【勉強×脳科学】テスト勉強の効率を異次元レベルに高める「抽象度」とは?【理論編】

2020年6月18日

今回は、テスト勉強の効率を上げるために効果バツグンの方法を解説しています。

キーワードは「抽象度」

耳慣れない言葉かもしれませんが物理現象をすっきりと説明できる概念で、近年使われることが多い言葉だと思います。

学校のテスト勉強の方法は「教科をどうやって勉強するか?」が中心になるでしょう。

抽象度を上げる方法は、どの教科でもたちどころに本質を理解するような「脳をアップグレード」する理論です。

ぜひ理解して実践してみてください。

 

「勉強方法」と「頭の良さ」の関係

勉強の方法は学習効率に関わる大切なことです。

ある一つの教科に対して、勉強法を変えるだけで成績が大きく向上する、というのは現実に起こり得ます。

 

その一方で、同じ勉強の方法でも人によって進み方は違います。

例えば文章を読むスピードが速い人は、勉強の進みも速くなります。

読解スピードが速い人は考えるスピードも速いので、問題もスラスラと解けることでしょう。

この場合、同じ勉強方法を行った場合でも違いが現れます。

勉強方法の違いではなく「頭が良い」と言われるような場合です(頭の回転が頭の良さではありませんが)。

 

 

勉強の進み方を分けているのは「勉強方法」「頭の良さ」の2つの要素がありそうです。

勉強方法については書籍やインターネットで多くの情報が得られます。

しかし「勉強方法を工夫しても、頭が良い人になることはできない」と思ってしまうのではないでしょうか?

 

結論を言えば、訓練によって頭を良くすることはできます。

頭が良さにも様々な面がありますが、本稿ではそれを以下のように捉えておきたいと思います。

 

抽象的な事柄について明解な理解や思考ができ、またその操作ができる能力

 

簡単に言い換えれば「物事を理解したり考えたりする能力のこと」です。

 

人間は一人一人がとてつもないポテンシャルを秘めた脳を持っています。

次章で解説する「抽象度」は頭の良さを磨く理論です。

筋力がトレーニングで鍛えられるように、脳もトレーニングによって鍛えることができます。

 

参考:【勉強×脳科学】テスト勉強に活かせる「頭が良くなる」習慣!

 

テスト勉強の効率を上げる「抽象度」とは何か?

皆さんは「抽象度」という言葉を聞いたことがありますか?

「抽象」と言えば、「具体」の対義語として知られていますね。

 

抽象度とは簡単に言うと、視点の高さのことです。

抽象度が高い状態は視点が高い。より広いグループで物事を見ること、と言っても良いでしょう。

また抽象度を上げることを「抽象化」といったりします。

 

抽象度が高い思考ができれば、圧倒的に高いスピードで学習することが可能になるのです。

これは勉強だけではなく、スポーツや音楽など、人間の学習に共通することです。

 

例を見ながら理解してみましょう。

「ポチ」と名付けられた柴犬がいるとして、以下で抽象度を上げてみましょう。

 

「ポチ」の抽象度を一段上げると「柴犬」

「柴犬」の抽象度を一段上げると「犬」

「哺乳類」→「動物」→「生物」→…

 

このようになります。

 

犬→哺乳類→動物と視点が上がるごとに、それぞれのグループに含まれる要素は多くなります。

このことが一つの処理で多くの問題に対応できるポテンシャル(可能性)に繋がります。

抽象度の高い思考ができるようになるとIQ=知能が上がると考えられています。

物事の本質を見抜いてたちどころに解決する「問題解決能力」の向上が期待できます。

 

参考:テスト勉強に使える頭の回転を速くする方法とは?

 

「抽象度」を上げるとなぜテスト勉強の効率が上がるのか?

前章では抽象度という言葉について理解していきました。

ここからは、抽象度を上げることによる勉強への効果を確認していきましょう。

 

効果①抽象度を上げれば「共通点」が見えてくる!

