本記事では、脳科学者ジル・ボルト・テイラー博士の著書『奇跡の脳』(原題: “The stroke of insight” )から、ソフトテニスの練習方法を解説しています。
ジル・ボルト・テイラー博士の稀有な知識と体験から、人の脳に眠る可能性が垣間見られます。
ソフトテニス上達のポイントを表とするならば、それと表裏一体の、裏のポイント。ぜひ実践して体験してみてください。
『奇跡の脳』にソフトテニスの練習方法を学ぶ
『奇跡の脳』では、テイラー博士ご自身の経験と、脳の専門家としての分析の両方が記されています。
人間の脳の中に眠る不思議を感じさせてくれる書籍です。
当然のことながら、ソフトテニス上達に直接関わる内容は書かれていません。
ですがソフトテニスが最も早く上達する練習方法とは、「脳の仕組み」「人間の仕組み」「宇宙の仕組み(物理法則)」と不可分です。
なぜならソフトテニスは人間が行い、学習をするのは脳で、そのプレーは物理法則に従うからです。
『奇跡の脳』から読み解くソフトテニスの上達法とはどのようなものか、理解していきましょう。
テイラー博士は脳神経学者でしたが、ある朝脳卒中(stroke)に見舞われました。
しかし彼女は脳卒中になったことで、ある不思議な体験から気付きを得る(stroke)ことになります。
健康な脳の状態から離れたことで、意識そのものが変わったのです。
ご本人によればそれは、仏教でいう「涅槃(ねはん)」のようなものだろう、と語っています。
もとの英語では【Nirvana】=ニルバーナと表現されていました。
この場合は宗教というよりも、脳がもたらす現象の話だと言えるでしょう。
下の動画は『奇跡の脳』の英語の原題と同じタイトルが付けられた、テイラー博士のTEDスピーチです。
音声は英語ですが、書籍の内容が著者のリアルな体感とともに語られています。
彼女は脳卒中という病気になったのになぜそれが不思議な体験(ニルバーナ)に繋がったのでしょう?
原因は脳卒中によって彼女の脳機能の一部が「抑制」されたことだと考えられます。
テイラー博士の場合、分かりやすく右脳・左脳というモデルで説明されています。
・右脳=直観的、芸術的
・左脳=言語的、論理的
右脳と左脳の特徴は一般的にはこのように分けられます。
現実にははっきりと切り分けられるものではないようですが、モデルとしては分かりやすいと思います。
テイラー博士が脳卒中を発症したのは脳の左側=右利きの言語野に当たる部分でした。