直観が高まる!ソフトテニスの練習メニュー「見送り練習」とは?
今回は、ソフトテニスの打点が感じられる「見送り練習」を解説しています。
皆さんは「打点をもっと前に!」とか、「もっと高い打点で!」などのアドバイスを聞いたことはありませんか?
打点はソフトテニスの指導よく指摘されることです。
ですが打点についてはミスをした時に指摘されるだけで、正しい打点が何なのか掴みにくいものでもあります。
そこで今回は、直観を磨くことで「本当の打点」が分かる練習方法を解説します。
今まで曖昧だったソフトテニスの「打点」がスッキリと理解でき、実感が持てるようになるはずです。
ソフトテニス上達に必要な正しい打点とは何か?
ソフトテニスの正しい打点とは何でしょうか?
打点とは「いつ打つか」です。
「どこで打つか」ではありません。
「時間的な打点」という意識が持てると、ボールを打つポイントが掴みやすくなります。
こ捉え方の違いなので本当はどちらでもいいのですが、プレーの感覚がつかみやすいのは圧倒的に「いつ打つか」の方です。
「タイミングが合わない」というのは多くのミスショットの原因ですが、これも空間ではなく時間でプレーを捉えています。
空間について言えることは時間についても言えます。
空間と時間について理解しやすい例が「待ち合わせ」です。
2人の人が待ち合わせをした時、同じ場所に集合したとしても、時間が違っていると会うことはできません。
空間的に同じポイント(位置)にいても、それだけでは2つの点が重ならないのが私たちの生きている世界です。
時間も一致している必要がありますよね。
ソフトテニスはラケットでボールを捉える瞬間=インパクトが非常に重要です。
それは、プレーヤーがボールに影響を与えることができるのは、ラケットがボールに触れているインパクトの瞬間だけだからです。
先ほどの待ち合わせの例のように、「ボール」と「ラケット」という2つの時間と場所が合ったとき、初めて正確なショットを打つことができます。
インパクトに「時間的な打点」=「タイミング」という意識を持つことで、プレーを正しく理解することができます。
タイミング良く時間的な打点を合わせて打つにはどうすれば良いのでしょうか?
次章で練習方法を確認していきましょう。
「見送り練習」で直観が高まる!
時間的な打点の感覚を磨くにはどうすればいいのでしょうか?
その方法がボールの「見送り練習」です。
「見送り練習」のやり方は、上げボールをしてもらって、ボールを打たずに見送ることです。
このときフォームなどは一切気にせず、ボールだけに集中しましょう。
ただボールをよく見て、バウンドして後ろに飛んでいく様子を五感で感じます。
「ボールは打たないの?」と思いますよね。
体も同じように感じています。
実際にやってみると、体の内側から「打ちたい!」と感じるタイミングがあります。
その体からのサインに反してボールを見送ると、やはり自分の内側から「ボールは打たないの?」という違和感が湧いてきます。
このとき「今が打つタイミングだ!」ということを直観的に感じているのです。
この「打ちたい!」という体の内側からの感覚こそが、自分がボールを打つべきタイミングです。
普段は意識していない体の内側からのサインを感じ取ること。
これが「見送り練習」の目的です。
意識して「前の打点で打とう」などと考えていると、自然な体の動きでタイミング良く打つことができません。
打点は無意識の直観に任せるべきです。
直観というと曖昧なようですが、これは皆さんが日常的に使っているものです。
例えば自転車でカーブを曲がるてき、ハンドルをいつ切れば曲がれるのかは直観で分かりますよね?
「曲がるポイントがいつもずれるから前にしよう…」などと意識していると、むしろカーブが曲がりにくくなるはずです。
体の動作やタイミングは直観的に分かるもので、考えるより感じる方が正確にできるということです。
時間的な打点の感覚は「見送り練習」だけでなく、日々の練習の中でも身につけることができます。
ボールを打つ通常の練習でボールとスイングのタイミングを合わせ、正確なインパクトを実現する方法は、先ほどにも書いた「ボールに集中すること」が大切です。
それに加えてボールの「見送り練習」も行うと、体の内側からの「打ちたい!」という直観的なサインを感じることができ、より上達しやすくなります。
参考:脳が最速で学習する!ソフトテニス上達の1つ目のポイント
参考:ソフトテニスの練習&試合に不可欠!「無意識」の仕組みを学ぼう!
まとめ
●ソフトテニスの打点は「時間的な打点」=タイミング
●時間的な打点を感じるための練習方法はボールの「見送り練習」
●ボールに集中して「見送る」ことで、体の内側からの「打ちたい!」という感覚をつかむことができる
●ボールに集中して無意識・直観に任せてインパクトする