練習は楽しく試合で強い!ソフトテニスの「最高のチーム」の作り方【団体戦】
今回は、ソフトテニスで最高のチームを作る方法をご紹介しています。
団体戦で勝つためには、チーム全体としての力が重要。
また試合の勝ち負けに関わらず、日々の練習時間そのものが充実していることは非常に大切です。
チームの雰囲気がよくなり、練習が楽しくなる。試合本番で最高のプレーができる。
このようなチームを育てていくために大切なこととは何でしょうか?
Contents
ソフトテニス上達に欠かせない「エフィカシー」
ソフトテニスの日々の練習が楽しくなり、試合で勝てるチームを作る方法。
基本的には個人のプレーヤーが行うことをチーム内でお互いに実践するだけです。
・「エフィカシー」=「自己能力の自己評価」
・エフィカシーが上がると能力が上がる
・ソフトテニスの自己評価が上がると、脳は自己イメージに相応しいプレーを実現する
人間が高い能力を発揮するためには、高い「エフィカシー」=「自己評価」が不可欠です。
エフィカシーをもう少し詳しくすると、自己能力の自己評価のこと。
「自分がどのような人間で、何ができるのか」についての自分自身の評価です。
エフィカシーが高いとは「自分にはできる!自分は凄い!」と感じていることですから、「自信がある」状態とも言えます。
なぜ高いエフィカシーが重要なのかというと、人間は自然とエフィカシー通りになるからです。
他の記事で詳しく説明していますが、本来エフィカシーはゴール設定とワンセットです。
「自分にはできる!」という高いエフィカシーも「何ができるのか?」という方向性がなければ成り立ちません。
自分が心から望む現状の外側のゴールが先にあり、そのゴールの達成能力の自己評価を高める。
それがエフィカシーの本来のあり方です。
しかしゴールを設定するまでエフィカシーは気にしない、というのはもったいない話です。
今はゴールを設定していなくても、まず自分を肯定的に評価することから始めるのも良いでしょう。
ゴール設定について知りたい方はこちらをご覧ください。
エフィカシーに関連する記事はこちら。
参考:ソフトテニスの試合で本当に勝ちたい人が「してはいけないこと」とは?
最高のチームを作るのに必要な「コレクティブ・エフィカシー」とは?
先ほど人間は自然にエフィカシー通りになると書きました。
これが正しければ、エフィカシーを上げれば能力が上がるということになります。
・集団的なエフィカシーのことを「コレクティブ・エフィカシー」と言う
・エフィカシーを上げるポイントはポジティブな言葉だけを使うこと
・ソフトテニスのお互いのプレーに対して、肯定的な言葉だけを使う
・コレクティブ・エフィカシーが高いチームは心地よく、試合でも強い
それでは詳しく見ていきましょう。
チームに欠かせないコレクティブ・エフィカシーとは?
ソフトテニスで自分のパフォーマンスを高めたければ、自分のエフィカシーを徹底的に上げることです。
エフィカシーが高まり現実の自分とギャップが生まれると、脳は自然とその差を埋めようと働きます。
今まで見えなかった目標達成の方法も、高い自己イメージに合わせて見えるようになります。
ここまでは自分個人のパフォーマンスを高める方法です。
では、チームでソフトテニスが強くなるにはどうすれば良いのでしょうか?
答えは「お互いのエフィカシーを高め合うこと」です。
集団のエフィカシーのことを「コレクティブ・エフィカシー」と呼びます。
コレクティブ・エフィカシーをどれだけ高められるかが、チームがどれだけ強くなれるかを決めます。
個人はエフィカシー通りになり、チームはコレクティブ・エフィカシー通りになるからです。
「コレクティブ・エフィカシー」の高め方!
エフィカシーを上げる方法で最も重要なのが肯定的な言葉を使うことです。
自分の頭の中のひとり言のことを「セルフトーク」といいますが、このセルフトークをポジティブなものにします。
そして、コレクティブエフィカシーを上げるにはチーム内で互いに褒め合うこと。
自分の周囲にいる人たちに肯定的な言葉をだけをかけるように心がけてください。
人間は自然とイメージした方へと向かいます。
ポジティブな言葉によって肯定的なイメージが湧き、そのイメージの方へと進みます。
私たちが見ている相手の姿は、自分の心が映し出した姿です。
そもそも、私たちが生きている「現実」が心が映し出した世界だと言えます。
あるがのままの世界を見ている訳ではなく、一人一人が異なる心の世界を生きています。
自分が相手をどう見るかは、自分の心次第です。
常に自分と周囲の人を肯定的に見る習慣を作っていきます。
チームの力を上げるには、チームメイトがお互いに良いところに目を向け、心から褒め称えることを習慣にします。
今できている良いところを指摘したり、未来にポジティブなイメージを持てるような言葉を使ったりします。
例えばペアの前衛がボレーミスをした時は、このように声をかけましょう。
「動き(タイミング)は合ってる!」
「次は決まる!」
プレーヤーが常にプラスのイメージを持てるようにします。
チーム全体がお互いを褒め合い、エフィカシーを常に高め続ける状態が理想です。
できればチーム内で「良いイメージが持てるように、お互いにポジティブな言葉をかけ合おう」という合意をはっきりと持ちます。
とは言っても、始めからチーム全体が理想形になることは難しいでしょう。
まずは自分自身のことから始めてみてください。
人を変えるよりも自分が変わる方が簡単です。
自分に肯定的な言葉を語りかけ、周囲にも同じように、常に肯定的な言葉だけを使います。
他の人のことを考えて行動する自分の姿を見て、周囲の人の態度も次第に変わってきます。
お互いのエフィカシーをさらに高く、さらに高く、と働きかけることで、コレクティブ・エフィカシーが上がります。
そうすると高い自己イメージに合わせた目標達成の方法が自然と目に入るようになり、積極的な行動が促されます。
参考:ソフトテニスで上達し試合に勝つために必要なゴール設定とは?
参考:ソフトテニスが上手くならない…上達を止めている「スコトーマ」とは?
まとめ
●人間はエフィカシー=自己評価通りになる
●ソフトテニスが上手くなるにはエフィカシーを上げること
●コレクティブ・エフィカシーが上がると、ソフトテニスのチームでのパフォーマンスが上がる
●コレクティブ・エフィカシーを上げる方法は、ポジティブな言葉でお互いに肯定し合うこと