目標を脳にプログラミング!ソフトテニスが上達するアファメーション例文!
この記事では、ソフトテニスが上達するアファメーションの作り方と例文をご紹介しています。
ソフトテニスが上手くなるためには、前衛練習や後衛練習でそれぞれの技術を磨くことが中心になります。
しかし、それらの練習を行うための「意欲」であったり、効率の良い方法を発見する脳の「フィルター」の機能を活用するには、マインドの理論が有効になります。
アファメーションは、マインドの理論の中でもより実践的なもので、ソフトテニスのレベルアップには欠かせません。
Contents
アファメーションとは?
アファメーションの説明や作り方は別の記事でも説明していますが、今回はアファメーションの説明に加えて、例文をご紹介したいと思います。
本来自分が設定したゴール達成のアファメーションを作成するのですが、例文を参考にすることでそれらの作業も容易になるでしょう。
アファメーションとは何か?
アファメーションとは自分を肯定する宣言のことです。
現状の外側のゴールをバランス良く設定しておき、ゴール達成のイメージが湧くような文章を日々読み上げます。
基本的には言葉を使った方法を指しますが、広い意味ではイメージによるもの(ビジュアライゼーション)も含みます。
アファメーションを習慣的に行うことで、理想の自己イメージが脳内に書き込まれ、自然なモチベーションで目標へと向かうことができます。
人間はコンフォートゾーンと呼ばれる慣れ親しんだ空間の内側に無意識のうちに留まる性質があります。
コンフォートゾーンを維持する働きをホメオスタシス(恒常性維持機能)と呼ばれます。
通常人間にとってのコンフォートゾーンは「現状の自分」ですから、脳は無意識に現在の自分を維持します。
「変わりたい」と思っても元の自分に戻ってしまうのはそのためです。
そこで有効になるのが「アファメーション」です。
アファメーションで期待できるのは、ゴールを達成している自分のイメージの臨場感を高めることです。
人間の無意識は臨場感が高い空間へと勝手に移行しようとします。
アファメーションを行うことで、自分が「こうなりたい」と思う理想のイメージへとコンフォートゾーンをずらす。
「目標を実現している自分の状態」が「心地よい空間」として脳に書き込まれれば、現状を維持するホメオスタシスの働きによって目標へと自然に近づくことになります。
理想のイメージを脳に刷り込むには、「ワード・ピクチャー・エモーション」=「言葉・映像・情動」の3つの要素を利用します。
基本的には、夜寝る前、朝起きたときなどにアファメーションを唱えます。
声に出しても良いですし、頭の中だけでも構いません。
このとき言葉だけでなく、ゴールを達成している自分をポジティブな感情とともにイメージするとより効果的です。
また、セルフトークのコントロールも非常に重要です。
セルフトークは頭の中で使われている言葉のことです。
基本はネガティブな言葉を一切使わず、ポジティブな言葉だけを使うこと。
理想はアファメーションをセルフトークとして、頭の中で習慣的に唱えることです。
自分を肯定する言葉によってイメージが喚起され、無意識がイメージされた空間へと近づこうとします。
アファメーションの作り方
アファメーションで使う文章には全部で11のルールがあります。
ルールが意図しているところは前述の通り、自分のゴールをすでに達成しているというイメージの臨場感を高め、コンフォートゾーンを高めることにあります。
ルールは以下の通りです。
①一人称であること
②肯定的に書く
③現在進行形で書く
④達成している内容にする
⑤決して比較をしない
⑥行動を表す言葉を使う
⑦感情を表す言葉を使う
⑧記述の精度を高める
⑨バランスを取る
⑩リアルなものにする
⑪秘密にする
一人称「私」で書き始め、肯定的な表現だけを使うようにします。
「○○になりたい」のような表現ではなく、現在形ですでに「○○になっている」のような記述にします。
動的・アクティブな表現や、ポジティブな感情を喚起させるような表現を心がけましょう。
またアファメーションは一度作ったら終わりではなく、日々ゴールとともに更新していきます。
11番目のルールである「秘密にする」ことも大切です。
現状の外側へと踏み出そうとする人に対して、他者からコンフォートゾーンの内側へと引き戻す働きかけが起こる可能性があるからです。
ゴール達成を邪魔する人を「ドリームキラー」と呼びます。
ドリームキラーを生み出さない最良の方法は、自分のゴールやアファメーションを「他人に言わない」=「秘密にする」ということです。
前衛・後衛対応!ソフトテニスのアファメーション
それではソフトテニスが上手くなるアファメーションを具体的に見てみましょう。
基本は上記の11のルールを満たすことですが、唱えやすいように短めの文章を用意しておくのもお薦めです。
アファメーションのルールの中でも特に押さえておきたいのが①一人称②肯定形③現在形です。
これらのルールに則ったアファメーションを行うことで、自分が既に目標を達成しているポジティブなイメージを脳に刷り込むことができます。
ポイントは、自分はソフトテニスがすでに上手くなっている、すでに目標を達成しているという内容にすることです。
「これから上手くなりたい」という内容だと、「今はそうではない」というイメージが刷り込まれるため変化が起こせません。
また冒頭でも触れたように、ゴールは常に現状の外側に設定します。
今の自分のままでは達成できないような遥か遠くの、大きなゴールです。
身近なゴールを選んだ場合、やはり「今のままでいい」という心理になり、変化や成長を引き起こすことができません。
それでは、ソフトテニスが上達するアファメーションの例文をご紹介します。
