ソフトテニスは「なぜ」上達するのか?練習のメカニズムを解き明かす!

2020年2月17日

 

今回は、ソフトテニスが「なぜ」上達するのかについて考えています。

『ブレインテニス』では、ソフトテニスが「どうすれば」上達するのかを中心にお伝えしています。

実際に効果がある方法であれば、極端な話、その根拠が分からなくても上手くなることはできます。

もちろん科学的に根拠がある練習方法の方が納得しやすく、無駄な要素を省いてレベルアップすることが可能でしょう。

今回の内容は、これまで上達の根拠として挙げていた「集中」や「イメージ」の働きを、もう一歩踏み込んで考察してみます。

 

ソフトテニスはなぜ上達するのか?

今回はソフトテニス上達の方法と言うよりも、純粋な疑問について考えてみたいと思います。

ソフトテニスがなぜ(どのように)上達するのか?ということです。

方法としては、ある物事を繰り返し練習すれば脳は自然と学習してます。

 

自転車は何度も乗ることで上手に乗ることができるようになります。

算数の計算も始めは繰り上がり、繰り下がりなどをその都度計算しますが、繰り返し練習すると早く正確にできるようになります。

 

ソフトテニスも同じです。

ボールに集中して繰り返しボールを打てば自然と上手くなります。

 

実はここに不思議な点があります。

それは「できないことを繰り返すとできるようになる」ということです。

練習によって習得されているのは、これまで一度もしていないことのはずなのです。

ある物事を繰り返すことで学習されるとは言っても、練習自体は「できていない」を繰り返しています。

 

自転車ならば、乗れていないことを繰り返すと乗れるようになる。

ソフトテニスの初心者は、打てないことを繰り返すと打てるようになる。

 

現在行っている物事が繰り返しによって上手くなるのであれば、「できない」ことが反復されていくだけのはず。

しかし、現実には継続によって今までできなかったことが身についている。

このような学習を可能にしているのは何でしょうか?

それは「パターン化(抽象化)」「未来へのイメージ」ではないかと思います。

 

パターン化(抽象化)

ソフトテニスで初心者が上手く打てないことを繰り返す。

これによって「どういう体の動きをすると、どういうボールが飛ぶか」というデータが脳内に蓄積されます。

始めはランダムにボールが飛んでいるように感じられるものが、継続するうちにパターンとして捉えられ、次第に正確なショットが打てるようになります。

これは「2、4、6…」と数字が並んでいるときに、「これは偶数だ!次は8ではないか?」と分かることに似ています。

共通のパターンがつかめると、数字の列を「偶数」と捉えるように、一気に全体が整理されて理解できます。

 

一つ一つのショットは上手く打てていなくても、その経験を積み重ねることで、より大きな全体像を脳が学習するということです。

そもそもソフトテニスが上手くなるためには抽象化能力が不可欠です。

なぜなら、プレーヤーが打つボールは一度として同じものはなく、また試合も一度として同じ場面はないからです。

 

ボールのコースやスピード、回転などは毎回変わります。

これに、風向きやゲームポイント、相手のポジションなどの要素が加わります。

試合展開も同じです。

クロス展開、ストレート展開といっても、全く同じボール、全く同じポジションに出くわすことはまずないでしょう。

 

同じ状況ではないのに、ソフトテニスが上手い人は正確にプレーできます。

それこそが抽象化の力です。

過去に似たボールや展開を何度も繰り返し経験していることで、「新しい」状況をパターンと照合して感じることができるのです。

これは、意識してパターン化する訳ではありません。

練習を繰り返すうちに、脳内で自然と行われることです。

 

未来へのイメージ

現在できないことを繰り返していても、頭の中には「こうなりたい」というイメージ、思いがあります。

人間は未来のイメージに向けて行動します。

地図や時刻表を眺めるだけでは浮かび上がらない経路が、未来の目的地を設定することで見えるようになります。

例えばコンビニに行くような何気ない動作でも、「コンビニに行こう」という未来への意志によって現在の行動が引き起こされています。

頭の中で思い描いているイメージに向けて、脳のネットワークを作っているのかもしれません。

 

参考:ソフトテニスが上達する基本的な仕組み

参考:精密なショットのメカニズム!ソフトテニスは「パターン認識」で上手くなる!

 

まとめ

●ソフトテニスは反復練習によって上手くなる

●「できない」ことを繰り返していると、次第にできるようになる

●反復による学習の仕組みとして考えられるのは「パターン化(抽象化)」と「未来へのイメージ」