ソフトテニスの試合で勝てるマインドの使い方まとめ!

2020年2月19日


今回は、ソフトテニスの試合で勝てるようになる「マインド」の使い方について解説しています。

本サイトでご紹介している理論は、マインドの働きを重視したものとなっています。

使っている言葉は「マインド」だけではなく、「心」や「メンタル」などの場合もありますが、基本的には同じものを指しています。

ソフトテニスが上手くなるため、また試合に勝てるようになるためには、マインドの働きが極めて重要です。

それどころか、人間が変化を起こし理想の自分へと近づくことは、マインドの働きは不可欠だと言えるでしょう。

本稿は、これまで別々の記事で扱ってきたマインドの使い方の総集編となる内容です。

 

ソフトテニスの試合で重要なマインド理論

ソフトテニスのマインドの理論としてお薦めしたいのが「コーチング」です。

コーチングは認知科学の理論をベースにした、人生の目標を達成する理論です。

脳と心の本質を押さえ、洗練された理論だと思います。

 

コーチングの理論

コーチングの中心となるのは以下の2つです。

 

・現状の外側の「ゴール」

・高い「エフィカシー」

 

ゴールとは人生の目標です。

エフィカシーはゴールを達成する自己能力に対する自己評価のこと。

 

現在の自分の延長線上にはない高いゴールを設定する。

そして、そのゴールが達成できるという高いエフィカシー=自己評価を常に持つようにします。

そうすると、脳が自動的にゴールを達成するために最高のサポートを行ってくれます。

 

ホメオスタシスの働き

ホメオスタシス(恒常性維持機能)と呼ばれる働きがあります。

生物が生き延びるための身につけた現状を維持する機能です。

元々は体温維持などの生体についての言葉でしたが、心理的な面にも使われるようになっています。

人間の場合、ホメオスタシスの働きが物理空間だけでなく情報空間(実態のない心の世界)にまで及んでいると考えられています。

 

人間の脳は体の状態を一定に保つだけでなく、自己イメージに合わせた自分を維持します。

ホメオスタシスの働きは無意識に起こるもので、本人には自覚がありません。

自分では変化を望んでいるようでも、脳が無意識に元の状態に引き戻すという現象が起こり得ます。

 

人はコンフォートゾーンを維持する?

快適で心地よいと感じる空間のことを「コンフォートゾーン」と呼びます。

私たちは「変わりたい」と思っていても、ホメオスタシスの働きによって、コンフォートゾーンを無意識に維持します。

 

人間はコンフォートゾーンの中でしか高い能力を発揮することができません。

コンフォートゾーンの外側に出ると、途端に居心地が悪くなり、パフォーマンスが下がります。

コンフォートゾーンの内側に留まろうとするときには、努力という感覚はありません。

肌寒い野外から暖かい部屋の中に入っていくような感覚で、自然に行動が引き起こされます。

 

ホメオスタシス&コンフォートゾーンの日常に見られる事例

「ホメオスタシス」「コンフォートゾーン」の働きは日常の例でも確認できます。

 

【ダイエット】

ダイエットをする時に悩ましいのが「リバウンド」と呼ばれる現象です。

一般的な説明は、体重が減ると筋肉量も落ちるため、もとの食生活に戻したときに太りやすくなるというものでしょう。

しかしリバウンドの本当の原因は「脳」だと考えられます。

もとの自分の体型がコンフォートゾーンになっているため、ホメオスタシスがその体型を維持します。

 

【テスト勉強】

「今度こそテストの成績を上げたい!」

そうは思いながらも、つい漫画を読んだりYouTubeを見たりして時間が過ぎてしまう。

蓋を開けてみると、返ってくるテストの結果は変わらない…。

勉強以外の行動を取っている裏には心の働きがあります。

現在の成績が無意識にとってはコンフォートゾーンになっているため、同じパターンになります。

 

参考:ソフトテニスが上手くなるために理解するべき「クリエイティブ・アボイダンス」とは?

 

ソフトテニスの試合で勝てるようになるマインド実践法

ここからはマインド理論をソフトテニスに活かす具体的な内容を見ていきましょう。

ゴール設定エフィカシーの働きをしっかりと理解し、実践してみてください。

目に入ってくる情報が変わり始め、目標達成に相応しい行動が自然と引き起こされます。

 

ソフトテニスのゴール設定

人は無意識に現状を維持しようとします。

現状から離れ、理想の自分へと近づくためにはどうすれば良いのでしょうか?

その方法が「現状の外側のゴール設定」「高いエフィカシー」です。

これらを実装することで、コンフォートゾーンを「ゴールを達成した自分」へと移します。

 

ゴール達成のメカニズム

私たちはホメオスタシスの働きによって、自然にコンフォートゾーンへと強い力で引き戻されるのでした。

ゴールを設定すると、この働きが逆向きに働きます。

 

ホメオスタシスによる現状維持の働きが、ゴールの達成を強力にサポートしてくれます。

このとき脳内では、理想の自分が本来あるべき現状としてイメージされているからです。

 

ホメオスタシスの自然なモチベーションで目標達成の道を進むことになります。

リバウンドをしたり、テスト期間に漫画を読んだりするような、止められてもしてしまうことと同じ感覚です。

 

RAS=ラスが情報を集めてくれる!