先ほどの例である柴犬の「ポチ」について考えてみましょう。

 

ポチは柴犬ですが、ある日チワワも一緒に飼うことになったとします。

この場合「チワワの飼い方」を食べ物や、習慣について0から学び直すでしょうか?

もちろんその必要はありません。

 

チワワは柴犬と同じ「犬」です。

犬種こそ違いますが、お互いに共通点を持つ存在です。

 

柴犬とチワワの一段上の抽象度である「犬」というレベルで観れば、同じグループの生き物として理解ができます。

新しくチワワを飼い始める時には「犬の飼い方」という共通部分を活かすことができる。

 

過去の学習を抽象化できれば、新しい物事を学ぶときに共通する部分は活かすことができます。

抽象度を上げることで圧倒的に速いスピードでの学習が可能になります。

柴犬とチワワは体格も違いますし、習性も違うところがあるでしょう。

しかし個別に異なるところだけを新しく学習すれば済む訳で、求められる学習量は小さくなります。

 

学校の教科や部活動を例に考えてみましょう。

 

【例】数学の勉強と抽象度

抽象度と学習の関係を、数学の場合で考えてみましょう。

 

数学の問題では、式で使われるの数字が変わっていても計算方法などはそのままですよね?

「12×33」「96×47」も、一度掛け算ができるようになれば同じ方法で行うことができます。

それぞれの問題に共通する「掛け算の計算方法」を学んでいるからです。

個別の数字とうい違いをカットして掛け算という高い視点から見ると、同じ問題として楽々解決することができます。

 

これが「数学の『方程式』と『図形』の抽象化」などの、単元の抽象化。

あるいは「数学と国語の抽象化」と教科の抽象化にまで広げるとどうでしょうか?

一見異なる分野を高い視点から見て統合し、一気に解決するような能力が身に付きます。

 

【例】スポーツ

抽象化が有効なのはスポーツでも同じです。

 

例えば、テニスの経験者は卓球やバドミントンが初心者よりも上手いことが多いでしょう。

これらのスポーツは「ラケットで対象物(ボールやシャトル)を打ってコントロールする」という点で共通しています。

体の動きに共通している部分が大きいため、別のスポーツでも同じものとしてプレーができます。

身体運用のうち共通点をくくり出す。

後はテニス、卓球、バドミントンのそれぞれに異なる部分を調整すれば技能が身に付きます。

 

効果②抽象化で物事の本質が理解できる

抽象度が高い思考に慣れてくると、物事を理解する能力が飛躍的に高くなります。

また「柴犬」「チワワ」の例で考えてみましょう。

 

「柴犬」と「チワワ」は「犬」という視点で見れば同じものである。

このとき、私たちはどのような思考プロセスを経ているのでしょうか?

 

「体の形質などに違いはあるものの、四本足で『ワン』と鳴く動物のうち一種類としては同じ」

 

意識して言葉にしていなくても、上記のような思考が前提になければ抽象化はできません。

つまり物事をクリアに整理しているからこそ、抽象度を上げて見ることができるということです。

抽象度の高い思考のトレーニングを積めば、たちどころに本質を捉えて問題解決に至る思考が身に付きます。

 

以上が抽象度の説明です。

抽象度を自在に操れるようになるのは魅力的な世界だとは思いませんか?

日頃から物事を抽象度の高い視点で観ることを習慣にすると、脳機能が強化されていきます。

また抽象度は思考という情報処理だけでなく、物理法則にも親和性があると考えられ、人間の才能を開花させる大きな可能性を秘めています。

 

参考:【勉強×脳科学】テスト勉強の効率を異次元レベルに高める「抽象度」とは?【実践編】

参考:受験勉強・テスト勉強で「ブレイクスルー」を引き起こす!

 

まとめ

●「抽象度」とは「視点の高さ」「グループの広さ」

→抽象度を上げるとはより高い視点、より広いグループとしてとらえること

●抽象度を上げれば複数の物事を同じものとして一挙に処理できる

●抽象度の高い視点は物事を素早く、明快に理解することを可能にする

●抽象度が上がると学習スピードが格段に上がる