「私はソフトテニスが上手い」
「私はソフトテニスに向いている」
「私は勝負強い」
「私は運動神経バツグンだ」
「私は○○で優勝して誇らしい」(○○は大会名など。大きな目標ほど望ましい)
「私は毎日ソフトテニスが上達している」
アファメーションには、前衛・後衛などのポジションに関わらない内容だけをピックアップしました。
大会名の部分は、中学生なら「全中」、高校生なら「インターハイ」など、自分に合ったものを入れてみてください。
アファメーションの例文はそのまま使う必要はありませんし、また全てを使う必要もありません。
自分に合っていると思ったものだけを参考にしてみてください。
前述の通り、理想は自分が設定したゴールに向けたアファメーションを作成して習慣的に唱えることです。
万能型のアファメーション
ゴールはソフトテニスに限らず、人生の様々な場面でバランスよく設定し、それぞれにアファメーションを作成することが理想的です。
とは言え、始めからバランスの取れたゴール設定やアファメーションを実践するのはハードルが高いと思われます。
そこで、誰にとっても人生のあらゆる面で良いイメージが持てるような万能型のアファメーションをいくつかご紹介します。
例文を日々声に出したり頭の中で唱えることから始め、自分のゴール設定やアファメーション作成へと繋げてみてはいかがでしょうか。
「私は毎日あらゆる面でますます良くなっている」
これはエミール・クーエさんという暗示療法の創始者が作ったアファメーションです。
エミール・クーエさんはもともと薬剤師でした。
ある日、彼が販売するつもりでなかった期限切れの薬をお客さんに頼まれて売ることにしました。
その後お客さんは「体調が良くなった」と感謝の言葉を彼に伝えたのですが、このとき「薬ではなく治るという心理的な効果によって治癒しているのではないか?」と考え始めたそうです。
現在「プラシーボ効果」として知られる現象が、まだ一般に認知されていなかった頃です。
そんなエミール・クーエさんが彼の患者に薦めていたのが、上記のアファメーションです。
何が良くなるという限定がない分、自らのゴールを模索している段階でも、日々のポジティブな変化を促す効果があります。
彼が用いた方法はアファメーションだけではないですが、心の働きで確かな体調の改善が見られたそうです。
「ありがとう」
「ありがとう」はアファメーションのルールに則った文章ではありませんが、短い分繰り返し唱えやすい言葉でもあります。
頭の中繰り返し「ありがとう」と唱えていると、脳は感謝する対象がないと落ち着かなくなります。
本人が意識していなくても、脳には一つの整合的な状態を維持する性質があるためです。
つまり、「ありがたいこと」が起きるから「ありがとう」と言うのではなく、「あいがとう」と先に言うから「ありがたいこと」が後から脳によって認識されるということです。
脳は後付けでつじつまを合わせようとする。これはアファメーションの効果全般において通じることです。
感謝の言葉の場合、2つの意味合いがあります。
1つは過去に起こった事実を肯定して受け入れること。
もう1つは、未来にこれから起きることについてポジティブな視点を持てることです。
プラス思考が良いということは皆さん聞いたことがあると思いますが、そうは言っても考え方を急に変えるのは難しいのも事実です。
そこでまずは、使っている言葉をプラスにしていきます。
「ありがとう」と自分で唱える場合は、感情がこもっていなくてもOKです。
脳は単純な繰り返しに弱いものです。
「○○大学入ると凄い」などの価値観も、自分が直接体験したことではなく、周囲の言葉によって身に付いたもの。
アファメーションもとにかく繰り返すことで少しずつ習慣化されます。
「絶好調」
「絶好調」という言葉も、体の調子が良いのか、スポーツの調子が良いのかこれだけでは限定されていません。
先ほどの説明と同じく、頭の中で「絶好調」と繰り返していると、脳しては絶好調な状況がないと落ち着きません。
現在自分がソフトテニスのプレーの調子が悪いと感じていても、セルフトークでは常に「絶好調」を維持します。
ポジティブなセルフトークを維持するうちに、喚起されたイメージを実現しようと脳が働きます。
反対に実際に調子が悪いのだからといって繰り返し「調子が悪い」と思っていると、その状態がコンフォートゾーンとして維持されます。
体調が悪くて休みたい時などは、周囲に調子が悪いと伝えて休むことがもちろん必要です。
ここで意味していることは、ネガティブな言葉を必要以上に繰り返さないことです。
「プラシーボ効果」の反対に、思い込みで体調が悪くなったりすることを「ノーシーボ効果」と呼ぶことがあります。
ストレスが体調に影響するなど、日常の例からも心が私たちの活動に与える影響は強力なものがあります。
思考が体に影響を与えるならば、思考の中核である「言葉」もまた現実の身体に影響を与えます。
ポジティブな口ぐせを身につけると、行動もそれに相応しいものとなり、現実が変わっていきます。
参考:ソフトテニスの試合で初戦負けから抜け出す「心の使い方」
参考:【水泳】マイケル・フェルプス選手に学ぶソフトテニス上達のコツ!
まとめ
●アファメーションは言葉で理想のイメージの臨場感を上げる技術
●脳は無意識に慣れ親しんだコンフォートゾーンを維持する
●ゴールをすでに達成しているアファメーションを行うと、脳がイメージと現実の間に違和感を感じ、ゴール達成の道を選ぶ
●自分はソフトテニスが上手いというイメージをアファメーションで刷り込むと、現実のプレーが変わり始める
●始めは例文を参考にセルフトークをコントロールする→バランスよく人生のゴールを設定し、自分のアファメーションを作成する