ゴール達成の方法は始めは分からなくて構いません。

ゴールはむしろ、達成の方法が分からないほど現状からかけ離れている方が良いものです。

自分とゴールとのギャップが大きければ大きいほど、目標へと近づく心の力が強く働きます。

「輪ゴムの原理」と言われるように、遠くに引き伸ばされるほど近づこうとする力が強くなります。

 

ゴールをしっかりと設定していれば、目標達成の方法は後から見えてきます。

私たちの脳にはRAS(ラス)と呼ばれるフィルターがあり、これが常に情報の取捨選択を行っています。

ラスの働きによって、脳が重要だと判断したものしか見えなくなります。

この時、目の前にあるのに見えない鍵のように、私たちには心理的な盲点=スコトーマが出来ています。

 

ゴールを設定していなければ、ラスによって集められる情報はやはり現状維持のためのものになります。

ソフトテニスが上手くなる方法が目の前にあっても、重要性が低いと判断されれば、その情報は弾かれていまいます。

 

自分が成長していくための方法が、勝手に目に入ってくる脳科学的な方法。

それがコーチングの理論です。

 

ゴールを設定してエフィカシー(自己評価)を上げる。

すると、それまで盲点だったゴール達成の情報をラスが自然と集めてくれます。

旅行に行くときも、目的地を決めれば移動手段は後から調べられますよね?

 

ゴール設定も旅行の例と同じです。

始めに高いゴールを設定しておくことで、達成の方法があとから見えるようになります。

 

ソフトテニスのゴール

ソフトテニスのゴール設定はどのように行えばいいのでしょうか?

現在の自分のプレーからはかけ離れたような、遥か遠くの目標を設定します。

 

例えばこれまで初戦敗退ばかりだった人が、「全国大会優勝!」というゴールを設定するくらいでOKです。

「そんなことできるわけがない!」と、本人や周囲の人が感じてしまう。

むしろそのような壮大なものこそがゴールには相応しいと言えるでしょう。

 

「自分は初戦敗退が多いから、目標は初戦突破にしよう」と考えた場合はどうでしょうか?

これではゴール達成のために自分が成長する必要性が生まれません。

手が届きそうなゴールは「今のままで変わらなくてもいい」というメッセージを脳に刷り込むようなもの。

過去に起きて過ぎ去った出来事の範囲内に、未来の自分の可能性を制限してしまいます。

 

エフィカシーを上げればソフトテニスが強くなる!

現状の外側にゴールを達成するには、エフィカシーを上げましょう。

「私はゴールが達成できる!」という高いエフィカシーを常に維持します。

そうすると人は無意識にゴールを達成した世界へと移行し始めます。

 

エフィカシーとパフォーマンス

エフィカシーを上げるとは、自分自身を肯定するということです。

人間の司令塔は脳(心)であり、脳は自己イメージに合わせた自分を自然と維持します。

人間はエフィカシー通りの能力を発揮します。

 

自己評価が上がるとパフォーマンスが上がります。

能力を上げるのではなく、能力に対する自分の評価を上げるというところがポイントです。

無理に行動を変えようとすると、ホメオスタシスが元の自己評価の世界へと戻ろうとします。

そうではなくて、先にエフィカシー、自己イメージの方を変えましょう。

 

ソフトテニスの練習を必死に行うのではなく、「私はソフトテニスが上手い!」という高いエフィカシーを作ります。

ソフトテニスの高いゴールに合わせてエフィカシーを上げることで、必要な行動は後から引き起こされます。

エフィカシーを上げればラスが働き、上手くなるための情報が自然と見えるようになります。

イメージを変えずに練習を行うと脳は現状のプレーを維持します。

 

エフィカシーを上げる方法!

エフィカシーを上げればソフトテニスが上手くなる。

それでは、どうすればエフィカシーを上げることができるのでしょうか?

 

最も重要なのは「セルフトーク」をコントロールする方法です。

セルフトークは自分が使っている言葉のことで、頭の中での言葉も含みます。

私たちの自己イメージは言葉によって作られる面が大きいです。

 

セルフトークのポイントは簡単で、ポジティブな言葉だけを使うこと。

人間のセルフトークはほとんどがネガティブなものだと言われています。

ネガティブな言葉を減らしていき、ポジティブな言葉を使うように心がけましょう。

 

すでにゴールを達成している内容のセルフトークが効果的です。

 

「私はソフトテニスが上手い!」

「私はソフトテニスの全国チャンピオンだ!」

 

現実世界では起きていないことを、言葉では現在形で感じている。

現実とイメージの間に生まれたギャップを、脳は無意識に埋めようとします。

ホメオスタシスが、「ソフトテニスが上手くなったイメージの世界」を維持するために働くということです。

 

今回はソフトテニスのゴール設定をテーマにしましたが、コーチングは本来、人生の幅広い分野に活かされるものです。

自分のゴールは自由に設定しますが、「ゴールは常に現状の外側」という条件は満たすようにしてください。

現在部活動などでソフトテニスに打ち込んでいる方でも、人生の時間の内、ソフトテニス以外の時間の方が長いはずです。

ゴールはスポーツだけでなく、健康面、人間関係、社会貢献、経済面(お金の面)など、様々な方向にバランス良く設定するものです。

バランスの取れたゴールが互いに良い影響を与え合い、人生に成長と充実をもたらすことと思います。

 

目標は高く、自己評価も高く。

徹底的な自己肯定が、現実の自分にポジティブな変化を引き起こします。

 

参考:ソフトテニスで前衛にも後衛にも不可欠な「エフィカシー」

参考:ソフトテニス上達の1つ目のポイント

 

まとめ

●ソフトテニスのマインド理論の中心は「コーチング」

●コーチングの2つのポイント

・現状の外側の「ゴール」

・高い「エフィカシー」

●現在の自分からかけ離れたゴールを設定し、エフィカシーを上げる

●「ホメオスタシス」=脳(心)があるべき現状を維持しようとする働き

●「コンフォートゾーン」=慣れ親しんだ快適な空間

●「ラス(RAS)」=脳のフィルター機能で、情報の取捨選択をする

●高い目標を設定して自己評価を上げれば、脳はその達成を最大限サポートしてくれる!