自然と学習する性質をあらかじめ持っています。

好奇心を持って物事に取り組んでいるとき、脳内で脳細胞同士の間にネットワークが作られます。

意識して覚えようとしていなくても脳が自発的に学んでいくのです。

前章でも振らた自転車の例のように、何度も練習すると次第に慣れてくるものです。

 

ソフトテニスも反復練習によって自然と上達します。

ボールに意識を集中することでボールの動きと体の動きの関係を脳が正確に学習する。

つまりボールに合った動きが身に付きます。

 

・ボールに合ったスイングをする「スイング」

・ボールのところへ移動する「フットワーク」

 

後衛に必要なこれら2つのスキルが感覚として脳内でどんどん学習されていきます。

 

「相手が打ったボールが、どのようなボールが飛んできているのか」

「自分が打ったボールが、どのようにボールが飛んで行っているのか」

 

ボールの軌道という情報=データを脳が受け取り、自動的にパターン化します。

 


後衛のフットワークに関係している「ポジション」と「タイミング」も、ボールへの集中力と深い関係にあります。

ソフトテニスはボールをラリーする競技で、プレーヤーの動きはボールの所へ移動することを前提としています。

つまりポジションやタイミングの基準となるのはボールで、ボールに集中することで基準となるボールの動きを脳が察知できる最高の状態に近づけるのです。

またボールという対象に意識を向けているとき、意識的に考えるプロセスをスキップして、直観的な判断ができるようになります。

ボールに対して最適なポジション、タイミングを測りながら、スピーディに反応できるのがボールに集中している状態だと言えるでしょう。

 

 

以上の方法は短期的には効果が感じられないと予想されますが、気にせずに続けてみてください。

ボールに合った動きを意識するではなく、ただボールだけに意識を向けて練習を繰り返します。

すると反復練習によって脳が自然に学習し、ストロークの感覚が磨かれていきます。

 

②上手い後衛のイメージを作る

ソフトテニスが上手くなるためにはイメージの働きは非常に重要です。

後衛が上手くなるためにはまず上手い後衛のプレーを繰り返し見ること。

自分が目指したいプレーを明確にすることで、その目的地へと向かうプロセスも拓けてきます。

 

ミラーニューロンで一流選手の動きをコピーする

現在はYouTubeなどでトッププレーヤーの映像を簡単に見ることができます。

上手い選手の動きを見ることは、実際に練習する以上の効果があると思っていいでしょう。

 

脳には「ミラーニューロン」と呼ばれる機能が確認されています。

ミラーニューロンの働きは、人の動きを見るだけで自分がその動作を行っているかのように脳が活性化することです。

つまり一流選手のプレーを見るだけで、脳内ではその動きが仮想体験されている。

この働きを積極的に活用しましょう。

 

自分の理想のプレーを自由にイメージする

自分の理想のプレーをイメージすることで後衛のプレーはさらに上手くなります。

イメージで大切なのは臨場感

人間の脳は現実に起きていないことにも影響を受けますが、その強度は臨場感で決まります。

 

後衛のプレーをイメージする時も五感を使って臨場感を高めましょう。

 

「実際の試合会場で、テニスシューズがコートを蹴る感覚やストロークのインパクトの感触、爽快な打球音…」

 

脳が臨場感を感じたイメージは現実の体の動きに影響を与えます。

 

参考:【ソフトテニス】脳科学で勝率up!後衛の試合戦術【基本編】

参考:【ソフトテニス】爽快!ストローク技術「トップ打ち」を完全マスター!

 

まとめ

●上手い後衛の条件は以下の3つを満たすこと

①ボールコントロール能力が高い

②フットワークが良い

③試合展開が上手い

●ストローク技術の中核にあるのは「ボールに合った動きができること」

●ボールに合ったストロークのスイングを身に付けるには「ボールに集中する」こと

●後衛のトップ選手のプレーを見と、脳が体の動きをシミュレーションして学習する

●自分の理想のプレーを臨場感豊かに思い描くと、現実のプレーがイメージに近づく